衆院解散総選挙予測 に対する投稿
ヘテロクロミアさんの感想
 こんにちは。はじめて投稿します。
 私は現在は民主党支持者をやってますが、それは民主党の政策に傾倒しているからと言うわけでは ありません。ただ自民党に喝をいれるためには日本には政権交代が必要だと思ってるからです。

 さて選挙の展望ですが、民主党の力量を考えればはっきり言って明るくはありません。
 でも私はやりようによっては民主党が単独過半数をとることは不可能事ではないと思っています。
 根拠は、現在の制度が小選挙区比例代表並立制だということです。この制度は政権を狙う政党が 小選挙区300人の候補者を立てるのが基本です。比例区の候補者はほぼ小選挙区の比率どおりに なります。小選挙区での第二党が比例区で第一党になるということはあり得ません。

 衆議院の過半数は240人。小選挙区で300人またはそれに近い候補者を立てる政党には全て政権担当 の可能性が生まれてきます。
 これはそれ以前の中選挙区制ではまったくあり得なかった革命的変化です。中選挙区制のもとでは、 選挙区は全国130区、定員512人でした。野党第一党だった社会党にしてたてることができたのは最大 170人程度でした。過半数256に遠く及ばない。これでは政権交代の可能性など見出せません。

 現在、将来において日本の政権担当政党になり得る政党は三つあります。自民党、民主党、共産党、 この三つだけです。なぜならこの三つの政党だけが300の小選挙区で候補者を全て立てることができる からです。換言すれば、この三つの政党だけが政権担当の可能性を持っているということです。

 よく、「制度を変えても中身が変わらなければ意味がない」と言う言葉が言われていますが、 これほどの出鱈目も珍しいです。制度を変えれば人間は劇的に変わるんです。
 90年代の政党の離合集散を見てるとホントに信じられないくらい激しいものです。 原因を手繰れば全て選挙制度の改革に行きつきます。
 その意味で今回の選挙は非常に面白いと思っています。少なくとも中選挙区時代よりは遥かに 政権交代の確率は高まっています。その証拠に自民党自身が以前より遥かに選挙に神経質になって います。

 私はいつも民主党のフォーラムにいますひまだったら覗いてみてください。 もっとももう覗いているかもしれませんが。

管理人より
 どうもはじめまして。ご投稿、ありがとうございます。

 私も民主党のフォーラムには度々顔を出させていただいております。主に東京ですが、ヘテロクロミア さんはどのあたりの住んでおられるのでしょう。

 さて、本題に入りますが、確かに今の民主党支持者の多くは無党派層から流れてきた人々で、 消極的な理由で民主党を選んでいる方が多いと思います。
 私自身、自民党の腐敗体質をどうにかしたいために民主党含む他の野党が政権を獲ることを 期待している人間の一人です。
 だからもし、民主党が次の選挙で政権を獲り、以後数十年政権を獲り続けていたとしたら、 きっと老後の支持政党は自民党になるでしょう。万年与党は財・官との結びつきが強くなるためです。

 またヘテロクロミアさん同様、私も共産党に変化が起きないか期待している一人です。
 しかし党の存続が危ぶまれるほどの状態になれば党改革も積極的になるでしょうが、現状では 難しいと考えています。追い風が吹いている状況で内部から改革を口にすることは容易なことではありません。
 これはあくまでも私一個人の意見ではありますが、彼らの理想は崇高かもしれませんが、現実離れして いる一面があり、にも関わらずそれを真顔で論じているあたり、正論ではあるけれど政治には向かない集団です。
 せめてもう少し柔軟な思考ができるようにならなければ、他の野党と共闘することはできないでしょう。 大筋で合意しても細部で必ず意見がまとまらなくなりますから。
 今の民主党の不運なところは、有力政党を自民党に持って行かれ、少数党と政界の嫌われ者(支持者の方ごめんなさい) しか野党グループに残っていないことです。単独で過半数を取る(つまり民主>自民+公明+自由・保守)以外、事実上 政権を取れないというのは非常に高いハードルになっています。
 もちろん、仮に衆議院で過半数をとっても、今回選挙が行われない参議院では苦戦を強いられるでしょう。

 しかし逆を言えば共産党がリベラルな中道政党になったら、自民党は間違いなく政権から転げ落ちるでしょうね。 共産党は赤旗の売上などもあって非常にクリーンな一面を持っていますから。
 もちろん、党が中道を宣言してからそれが広く認知されるまでには一定の時間が必要になるので今回の選挙には 間に合わないでしょうが。

 また小選挙区ですが、おっしゃるとおり確かに中選挙区に比べたら一発逆転もまた夢ではない可能性を秘めていますよね。
 問題はどこまでリアリティを訴えられるか、でしょうか。まだ国民は小選挙区制の力を実感していません。自分たちが 選べはこんなに簡単に政権は変わるんだ、ということを日本の歴史に刻まないと感覚として掴めないんですよね。たとえ昨日、 カナダやイギリスでたった一度の選挙で与野党の議席が大逆転しました、とマスコミが報道してもそれが自国で起こるとは 思っていない。
 この冷めたマインドを暖める起爆剤が必要です。リクルート事件や薬害エイズ、消費税導入といった 中核となる議題がないと難しい。しかしこれがなかなか見当たらない。小渕氏のNTTドコモ株疑惑もこれ以上は国会で議題に できませんから。

 私はまだ民主党が選挙へ向けた展望を開けないでいると考えています。

 このたびはご投稿ありがとうございました。

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