山陰・瀬戸内ツーリング


2001.05.01.Tue.
 深夜0時ちょっと過ぎ、北陸自動車道、敦賀IC到着。IC近くのコンビニで缶コーヒーを飲んで暖をとり、道を確認して舞鶴方面に出発した。
 R27は至って空いている。しかし、R27を真っ直ぐ舞鶴に向かったのでは一時間ぐらいで着いてしまうので、R162に入って海沿いに行く事にする。しかし、これが結構面白い道なんだな。車が一台ギリギリ通れるぐらいの道幅で、崖っぷちの道だから昼間だったらさぞかし良い眺めだったろう。しかし、深夜で当然の如く海は全然見えない。ちょっと勿体なかったカモ。
 結局、舞鶴に到着したのは AM3:00頃。コンビニに入って暖をとった。ところでこのコンビニはminiストップだったのだが、店内にイスとカウンターがあってそこで飲み食いしてゆっくり出来る。便利だねぇ。こういうのがあると、実にありがたい。飲み物、食べ物があって用も足せて、旅人にとってはオアシスみたいなものだ。暫くそこで時間を潰した。
 舞鶴を出発して、今回のツーリングの目的地の一つである天橋立を目指す。夜明け前の4:30頃到着。一字観公園という天橋立が一望できる公園で時間を夜明けを待つ。しかし、夜が明けてガッカリ。空はどんよりと曇ってて、天橋立はよく見えなかった。日本三景の一つも、これではあまり見栄えしなかった。しかし、折角来たのだから遊覧船でも乗っていこうと思い、天橋立に向かう。
 遊覧船は、最初の便が 8:30。時間に余裕があるので、反対側の一宮まで歩いてみる事にした。
 幅十数メートル位で高さもそんなに無い土地が、潮の干満で沈んでしまわないのが不思議だ。歩いていると、自転車やカブで行き来する人もおり、ここが生活道路である事が判る。制服で自転車に乗った高校生が通り過ぎると、今日は世間では平日だったんだと思い出さす。
 結局、一宮まで行くのに40分位かかった。天橋立はその上を歩いても特に面白くない。くたびれるだけだった。(^^;
 折角、一宮まで来たのだから籠神社を参拝する。その後、遊覧船に乗って再び天橋立へ。遊覧船は阿蘇海側を行くのだが、これも曇っているのであまり良い景色ではなかった。まぁ、片道 \560だし、歩いて戻るのは嫌だったので良しとする。船だと反対側まで12分で、楽ちんだった。
 バイクを智恩寺前に置いておいたのだが、戻ってくるとサンダーエースの後ろにもう一台、XLR250が止まっていた。ライダーに挨拶して少し話をする。群馬から来た方で、昨日は小浜に泊まってR178で丹後半島を廻ってきたそうだが、途中取り締まりにやられたらしい。春の交通安全月刊て奴ですな。オイラは免取りにリーチがかかっているので、気をつける事にする。お礼を言って出発した。
 さて丹後半島一周をする訳だが、R178で行くとすぐに一周してしまうし、パンダがいると思うので、伊根へ向かい海沿いの県道を行く事にする。これが結構正解。やっぱり車一台がギリギリ通れるような崖っぷちの道で、車も人も全然通らないので快適。曇っているとはいえ、日本海の眺めが良いしコーナーも楽しめる。これはオススメだ。
 県道も結局R178につなぐのだが、幸いパンダはいなかった。また、国道も海沿いは県道と同じような眺めで良かった。
 丹後半島は全体的に断崖絶壁が多くて、眺めは良いです。海大好きライダーには絶対オススメ。天気の良い日にまた来てみたい。
 その後R178で鳥取方面へ。途中、松葉ガニで有名な城崎でカニを買い、実家に送る。とはいえ、今は時季外れで松葉ガニはなく、北洋物のズワイガニだけど。冷凍物の解凍時に形が崩れたクズ品(クズと言っても、足が取れた程度)が、サービス品で二尾 \2,000だったのでつい買ってしまった。本日限りなので今日発送し、明日実家に到着する。当然オイラは食べられない。そうなるとオイラもカニが食いたくてしようがなくなる。カニが食えるところを探し求め、香住の鮮魚店でカニ刺し定食を食べた。
 ここで同席になった年輩の方から、色々話を聞く。大阪の方で魚の取引をしており、丹後には商用で来たそうだ。関西の方はやっぱり話が上手で、つい長い間話し込んでしまった。
 腹ごしらえが出来たので香住を後にし、鳥取へ向かう。しかし、この頃になると眠くなってくる。昨夜は一睡もしていないのだから当然だ。遅い車に引っかかったりすると、もう眠くて眠くてしようがない。ときどき意識が飛ぶ。そして気がついたら鳥取砂丘に着いていた。よく死ななかったもんだ(^^;
 砂丘に登ってみたのだが、これが意外に気に入った。砂地(あたりまえか)だから足がズリッといって登りがきつく、結構疲れる。その上、こんな時に限って天気が良くなってきて、黒いジャケットが暑くなる。丘の頂上に着く頃には、砂漠で遭難した旅人の如くになっていた。しかし、頂上間近で砂丘の向こうから日本海の荒波が顔を見せる。のどが渇き疲れ切った旅人の目の前に、突然広大な海が迫ってくる。そんな錯覚に一瞬おそわれた。そうしたら、砂丘の頂上でしばし海に魅入ってしまうのである。海を見ていたジョニー。
 「ただの砂浜じゃん」て人にはつまらない所ですが、何もない海をただずっと見ているだけってのが好きな人にはオススメです。
 鳥取砂丘を見た後は、風呂に入りたくなったので温泉を求めて鳥取市の西にある鹿野町へ。そこには町営の「温泉館ホットピア鹿野」というクアハウスのような公衆浴場があり、そこで汗を流した。いやー、やっぱ温泉はイイですわ。ツーリング行ったら、これがなくっちゃ始まらないでしょ。
 温泉入ってスッキリした後は、今夜の寝床を求めて再び海沿いへ。R9沿いに西に行き、大栄町の「お台場公園キャンプ場」を目指す。しかし、泊村辺りで雨が降り出した。ガッデム! 通り雨であることを祈って、急いで雨具を着込んだ。引き続き西へ向かうが、雨は強くなる一方。しかも、ツーリングマップルに載っている「お台場公園キャンプ場」が見あたらない。無くなってしまったのか? 雨も降っているのでここは諦めて、もう少し西、大山の近くにある「夕日の丘神田キャンプ場」を目指す。しかし、県道54に入って上っていくと、霧が出てくる。そしてキャンプ場の近くまでくると、霧で全く視界が利かなくなってしまった! これではキャンプ場が探せない。見つかったとしても、こんな中でテント張って寝たら凍え死ぬかもしれない!
 仕方なくここも諦めて、米子まで行くことにした。しかし、米子に着く前に日が沈んでしまう。雨と疲労と眠気に耐えきれず、米子市内でビジネスホテルに駆け込んだ。
 夕飯はホテル近くのラーメン屋のラーメンと餃子済まし、すぐに寝てしまった。
 長い一日だった……

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