本日の御題:ネクストキャビネットは成功するか? |
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◆ネクストキャビネットとは? 民主党前代表の菅氏は、以前、シャドゥキャビネット(影の内閣)やオリーブの木構想など様々な考えた方をもって 民主党をなんとか自民党の対極に置くよう努力してきた。ネクストキャビネット(次の内閣)という考え方も、その流 れを汲んでいる。 簡単に言えば、正式な内閣とは別に野党が内閣を組織することで政権交代をスムーズに行うことができるようになる。 いわば平時から臨戦状態に置くのである。大臣を任命して、その担当分野について政策秘書をつけ、また官僚とは別の ブレーンを持つことで、与党・内閣の不正を指摘すると同時に、いざと言う時はその代わりをいつでも引き受けることが できるようになる。 実はこのネストクキャビネット、つい最近だが実際に組閣されたことを皆さんはご存知だろうか? 存在自体は知ってい ても、大臣の名前までは……という方が多いのではないか? 具体的な構成メンバーは次のとおりだ。
主な特徴としては、小渕氏が組閣している内閣よりも平均年齢が13歳も若いことである。
◆ネクストキャビネットの今後
しかしその割にはネクストキャビネットはあまりに静かなスタートになってしまった。その理由の一つは、
国会での質疑応答の際、これらの閣僚が政府閣僚と対決する、つまり対極軸とまでは至っていないからだ。
また閣僚がすべて民主党であるため、どうしても最大野党の内部的な組織として映ってしまう。
1998年の参議院選挙直後、民主・公明・自由が協力関係にあったあの時に、なぜネクストキャビネット(当時は
シャドゥキャビネットと呼ばれていた)を立ち上げることができなかったか、残念で仕方がない。
私は基本的には反自民党の立場である。それは自民党の一党独裁政権(現在は連立であるが、閣僚の多くはやはり
自民党議員である)が続いた結果、政治と業界の癒着が深刻化しているからである。 |