衆院解散総選挙予測 に対する投稿 |
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![]() 今回は自民党やや有利かな、という感じはもっています。 公明党が加勢しているので、前回参議院選挙より票は上積みされます。 自公連合の強さは、熊本や大阪の知事選挙でも明らかになりました。
しかし、自民党自体は、衰弱しています。あの党は基盤として、
1、農民、2、中小企業、3、大企業や、銀行、高級官僚、をもっていました。
いわば、多岐にわたる国民政党でした。
しかし、いまや、経済成長率は0に近い。となると、どんな政策をやっても、階級間でのゼロサムゲームになってしまいます。
一方、大企業はどうかといえば、構成員はほとんどサラリーマンですから、自民党にいれるとは限らない。
小渕政権で徹底的にばら撒き、なんとか階級対立を和らげましたが財政はぼろぼろです。 むろん、たとえば、株のネットバブルが投票日までの間にはじける事態があれば、自民惨敗は避けられません。 今の景気の持ち直しは、ある意味、バブルです。 ともあれ、来世紀は、国民政党は存在せず、むしろ階級と言うか(昔ほど固定的ではないが) そういうのを元にした政党が三つくらいあってそれが」政権を争う時代になると見ています。
二大政党は無理と見ています。現にアメリカでも二大政党なので大統領選挙の投票率が
五割を切りました。選択肢が少ないのです。 あと、たとえば石原知事辺りが新党を作れば、非共産勢力の間でのバランスが崩れてくるでしょう。この場合は、 ナショナリズムの石原新党が右にきて、共産(+その外いっぱいある革新政党)が左にきて それぞれ大勢力となり、真中が弱いと言う、戦前のドイツのような形も考えられると見ています。
現在の森内閣、および自民党の比較的高い支持率は、「理由なき肯定」だと私は踏んでいます。あえて言うならば小渕さんへ
の同情票が入っていることぐらいでしょうか。国民は自民党の政策で、何か特定のものを支持しているわけでもなく、
また自民党の実績を高く評価しているわけでもないからです。 また、自民党が「利権集団」であると言われて久しいですが、地域経済分科会さんのご指摘があったとおり、 その地盤は確実に沈下しつつあります。補足するならば、公明党と連立を組んだことによって他の宗教法人からも 尽く支持を失っていることがあげられます。 経済が停滞している以上、階級間のプラスマイナスはすべて加味すると0になる(解説:総数が同じであるから、ある階層の増加量と他の 階層の減少量は等しい)というご指摘は、まさにそのとおりだと思います。
ネット・バブルは小崩壊した感じですね。米国でマイクロソフト(以後MS)の分割が提案されたのを材料に、割高感のあったIT株は軒並み
値を下げました。もちろん、米国ではしばらく調整が入った後は上昇に転じるでしょうが、しかしMSの分割案は今後しばらく時間がかかり
そうですから断続的に株価は乱高下するでしょう。
最後に二大政党制ですが、この議題では私と地域経済分科会さんは袂を分かつかもしれません(笑)。まあ、それもよしとすべきでしょう。
また、大統領制ではない日本で国の最高責任者を国民が選ぼうとしたとき、首相になってほしい人のいる政党に投票する、ということも
当然あるでしょう。そのときに少数政党が乱立していると、この選挙民の意思はなかなか政界には反映されず、結果として国民の間に
諦めムードを蔓延させてしまうことにもつながります。
ただ、現在の日本ではなかなか難しいですよね。自民・民主という与野党の柱以外にも、某組織をバックに据える公明と時代的には
フェードアウトすべき元気のある共産がいるからです。自由は一個性によって存続している政党ですし、保守は近々消えるでしょう。
すると来世紀に残る政党はどうしても四政党になってしまいますが、共産と組みたがる政党はなかなか現れませんし、公明に対しては
不信感、心配感があるのは事実です。自民・民主共に連立政権をするとしても、公明党との二党連立は組みにくいし共産とはさらに
ハードルが高い。
最後に意見の相違がありましたが、それも議論には大切なことだと思い、あえて掲載いたしました。 |