老子曰く匹夫の勇

前へ進む勇気は我が身を滅ぼし、
後へ引く勇気は我が身を生かす。
(私訳)
「匹夫の勇」は「蟷螂の斧」と同じ意味である。ただ勇敢であることだけを頼りに、情勢や相手の実力を考えず前へ進む者は 命を失うということ。

勿論、出る時は出る必要はあるが、引く勇気を持った上での進む勇気でなければ、どんな豪傑もただ人より血の気の多い狂人 に過ぎない。

己の力に自身があればあるほど攻めの姿勢を貫きたいものだし、失敗に気が付いて引いたほうがいいと思っても、意地を張る あまりなお進もうとしてしまうことがある。

老子はそのような生き方は我が身を滅ぼすだけと一喝している。
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