見識を広くする
管を用いて天を窺い、錐を用いて地を指す
広大な空を管(くだ)の穴から見上げたならばその全貌を掴むことはできないし、 錐(きり)を使って大地の深さを測ることもできない。
つまりこれは見識の狭い人間を指している。
狭い場所に留まっていると、つい偏った情報しか入らなくなり、物事の一点だけを 見て判断してしまいがちである。これは荘子がそれを諌めた言葉である。