まげさんの感想
私は3年前に離婚を経験しております。今現在は旧姓に戻って仕事もしております。今度再婚をする事になりました。また姓変更をしなければいけないと思うと少し気が重いのです。
私は離婚をした時に旧姓に戻すという事が結構大変でした。仕事では結婚当初の姓をしばらく使わないとお客さん等に認識してもらえず、(電話等で)銀行等に行って姓変更届けを出せば
「おおめでとうございます。ご結婚ですね?」と言われ、経験した事を考えると別姓有りになってしまいます。
勿論、結婚当初は離婚するかもしれないとは思っていませんでした。ただ、色々な意見のなか、こればかりは自由に選べる事を望みます。子供の事を考えると言う意見もわかります。
でも、まず、自分があって、子供がいるわけですから、もし別姓にすることを選択した夫婦がいたら、その子供も子供なりに理解できるように夫婦できちんと育て上げる責任を持てばいい事だと思います。
両親達は自分達の事は自分達で決めなさいと言います。それだけ責任を取れる人間だと認識してもらえるようにすればいい事だと思ってますが。
管理人より
ご意見、ありがとうございました。
私は、夫婦の別姓は、男女の力関係の変化が根底にあると思っています。
少なくとも過去のある一定の秩序が崩れ、性別に関係なく仕事に取り組み、
またどちらが主でどちらが従でもない関係への過渡期に現在の日本はあると感じます。
そういった意味では時代の趨勢を表していることでもあるし、頭ごなしに否定されるような事でもないでしょう。
ただ私が夫婦別姓に抵抗を感じてしまうのは、まげさんのご指摘もあったとおり、「夫婦」に子供が生まれ「家族」になった時でしょうか。
家族の中で、もし自分だけが姓が違うとしたら・・・ある種の疎外感のようなものを、私はどうしても感じずにはいられないのです。
もちろん、そう感じない人には別姓を選択できるようにする、という考え方もあるでしょうが、生まれてきた子供には「同姓」か「別姓」かを選択する
事はできません。
仮に、もし子供がいないならば、私は結婚しても別姓を名乗るというのは当然にさえ思えます。もともと姓を変える必要性すら感じない。
しかし子供という要素が加わったとき、私は強い抵抗感を感じます。
男女間の自立という観点からだけでは捉えきれない問題であるとも思います。
ちなみに私は職場での旧姓使用には大賛成です。当然ですよね。それを拒む理由が私にはわからない。
結婚するときはまだいいとしても、離婚したとき、プライベートを知られたくない得意先の担当者に「あの人離婚したんだ」と知られなくていい事実を
さらけ出す必要なんてないと思いますし、それはとても苦痛だと感じるからです。
職場では「子供」という要素はないですから、女性の自立を促すという意味でも必要だと思います。
最後になりますが、「同姓になること」は女性に男性の姓を名乗らせ、精神的に従属関係を強いる事だという別姓推進者がいらっしゃいます。
そういった方々は、別姓にすることで精神的に変わるんだとも言います。
しかしその一方で、彼ら(彼女ら)は「別姓になったとしても家族関係に全く影響はない」ともいいます。これは矛盾していると思うのです。
別姓にすることで精神的に変わるということは、その変化が何らかの形で家族関係においても影響を及ぼすということでしょうから。
今現在、制度化されていない時点で自主的に別姓を名乗ろうとしている方々は強い意志、ポリシーがあり、自主的に別姓を名乗る段階で、
互いに理解しあおうと他のカップルよりも多くの意見を交わし、時に発生する相手の不都合に対して気遣う気持ちがあるから、
別姓によるマイナスは少ないかもしれません。
けれどもそれが制度化され広く普及し始めたとき、そういった人たちの間では発生しなかった家庭内の亀裂が生まれないとは決していえないと
私は断言できます。
確かに姓が変わるための手続きその他は面倒な一面があります。しかし一般的に人生の内で何回、何十回も繰り返される事でもありません。
やや乱暴な言い方をするならば、引越しをすることのほうが面倒な手続きが多いと感じていますし、クリティカルな不都合が生じるとも考えにくい。
しかしその一方で、仕事に絡む不都合は解消されなければならないとも思います。
よって、私は職場などで限定的に別姓を認める「部分的別姓使用」に賛成します。
以上が私の意見です。
どうしても否定的な見解が目立ってしまったような気がしますが、どうか気を悪くしないでくださいね。
今回は、臥竜岡のコラムに貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。