山陰・瀬戸内ツーリング


2001.05.06.Sun.
 朝 8:00起床。いや、だから昨晩は遅かったからさぁ(^^;
 でも、9:00前には出発準備を終えてチェックアウトしてましたよ。広島城見たかったから。
 ホテルから広島城まで5分とかからず到着。城フェチのオイラはウキウキ気分で天守閣へ向かった。今日は天気も良いし。黒いジャケット着てると暑いぐらい。
 本丸に行ってみて意外だったのは、広島城の天守閣は本丸の隅にある事。普通は本丸の中央に天守閣があるもんだが、変わった作りですな。
 天守閣自体は、戦時中に例の米軍の爆撃によって跡形も無くなってしまったので、戦後に作り直された物です。中身も鉄筋で資料館となっております。感想は……、まぁ普通かな。天守閣に登っても、あまり眺望が良くないのがちょっと。だって、周りのビルの方が高いんだもん。あ、でも今日は連休最後の日で人が少なかった事で良しとしよう(^^;
 広島城を見た後は平和祈念公園へ。勿論、原爆ドームを見る為に。
 原爆の事は、社会科の授業で習って日本国民はみんな知っている訳だが、それは知識として知っているだけで本当にその恐ろしさを理解している訳ではないと思う。しかし、目の前に原爆によって破壊された物体がそのままの姿で現れれば、知識は実感として意義を持ち始める。その破壊された物の周囲が、平和に囲まれていると尚の事。明るい日差しとそれを浴びて新緑が眩しい木々に、散策する人々。この上なく平和なシーンの中で、原爆ドームの訴える悲劇や悲しみはより一層の強いコントラストを帯びてくる。
 オイラにはそんな風に思えました。
 原爆ドームを見た後は、サンダーエースのリアブレーキパッドを交換する為、R2沿いのYSP広島南へ向かう。フロントのブレーキパッドは予備を持って来ているのだが、リアのパッドは出発する前に行ったバイク屋に置いてなかったので持って来てなかった。
 ここのバイク屋にあるかどうか判らなかったが、ちゃんと互換品があったので交換してもらった。流石YSP店。頼りになります。リアパッドが新品になったので、これで安心して峠が攻められる。Thanks! YSP広島南
 広島市を後にして、R2で東へ。尾道を目指す。
 尾道は、一昨年に Eddy氏と共に九州ツーリングに行った際に立ち寄った。その日は偶然「しまなみ海道」開通前日で、瀬戸内海に掛かる大きな橋を見ながら、いつかはしまなみ海道を渡りたいと考えていた。
 以前に訪れていた場所だけに、尾道に着いたときは何となく懐かしい気分になった。日本全国を廻って戻ってきたよう。
 尾道の街をぐるっと廻った後、尾道大橋で向島に渡った。向島では高見山展望台に登り、尾道の街と瀬戸内海を見下ろす。天気が良くて、穏やかな瀬戸内海は日の光を受けてキラキラ輝いている。
 再びしまなみ海道に乗り、因島は通過して生口島へ渡る。ここでは、耕三寺という寺と平山郁夫美術館を訪れる。耕三寺は派手な色使いの建物が沢山あった。今まで神社ばかり参拝していたので、その色使いが目に痛かった。オイラは仏様の寺より、神社の建物の方が雅で良いと思う。やはり日本人なのだな。
 平山郁夫の絵は、絵心のある人間には結構良いと思う。やっぱり上手いです(あたりまえ)。上手い絵は、たった一枚でも沢山勉強になります。
 美術館見学の後は、近くの土産物屋で「あんせいかん」というミカンと甘夏を買い実家に送る。その際、サービスであんせいかんを三つ貰った。後で食べよう。
 その後、県道81を使って北回りで生口島を回り、生口島南ICで再びしまなみ海道に乗る。多々羅大橋で大三島に渡った。この時点で16:00過ぎ。今日は大三島で一泊する事にして、温泉に入る事に。島で唯一の温泉である多々羅温泉に入る。ここも共同浴場で、入浴料は\500。泉質は無色透明なナトリウム泉。ま、典型的な海辺に湧く温泉ですな。
 風呂に入った後は飯。その前にバイクの給油。上浦港近くの日石で給油。ここは18:00で閉まってしまうので、飯の前に給油した(風呂を出たのが17:30頃)。
 飯は日石の近くの「くろしお」という食堂で食べた。ここはヒラメ料理が自慢で、ヒラメの刺身と荒汁が美味かった。
 風呂も入って腹も膨れて、後は寝るだけ。大三島の北部にある盛キャンプ場に向かった。キャンプ場はちゃんと見つかった。しかし、人っ子一人いない。それでもトイレも洗い場も使えたので、テントを張って寝床の準備をした。しかし、ホントに誰もいなくて、近くに民家もないので静まり返っていて寂しいぐらい。連休が終わるので、今日は誰も来ないのだろう。恐らく、昨日まではここも家族連れのオートキャンプで賑わっていたのだろう。だが今は誰もいない。独りぼっちのキャンプは久しぶりだ。でもこの方がオイラは好き。瀬戸内海に沈み行く夕日を見て、暗くなった後も浜辺でただボーッとする。ああ、こののんびりした時間が欲しかったんだ。やっぱり、しまなみ海道は来て良かった。
 瀬戸内海の穏やかな波音を子守歌に、眠りについた。
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