本日の御題:救急搬送拒否…この国はおかしい

◆度重なる救急搬送拒否
大阪市で2006年11月、救急搬送を要請された16歳の少女が7病院に受け入れを断られた後、搬送先の病院で死亡していたらしい。
市消防局によると、午後10時20分ごろ、少女の母親から119番があった。間もなく救急隊が到着したものの搬送先として連絡した7病院に尽く断られ、8病院目となる守口市の 病院に搬送した。救急隊が少女の自宅に到着してから搬送先の病院に到着するまで57分かかったという。

ここ数年、このようなニュースは多くはないだろうか?

記憶が正しければ、初めてこのようなニュースを耳にしたのは、妊婦であった。
少子化に伴い、産婦人科が減少。地方都市では産婦人科医がいないため都心部まで出なければならないが、その妊婦はかかりつけの病院がなかったため、 病院をたらいまわしにされた、という。

しかし、その後、この問題は妊婦だけではないことが次第に明らかになっている。
たとえば日本を代表する大都市・大阪市でさえ、2006年の1年間、救急搬送の際、複数の病院に計20回以上受け入れを要請したケースが104件に上ったという。
救急車出動の回数は20万5036件というから、全体としては僅かかもしれないが(約0.05%)、本人にとっは納得できないことだろう。

もちろん、これは大阪に限ったことではなく、日本の医療現場に忍び寄る病魔を感じずにはいられない。


ポン吉さんからの感想(2008.01.21.投稿、2008.01.21掲載)
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