なんとな~く山日記
(2021年)
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2021年の山行記録です。根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。
 
 
【2021年】
月日
山 域
日 程
形 態
メンバー
備 考
12/4 大野山 日帰り 日帰り 単独 誰もが憩う富士山の展望台
11/12~13 裸山・櫛形山 1泊2日 車中泊 単独 雪を被った南ア連峰の大パノラマ
7/24 富士塚巡り⑦ 日帰り 日帰り 単独 埼玉県の名富士塚3基を巡る
 
 
 
 
山 域
大野山
日 程
2021年12月4日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
まだまだコロナは完全終息に至らず。コロナを気にせず行ける近場の山で、景色の良い場所ということで、富士山の展望台・大野山に行ってきました。
9:50
谷峨駅
電車の本数が少ないということもありますが、駅を降りると思いのほか大勢の人。駅前には何もないので、恐らく、大半の人は大野山へ行くのでしょう。20分ほど車道を歩いてから登山道へ。登山なのに皆さんちゃんとマスクを着用しているようなので、私も一応付けました。そんなに急な道ではないので、マスクをしていてもさほど息苦しくもないです。登山道を15分ほど進むと源頼朝桜に到着。
10:25
源頼朝桜
源頼朝が植えたという伝説の残る大きな桜の木ですが、この季節では見る所もなく、あっさり通過。緩やかな登山を登っていく。朝、家を出た時は結構寒いと思ったけれど、陽がさすと温かい、というかむしろ暑い。時々、富士山を横目に眺めながら登っていくと、あっさり頂上付近に到着。そのまま横スライドで100mほど移動すると、公園のような山頂に着いた。
11:20
大野山 山頂(~12:10)
大野山の山頂は、大勢の人で賑わっていました。正面に丹沢の山々、来し方を少し振り返るくらいの左側に富士山。皆さん、思い思いの場所に座り込んで、絶景を見ながら昼食。風が少し冷たいのですが、飽きずに眺めていられます。山頂の端(前の方)まで行くと、正面に丹沢湖があり、三保ダムが思いのほか大きく見えます。
1時間ほどノンビリ過ごしてから山頂を後に。山北駅へ向かう登山道は階段状で意外と急登。その分、あっという間に登山口に付いてしまう。
13:10
登山口
登山道から車道に出て、住宅街を歩く。途中、共和小学校という廃校を利用した休憩所を通過。さらに謎の丹沢姉妹の等身大フィギュア(?)と、その向かいにガチャガチャ。一体、誰が設置したのでしょう。
14:10
山北駅
帰りも電車の本数が限られているので、町営のさくら湯でくつろいで時間調整。登山というにはあまりに楽な行程でしたが、やっぱり山はいいです。
山は本連れ
今回は、恩田陸さんの「黒と茶の幻想」。「夜のピクニック」もそうでしたが、恩田さんの作品は何か大きな事件が起きるのではなく、登山にも似た淡々とした時間の経過の中で、登場人物たちの過去が少しずつ明らかになり、その思いや葛藤など人間の内面が露わにされていゆく。気付いたら物語に引き込まれているという不思議な魅力を持った作品。「蜜蜂と遠雷」も読んでみようかな。
 
 
 
 
山 域
裸山・櫛形山
日 程
2021年11月11日(金)~12日(土)、1泊2日
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
 登山としては、実質2年ぶり。コロナ禍が完全に無くなったわけではありませんが、今なら行けるだろうということで決めました。体力不足、感染リスクも考慮して、車で行けて高低差の少ない櫛形山へ。1泊しなくても行ける山ですが、折角なので山の雰囲気をたくさん味わいたいと思って、車中泊ながら1泊としました。
13:30
増穂IC
東名高速、圏央道、中央道、中部横断自動車道を経て、増穂インターチェンジへ。そこからわずか10分ほどでもう林道状態に。ICから駐車場まで50分もかからないという所がスゴい。林道が狭いとか、所々穴が空いているなど難点はあるも、全線舗装されているので、普通車でも安心して通れます。
15:00
池ノ茶屋登山口駐車場
金曜日とあって、駐車場には車が3台だけ。奥にいた3人の若者が、車2台にマウンテンバイクを積んでいた。聞くと、今後マウンテンバイクで楽しめるエリアにしたいと、市と連携してプロもーションビデオを撮影したのだとか。今はマウンテンバイクにも電動があるそうです。
土の上に、多少の残雪。このシーズン、降っては融けてを繰り返しているのでしょう。
15:30
駐車場 発
折角なので、北岳展望デッキで日没を見ようと出発。間違えて櫛形山へ向かう鞍部に出てしまい、1度戻って再出発。16時に展望デッキ到着。日没は16:50予定も、目の前は雲が厚くて、どんより。これではとても夕景が期待できないので、そのまま駐車場に戻りました。
16:30
池ノ茶屋登山口駐車場
単独行の方が下山して帰られると、駐車場は私1人だけに。ビールを飲みながら読書タイムを堪能しました。ちなみに夜7時には就寝としましたが、寒くてなかなか寝付けませんでした。テントよりはマシかと思っていましたが11月の標高1,850mは寒い!
―――(池ノ茶屋登山口駐車場 泊)―――
5:40
駐車場 発
朝4時半起床。外気温はマイナス4度。そりゃ寒いわぁ~。北岳展望デッキで日の出を見ようと準備していると、早くも車が順次2台到着。真っ暗あのに、危ない林道を通ってきたことに感心。少し空が白んできた中、5時40分に出発。20分で展望デッキに到着。
6:00
北岳展望デッキ(~6:10)
雪をたっぷりと抱いた北岳は綺麗でしたが、既に明るくなっていて、山が赤く染まる様子もなかったので、10分ほど眺めて出発。ところが、20~25分くらい歩いた頃に、左手の樹間越しに見える白根三山がオレンジ色に。あちゃー、早まったか。まぁ、モルゲンロートというほど綺麗な朝焼けではなかったので、やむなしとしましょう。
休憩所を過ぎると、もみじ沢に向けて下降。高低差が少ない山と思っていましたが、ここの下降と裸山のコルまでの登り返しは、少し登山っぽかったです。雪で斑模様になった登山道をアヤメ平へ向かう途中、ピンクテープ沿いに歩いていたはずが、いつのまにか道を見失いました。でも、方向はハッキリしていたのでそのまま突き進むと、アヤメ平をショートカットして、裸山へ向かう登山道に合流。今の季節、アヤメ平を通る必然性もないので、そのまま山頂へ向かいました。
8:00
裸山(~8:30)
ここまで、白根三山がずっと見えていたものの、樹が邪魔でちゃんと見渡せる場所が全くなかったのですが、裸山山頂からは見事な絶景。これこれ!これが見たかったのです。雪を被った北岳、間ノ岳、農鳥岳の雄姿を、30分も眺めていました。悪沢岳や赤石岳を見えますが、木が遮っており残念。
裸山から櫛形山までは、小さなアップダウンで40分ほど。
9:10
櫛形山(~9:20)
櫛形山からは南アルプス方面は見えませんが、木の間から綺麗に富士山が見えます。しかも結構大きめ。富士山はどこで見ても、どの方角から見てもいいですね。
9:40
展望台(~10:00)
櫛形山から20分ほど(?)。あとは駐車場まで下るだけと思っていた最後の最後に、最高のビューポイントが待っていました。「展望台」という名称は私が勝手に付けただけですが、右手は甲斐駒、白根三山から、ちょこっと見える塩見を経て、悪沢、赤石、聖まで、見事なまでのパノラマが広がっています。これまで見た南アルプスの展望の中で最高かも。ベンチが2つあるだけですが、「山名」と書かれた杭が3つあったので、恐らく山座同定用の看板を設置するつもりなのでしょう。
最後の見納めと思ってしばらく寛いだ後、下山。そこから駐車場まではわずか20分ほどです。このアクセスの良さは最高の魅力。今朝も、ここに来ればよかった。
10:15
池ノ茶屋登山口駐車場(~10:50)
駐車場に付くと、土曜日ということもあって駐車場はすでに満車。しかもまだ上がってきていて、後から来た車が、縦列駐車を始めました。この人気も頷ける絶景。道路をもう少し整備して、リフトくらい付けたら、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイや八ヶ岳ロープウェイくらい人気が出そう。たぶん11月の今のシーズンが最高でしょう。丸山林道や池ノ茶屋林道は、11月末には凍結などで閉鎖されてしまいます。一方、南アルプスの山々が雪化粧になるのは、10月から11月にかけて。最高のタイミングでした。
時間は早いですが、早々に退散。帰りは、増穂IC近くの富士川道の駅に立ち寄りました。中部横断自動車道が8月に全線開通したばかりということもあり、大賑わい。しかも、近くに映画「ゆるキャン△」のロケ地(アニメなのでロケとは言わないのかな?)があり、道の駅にもゆるキャン△グッズ専用コーナーが設置されていました。
山は本連れ
普段、車の際は本を持って行かないのですが、今回は時間的な余裕があったので持参。湊かなえさんの『リバース』。一言でいえば、湊さんは天才ですね。人物造詣も、展開も、オチも見事。「イヤミス」の最高作品かも。参ったなぁ~。
 
 
 
 
山 域
富士塚巡り⑦
日 程
2021年7月24日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
 コロナ禍でなかなか山へは行けず。でもワクチンを1回接種したし、リスクは通勤と同程度かなということで、今回は富士塚を3基登拝してきました。
10:00
田子山富士塚
田子山富士塚は2020年に国指定の重要有形民族文化財に指定された立派な富士塚。登山可能日が月に10日ほどなので、それに合わせて朝早くに出かけましたが、登山可能時間帯が10~15時という点を見逃しており、早く着き過ぎました。東武東上線の志木駅からバスが出ていますが、歩いても20分も掛かりません。朝から汗を流しながら歩いたのに、結局さらに50分ほど時間を潰すことになりました。
10時に行くと、保存会の方が机を出していました。富士塚を見れば、しっかりと手入れされていることがよく分かります。真夏ということもあり、青空と木々の緑がとても映える。御胎内あり、黒ボクあり、小御嶽神社ありと立派です。山頂からは本物の富士山が見えるそうですが、この日は雲が出ていて残念ながら見えませんでした。
11:50
木曽呂の富士塚
東武東上線と武蔵野線を乗り継いで、同じ埼玉県内の東浦和駅へ移動。駅から2,3分の見沼通船堀公園から通船堀沿いを歩きます。見沼通船堀は、江戸時代に物資輸送のために作られた閘門式運河。その終点に木曽呂の富士塚があります。埼玉県内では最も古い富士塚だそうです。同じ国指定重要有形民俗文化財の田子山富士塚と比べると、高木が生えていて全体像が分かりにくい点と、田子山富士塚ほど手入れされていないのがちょっと残念。
富士塚そのものは高さ5m強と中型ながら、元々が高台にあるので、方角によっては結構な高度感があります。黒ボクや合目石などもありませんが、山頂が少し広めになっていて、お鉢巡りができるように作られているとのこと。
13:00
見沼富士
木曽呂の富士塚から芝川沿いを歩き、川口自然公園を通って東沼神社へ。炎天下のうえに、周囲は畑や田んぼだらけで、まさに真夏の雰囲気。ずいぶんと田舎だなぁと思ったら、この辺は「見沼たんぼ」と言って、計画的に自然を残しているエリアだそうです。
見沼富士は、東沼神社の川口自然公園と反対側の入口、駐車場脇にあります。見た目は綺麗な円錐形。復元されたものだそうですが、元々この形だったのかな。自然公園側が一合目になっていますが、そちらは登山禁止なので本殿側の五合目から登山。木がなく芝生のような草のみで、かつ下は土なので歩きやすいです。
帰りは2km強歩こうと思っていたら、東沼神社表参道側の道路はバス通りとなっており、東川口駅までバスで出られました。助かる。猛暑で汗だくの一日でした。
 
【データ】
名 称 田子山富士塚 木曽呂の富士塚 見沼富士
最寄駅 東武東上線志木駅 武蔵野線東浦和駅 武蔵野線東川口駅
場 所 敷島神社内 単独(神社・お寺等なし) 東沼神社内
築 年 明治5(1872)年 寛政12年(1800年) 復元(当初年不明)
大きさ 高さ約9m×直径約30m 高さ約5.4m×直径20m 高さ約8m×直径30m
歩 数 約100歩 約25~40歩 約40歩
合目石 あり なし あり
登山可能日 月10日程度登山可能 通年登山可能 通年登山可能
文化財指定 国指定 重要有形民俗文化財 国指定 重要有形民俗文化財 なし
富士の溶岩 あり なし なし