| 2001.05.07.Mon. | |
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朝 4:30起床。うーん、ぐっすり眠れた。清々しい朝だ。テントから出ると天気は良さそう。6:00には撤収準備が終わり、キャンプ場を後にした。朝焼けの中を走り出す。 まずは県道51を使って大三島をぐるりと回った。7:00を過ぎる頃には、学生服を着た中学生が自転車に乗って登校し始める。今日から平日か。島の時間もゆっくりと動き出したようだ。 島を一周した後は、上浦港の近くのローソンでパンを買って朝食。駐車場でツーリングマップルを見ていると、ローソンの店長さんに声をかけてもらった。この店長さん、結構年輩の方なのだがバイク乗りで、ヤマハ車ばかり5台乗り継いでいるそうだ。今は店の経営が忙しくてなかなかバイクには乗れないそうだが、今でも3台持っているという。いやー、好き者ですね〜。この方、ヤマハのバイクはそのデザインと仕上げの美しさ、それに操縦性の素直さが気に入っているとの事。結構、オイラと好みがあっている。こんな所でバイクの話が出来るなんて思わなかったので、嬉しくなった。 店長さんに礼を言って分かれた後は、大山祗神社に参拝。ここには樹齢2600年にもなる大楠があり、鎮守の森が実に立派である。 そして、大山祗神社に隣接してある宝物館が凄い。国宝、重要文化財に指定された武具や鎧が沢山展示してある。中には、武蔵坊弁慶が奉納した長刀や、巴御前の奉納した長刀もある。それらは、他でよく見られる一度も使われた事のない飾り物の刀と違い実際に戦いに使われた物であり、傷や刃こぼれの痕も生々しい。特に驚いた物は南北朝時代の大太刀(野太刀とも言う)で、大森彦七所用の物。刃渡りだけでもオイラの身長ほどもあり、とても人間に扱える代物とは思えない。この手の大太刀は大抵飾り用なのだが、これにはちゃんと刃こぼれや欠けがあり、明らかに実戦で使われた物と判る。こんな大きな物を振ったのか!? と驚く事請け合い。他にも驚きの武具ばかりで、この手の物が好きな人は必見である。個人的には、ご先祖様が奉納した太刀が見られたのが良かった。 満足して大山祗神社を後にし、しまなみ海道に乗る。伯方島は通過して大島に渡った。大島では老亀山の展望台に登る。ここからの眺めが絶景で、雄大な来島海峡が一望できる。ここはオススメだ。 老亀山を下りた後は、しまなみ海道で最後の橋である来島海峡大橋を渡る。ここは、しまなみ海道で一番長い橋で、この上からの眺めも良かった。 そして四国に上陸。R196で松山を目指した。 松山では道後温泉「湯本本館」に行く。バイクは湯本本館の横に停め、風呂に入る事にした。 ここは三階建てでそれぞれの階に風呂があり、料金が違う。三階には夏目漱石にちなんだ「坊ちゃんの間」というのがある。但し、三階の風呂は \1,240。高い。観光目的で一度ぐらいは入っても良いかもしれないけどね。 オイラは一階の「神の湯」\300に入る。ここのお湯は源泉のままで加熱をしていないのだが、ちょっと熱い。オイラは熱い風呂の方が好きだが、今日はなんだか夏のように暑いのであまり長く浸かってられなかった。 風呂に入った後は湯本本館の目の前にある喫茶店で、名物の「ゆあめ」を飲む。それからカレーも頼んで昼食とした。 風呂も入って飯も食って落ち着いたところでバイクの所に戻り、ツーリングマップルを見ながらこれからどこに行こうか思案する。その時、リアに山のように荷物を満載した滋賀ナンバーのDT200WRがやってきた。もう連休も終わったのに、オイラ以外にもツーリングライダーがいるのか。それにしても凄い荷物だ。オイラの荷物も相当多いと思っていたが、その倍ぐらいはある。 挨拶をして話をすると、なんと既に9ヶ月も日本中を放浪しているという。去年の夏に出発し、北海道に行ってから冬は沖縄。そして今北上してきて、これからまた北海道を目指すという。渡り鳥ですな、羨ましい。日本中を巡っているので、あそこはどうだったとか、そこはどうだったと旅の話で盛り上がる。そのとき聞いたのだが、沖縄の瀬底島ビーチのキャンプ場がキャンプ出来なくなったとの事。オイラもそこでビバークした事あるだけにビックリ。近年、沖縄では観光地の美化の名目の元、キャンプ場が減っている。まぁ、金持ちの観光客にはイイ顔するが、貧乏人の渡り鳥達には冷たいのだ。 瀬底島は沖縄本島で唯一、無料でキャンプできるところだったのに残念である。 他にもバイクの話とか、長く立ち話をしてしまった。連休が終わって、ツーリングライダーもめっきり減ってしまったところでの出会いだったので、つい話し込んでしまった。いろいろ情報も聞かせてもらったので、礼を言って道後温泉を後にした。 その後は、足摺を行く事に。まずは八幡浜を目指してR378を南下する。八幡を通過した後も、R378で海沿いに進んだが、道が細く曲がりくねって、しかも漁村の中を通り抜けるところが多くなってなかなか距離が稼げない。とちゅうでギブアップして県道で内陸に入り、R56で南下することにした。こちらは車が多くてつっかえる事が多かったが、順調に進んで16:00ごろ宇和島に到着した。 宇和島では和霊神社を参拝する。その後、宿毛を目指してR56を更に南下した。しかし、この辺りから雲行きが急速に怪しくなってきて、由良半島手前でついに雨が降りだした! ウヘェ、もう雨は懲り懲りざんす、と思ったオイラは速攻で負け犬モード全回。ここまで来ておいてUターンしてしまった(^^; もはや足摺は目の前だというのに。やっぱり天気予報通りで、南の方は雨のようだ。松山は晴れていたのに、四国山地を挟んだ高知県は雨になっている。県境が自然の境目なんですな。前回、四国に来た際、高茂岬の辺りだけ行きそびれてしまったから、その辺りだけでも行きたかったのだが今回はやめとこう。四国は気に入っているので、天気が良いときに来たい。ま、次の機会もあるさ。 と自分に言い訳して、とっとと北上する。R56で大洲まで行き、そこから松山道に乗った。松山の方はやっぱり晴れている。松山も気に入っている街の一つなので今日は松山で一泊しようかとも考えたが、明日には雨雲が北上してくる事も考えられるのでそのまま高速で高松を目指す事にした。途中、石鎚山SAで給油。この時点で18:05。えんえん東に走って、高松に着いたのは 20:00近くだった。 自動車道を降りてすぐにビジネスホテルを探し、栗林園近くのホテルにチェックイン。これで三勝四敗か(^^; シャワーを浴びて着替えたら、遅めの夕食。高松まで来たら、讃岐うどん食わなきゃ嘘でしょう。ホテルの近くのうどん屋で、かけうどん三玉食う。やっぱ腰があって美味い。これだけでも四国まで渡ってきた甲斐があった。 その後はホテルに戻り、ツーリング日誌の更新をして床に就きました。 |
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