【ネタバレ】みゆきさんツアー in 札幌
中島みゆき TOUR2010の札幌公演に、突然ですが行くことができました!
公演日は11月6日、決まったのは11月4日深夜。っていうか、11月5日未明?(笑)
「札幌にいきたいぞー!!」
ってネットでつぶやいたら、知り合いから声がかかりまして。一緒にいく予定だった人が急遽行けなくなったと言うことで、迷わずチケットを定価で譲り受けました。
羽田発のANAで、一路千歳へ。
今回は、かなりの大所帯での移動になりました。一番多いときで30名ぐらいになったんじゃないかな? バスをチャーターして初日コンサートが始まるまで札幌市内観光をすることに。といっても、完璧にみゆきさん縁の地ですが(笑)
ここでは何処に行ったかはあえて伏せるので、知りたい方はメールください(笑)
まあ、みゆきさんが通った喫茶店や通った大学等々です←答え言ってるってw
さて、それでは本題に入ります。ここからは完璧ネタバレなので、ご注意ください。
曲目リストはこんな感じです。
- 今日以来
- 翼を上げて
- 愛が私に命ずること
- 二雙の舟
- サバイバル・ロード
- 時刻表
- 夜曲
(休憩15分)
- 真夜中の動物園
- 夢だもの
- しあわせ芝居
- 銀の龍の背に乗って
- Nobody Is Right
- 顔のない街の中を
- 鷹の歌
- 時代
<アンコール>
- 悪女
- たかが愛
コンサートが終わってから、ロビーに張り出されていた曲目リストを写メしたんですが、その時の感想「17曲もあったんだ…」
だってさぁ~。途中休憩があったせいもあるかもしれないけれど、すっごく早く感じたから。だからアンコールの時は「あれ? もう終わっちゃうの? まだ10曲ぐらいしか歌ってないんじゃない? みゆきさん、トーク多いから時間がなくなったんじゃ…」と思ったぐらいです。
やっぱ楽しい時間は短いのね。
初めの衣装は、真っ白でドレスっぽかったかな? すいません、あまり記憶力ないです(笑)
一曲歌い終わって、いつものMCからスタート。「歌しか知らないできたお客さんが衝撃を受けているはずのトーク」で会場を笑わす。「暗い歌と明るいトーク」のほうが「明るい歌で暗いトークよりいいでしょ」的な結びで次の歌へ。
で、コーラスの女子がいないと思ったら、2、3曲終わったところで「きれいどころも必要でしょう」というみゆきさんのMCで登場。しかし内心、「いや、綺麗どころならみゆきさんがいるから間に合っています」と思ったのは言うまでもありません(笑)
今回のツアーでまず管理人が泣いてしまったのが二雙の舟です。コンサートで聴いたこと、あったかな? 夜会では一部分だけしか歌ってもらえないので、フルで聴いたのは僕にとっては初のような気がしないでもない。いつも聴いているのとは違った気持ちで聴こえて、感無量って感じです。
さて、前半のMCのどっかで、ツアーの名前の付け方の失敗について語る。今回のツアーは「中島みゆきツアー2010」だけれど、考えてみたら2011年もあるのよね、と(笑)
確かに!! っていうか、誰も気づかないのか!? パンフとか全て刷ってしまったので、2011年も引き続き「中島みゆきツアー2010」で行きますとのこと(笑)
6曲目の時刻表を歌う前に、みゆきさんは腕時計を見て「今、11月6日、○時○分○秒…●秒…▽秒」と呟く。これは、同じ時間を同じ場所で刻んでいるという喜びを語ってくれているのかな? って思った。わかんないけど(笑)
7曲目の夜曲は意外なナンバーでした。かなり懐かしい曲が2曲続いたので。とはいえ、全然古さを感じないのはなぜだろうか? そしてこの歌、実は管理人がよく口ずさむナンバーでもあるのだ。ほぼ無意識のうちに出る鼻歌では、かなりのヘビーローテーション(笑)
歌詞に再び涙…涙…涙。
とここで突然の休憩タ~イム♪ まさか途中休憩があると思ってなくて安心して(?)泣いていたら突然会場が明るくなったので、隣に座っていた友人(今回チケットをくれた方)に真っ赤な目を見られてしまいました…。みゆきさんのいじわる!!(笑)
後半開始。一曲目は真夜中の動物園。これは休憩が入った時点で実は予測しておりました。アルバムの一曲目をツアーの一曲目に据えているし、アルバムタイトルにするぐらいだから当然今回歌われる可能性が高い…と考えると、後半の一曲目かな、と。
管理人が度肝を抜かれたのは、このときの衣装。ピンクっぽいドレス(?)に朱色のふさふさをお尻というか背中につけて登場するみゆきさん。あの鳥だ…えーとえーと…そう、フラミンゴのイメージ!! でも…フラミンゴってキレイだけど飛べないハズ…それでいいんだろうか? とふと思った。というのも、前半、「つっーばさーをあーげてー」とみゆきさん歌っていたから(笑)
ただひとつ言えること。このコスチュームで「夢だもの」を歌うみゆきさんはめっちゃ可愛い
夢だものから続くしあわせ芝居には、再び涙…涙…涙…。悲しめの歌だからこそ、可愛い派手めの衣装を選んだんだろうな、と思った。
ここで、知らない曲ばかり続いてもいけないということで、銀の龍の背に乗ってを熱唱。コトー先生に感謝、のようなことをMCで言われていました。
さて、ここまでほのぼの系だった雰囲気を一気に変えたのがNobody Is Right。歌の前のMCで、歌詞の一部を朗読する。その中で、CDの歌詞と一部変えていた。これはCDという形の残る商品(売り物)では表現できなかった言葉、でも本当は入れたかった言葉を、形の残らないツアーで使ったんだろうな、と思う。みゆきさんが形に残さなかった以上、僕もサイトでそれを書くことはしませんが、「正しさを説く 正しさゆえの争いを説く」の一部の歌詞を変えています。
それを聴いたとき、僕はドキリとしました。同時に、影響力が大きいアーティストには制限が多いことも感じました。
更に、顔のない街の中をと鷹の歌と社会派の歌が続く。特に鷹の歌は圧巻で、みゆきさんの眼力がピリピリ伝わってきました。まっすぐに見渡す視線には、「全てのことを天が見ているぞ」と言わんとしているようでした。あ、いや、違う、この場合は鷹か(笑)
そして最後に時代。この歌は社会派の色彩は薄いものの、前の2曲の後に聴くとまた違った印象を持つ。「まわるまわる時代はまわる~めぐるめぐる時代はめぐる」の歌詞は、過去に大きな争いを何度となく犯し、そして傷つき、疲弊し、二度と争いをしないと誓ったはずの人類が、今なお争っている現代を映しているように感じました。
この後、アンコールへ。一曲目で「悪女」。これは拓郎さんがみゆきさんのバックで悪女のギター(?)やりたいみたいな話をしていたから、入るとは思っていましたが、アンコール一曲目かぁ~。絶妙な場所に配置するところがさすがです。ここは観客も基本スタンディングでした。
ここでも管理人は涙が…(笑)完全に年だな…涙腺ゆるみすぎ!! 改めて聴くと、この曲ってすごく切ないな。曲調はシングルバージョンだとサラっと流しているけれど。
僕にも近い経験があるのです。その当時、大好きな人がいました。真剣に好きでした。でも、自分の存在がその人のためにならないと思ったから、わざと嫌われて、わざと離れた。それで自分のことをその人が忘れて、早く他の、もっとその人を近くで守れる人を探してほしいと願った。でもその時、実はめっちゃ辛かった。完全に病的な鬱状態。自分がヤバイだと感じたのは、記憶のない時間に気づいたとき。仕事から戻ってスーツを脱いでテレビをベッドに寝転んで見る。でも頭はぼーとしていて、なにもやる気が起きなくて、気がつくと2時間3時間経っていて番組も全然違うものに変わっている。なんか、自分が石にでもなったみたいに体を動かしたくない、なにも考えたくない状態。で、ここで異常なことに気づく。部屋着に着替えたはずの服がスーツのまま……。
ただひとつ救われたのは、家に帰るとこんな状態でも、会社に行けば普通に仕事ができたこと。だから生活の基盤を失うことはなかった。最近の若い人の鬱は仕事中は無気力で会社を出ると普通になるそうだけど(苦笑)自分はその真逆だった。
どうも人前にいると見栄っ張りなものだから平気な顔ができるみたい。そのため、未だにそんな状況だったことを会社の人も、家族も知らなかったりする。
恋愛は難しい。相手が望むものすべてを与えることはできない。言うことも行動することもできない。どんなに相手のことが好きでも。なぜなら、相手が何を自分に求めているか、その全てを知り得ないから。だから、僕は考え得る相手に最もよいと思うことを言い、行動する。そのうちの幾つかは、確実に相手を傷つけてしまっただろう。けれど、愛する人を傷つけたくて傷つけたりはしない。それは分かってほしいと、時間が経った今だから言える(苦笑)
なんか、そんなことを考えながら、みゆきさんの悪女を聴いていました。たぶんみゆきさんの歌はリアルなんだろうな。だからどこかでシンクロしてしまうのです。作り話だったら、美しすぎてシンクロできないし。
話が脱線しました。元に戻ります。
アンコールの二曲目。「たかが愛」かなり意外なセレクト。というのも、個人的予測としては、「負けんもんね」がオーラスかな? と思っていたので。この歌は力があるね。後で書くけど、この曲を最後にもってきたところに、みゆきさんの今の気持ちを感じました。
と曲ごとの感想は以上ですが、総じて今回のコンサートは、最新アルバムからのセレクトは意外と少ないですね。
とはいえ、、こらw 「二雙の舟」「時代」に「悪女」 を一度のコンサートで聴けるというのは、かなり贅沢なんゃないだろうか? と思った。
それとね、 途中、何度となく社会系の曲が入るじゃない。その上で、オーラスに「たかが愛」という所がしびれる。
世界は、決して愛では動いていない。きっとそれを誰よりも悔しく、歯がゆい気持ちでいるのはみゆきさんなのだろう。
愛なんて、大きな力の前では無力ではないのか? そう疑うみゆきさんを僕は感じた。
がしかし、それでも、その「たかが愛」に迷い生きるのも、人の性(さが)。この「たかが愛」を信じたい、というみゆきさんの祈りのようなものを感じた公演でした。
かなりの長文になってしまいました。それでは、また次回の更新でお会いしましょう。
P.S.アンコール2曲目が終わるとみゆきさんが舞台の前の方まで出てきて、正面、左右にお辞儀をしてから舞台を後にします。その時、僕の隣に座っていた友人がひとり立ち上がりました。殆ど回りが座っていたものだから目立ったんでしょうね。
一瞬だけど、みゆきさんがこちらを見た!!!会場を後にしたとき、その友人は「みゆきさんと目があった」と豪語。確かに、僕もそんな風に見えた。
うーん。座って拍手していた自分が悔しいです!!(>_<)
一緒に立っていれば、もしからしたみゆきさんと目があったかもしれないのにねぇ~。
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