山陰・瀬戸内ツーリング


2001.05.09.Wed.
 6:30起床。今日は起きるのがちょいと遅め。しかも、テントを乾かしたかったのですぐには撤収準備せず、 テントの中で日記書きながらダラダラしてました。
 8:00頃、ようやくテントから這い出して撤収準備を始めた。松澤さんはとっくに起きてきて、テントを畳んでいた。
 テントを畳んでいる途中で雨がパラパラ降り出したりもしたが、一時的ですぐに止み、9:00過ぎぐらいには撤収準備が整った。
 先に準備の出来ていた松澤さんが出発する。良い旅を!
 さて、オイラもボチボチ行きますか。サンダーエースのエンジンをかける。暖気をしている間、瀬戸内海を観ながらボケーッとする。今日の天気は曇りだが、天気予報では中国、四国地方は午後から晴れるとの事。海上には雲の切れ間がチラホラと。今日も暑くなるかな。
 エンジンが暖まって水温計の針が動き出した頃、丸山キャンプ場を後にした。
 きょう最初に行くところは姫路城。高知行きを諦めて山陽方面を行くことにした時点で、ここだけは外せないと思っていた。近代大名居城の典型であり、華麗にして偉容なな天守閣と本丸がほぼ昔の姿のまま残っている姫路城は、城フェチのオイラにとって死ぬまでに一度は訪れておかなければならない所だった。  赤穂からR250で東へ。姫路市に入ってから県道62で北上し、姫路市街に入る。11:00前には姫路城に着いていた。
 お堀脇の歩道にバイクを停め城内に入る。その時、門の脇に見覚えのあるバイクが停めてあるのを見た。松澤さんのレイドだ。やっぱり先に着いていたんだ。
 大手門のところで入場券を買う。大人一人 \600。西の丸、二の丸、本丸全てが残っており、まず西の丸に行く。西の丸には「百間廊下」と呼ばれる西の丸長局があり、ここも中に入る事が出来る。ここは城内で働く女中達が住んでいた所で、中はいくつもの小さな部屋に区切られている。この部屋からの天守閣の眺めが結構良い構図で、天守閣を写真に収めるには良いポイントだったりする。
 西の丸を出てから天守閣へ。本丸へ行く間にもいくつも門をくぐり、曲がった回廊を通らなければならない。この辺りは、やはり戦国の城を思わせる。本丸について再び、天守閣の大きさに驚く。石積みの基部が大きく、天守閣前の広場の端まで下がっても、天守閣全体がカメラのフレームに収まりきらないのだ。いやー、デカイねぇ。これだけの大きさの建物が、木造のままで600年以上残っているのだから凄い。
 天守閣の中に入って、上まで登るのがまた大変でした。また、登る途中で松澤さんと再会。一緒に上まで登り、天守閣からの景色をカメラに収めた。
 天守閣を降りた後、松澤さんがまだ行っていなかったので、西の丸にもう一度行く。オイラは何度行っても飽きないんで(^^)
 城内を一通り見て大手門を出てきた頃、天気は快晴になり真夏のように暑くなってきた。飲み物を買って日陰のベンチでしばし休憩。松澤さんとツーリングで行ったところの話とかする。  13:00頃、姫路城を出てお堀の前で記念撮影し、松澤さんとメールアドレスの交換をして別れた。良い旅を! オイラは姫路城近くのそば屋で昼飯にした。
 さて、この後どうしようか。岡山より東の海沿いは賑やかな街ばかりで、特に寄るところもない。大阪より東で、奈良か京都のどちらかに行くか。それともそろそろ相模原に帰るか……。ちょいと決めかねるので、とりあえず大阪まで行こう。
 姫路城を後にし、R250で明石方面に行く。明石でR2に、それからR43で東へ。神戸辺りまで来るともうすっかり都会で東京みたいだ。はっきり言ってつまらん。ひたすら東へ走るだけ。そして大阪まで来るともう車がいっぱい。トラックの排ガスも凄い。この時点でイヤになって帰りたくなってしまう。これで奈良行きの選択は消え、R1を目指す事にする。天王寺の辺りから街中を北上して、R1――東海道の起点を目指す。しかし、ここで道に迷い自分がどこを走っているのか判らなくなり、またまたイヤーんになる。そこで、どうせ道は縦横に張り巡らせているのだからと、方向感覚だけを頼りに適当に交差点を曲がっていたらいつの間にかR1と合流していた。だがこの時点で精神的に参ってしまい、おうち帰りたいゲージが80パーセントぐらいまで跳ね上がっていた。しかし、折角ここまで一般道で走ってきたのだから京都を最終地点としてもう一踏ん張りしよう。
 R1を北上し、京都市内に入った頃には17:00を過ぎていた。とは言え、京都でどこに行こうか全然考えていなかったので、適当なところで看板が目に入った清水寺に向かった。清水寺に着いたのが17:30頃。しかし拝観は17:45までで、もう入れなかった。清水前の坂に並んでいる土産物屋も、次々に店を閉めていた。むぅ、ここまで来て収穫ゼロというのもなんだか悔しい。そこでまだ開いている土産物屋に飛び込み、八つ橋と京漬けを買った。これを実家の土産に持って帰って、久しぶりにお袋の飯でも食おう。ここでビジネスホテルにでも泊まって明日、京都観光しても良いが、京都は好きな街なので一日で済ましてしまうのも勿体ない。京都なら相模原からそんなに遠くないし、また今度来てゆっくり楽しもう。
 清水を後にしたオイラはR1を東へ向かった。京都東ICで名神高速に乗る。さあ帰ろう。
 夕暮れの薄暮の中、ひたすら東へ走る。程なくして米原JCTを通過。10日前にここで北陸道に乗り敦賀に向かったのだ。海沿いに西日本をぐるっと回って一周してきたのだと思うと、感慨深い。今回も沢山走ったなぁ。
 その後、養老SAで給油。後は行きと同様、牧ノ原SAまで一気に走った。ここまで来ると結構疲れる。しかしもうひと踏ん張りだ。気合いを入れて出発。
 延々走り続けて、遂に関東まで戻ってきた。しかし、御殿場ICを過ぎた辺りで霧が出てくる。高速で走ってると殆ど雨だ。視界も利かなくなり、ペースも落ちてくる。やっぱり箱根の山越えは難関か。仕方なく足柄SAで休憩し、雨具を着込む。ここまで来たらあとちょっと。でも事故は起こさぬよう、気を引き締めて出発した。
 箱根の山を越え、霧も晴れるかと思ったらそうでもなかった。秦野市に入っても霧雨。なんと関東の方は天気悪かったんですね。京都の方は快晴だったのに。最後の最後でコレかよ。
 でもまぁ、もう帰るんだから天気はどうでもイイか。時間も遅いので道も空いており、いつもなら厚木の辺りで遭遇する渋滞にも遭わずに、程なくして横浜町田ICに到着。東名高速を降りてR16を相模原市へと向かった。
 23:13、相模原の実家に到着。出発前には災厄に見舞われたが、旅の間は特に大きなトラブルもなく無事に帰り着くことが出来た。バイクの荷物を下ろしてカバーを掛ける。サンダーエースもご苦労様。ホントによく走ってくれたよ。今日はもう遅いからこのまま休み、明日綺麗にしてやるからな。
 その後は風呂に入って長時間の高速走行で凝り固まった身体をほぐし、久しぶりの実家の飯を食って食後に八つ橋と茶を飲みながら両親に土産話をしました。
戻る 次へ


ツーリングレポートのトップへ戻る