なんとな~く山日記
(2019年)
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2019年の山行記録です。根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。
 
 
【2019年】
月日
山 域
日 程
形 態
メンバー
備 考
11/9 利根川・渡良瀬川8日目 日帰り 日帰り 単独 ようやく渡良瀬川へ
10/21 岩木山 日帰り 日帰り 単独 不測の事態で日帰り山行に
9/13~15 白山 夜行1泊 山小屋 単独 人、人、人。人多いなぁ
8/10 富士塚巡り④ 日帰り 日帰り 単独 梅雨明けと思ったら猛暑><
7/20 富士塚巡り③ 日帰り 日帰り 単独 今回で江戸八富士制覇
7/15 富士塚巡り② 日帰り 日帰り 単独 富士塚巡り第二弾です
7/6 富士塚巡り① 日帰り 日帰り 単独 都内にある富士塚巡り
5/25 御岳山・日の出山 日帰り 日帰り 単独 ケーブルカーで楽チン登山
4/27~30 涸沢徘徊 3泊4日 テント泊 単独 涸沢までは意外と遠い
3/20~22 利根川・渡良瀬川5~7日目 1泊2日 ホテル泊 単独 千葉・茨城・埼玉・栃木・・・
3/2 利根川・渡良瀬川4日目 日帰り 日帰り 単独 ひたすら続くサイクリング道
 
 
 
 
山 域
岩木山
日 程
2019年10月21日(月)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
 今回は岩木山を登ってきたわけですが、当初は八甲田山にも登る予定でした。その辺の流れを簡記します。19日(土)に、バスタ新宿発の深夜バスに10時間半も揺られて青森駅へ。さすがにシンドイが料金がメチャ安。そこからJR東北バスで1時間半かけて八甲田山ロープウェイ駅へ。外国人旅行客が多数並ぶ行列でロープウェイを待っていると、「システムトラブル点検のために15分お待ちください」の放送。さらにしばらく列で待っていると「原因不明のため、本日は運休とさせて頂きます。申し訳ございません」との放送。バス代と時間をかけてここまで来たのに・・・と思いつつもやむなし。仕方なく、往復2時間半も歩いて、雪中行軍の後藤伍長銅像を見てから青森に帰着。さらに弘前駅へ移動した所で10/20(日)も終了。そして、10/21が岩木山日帰り登山というわけです。ちなみに、八甲田山ロープウェイは、このあと数日間、運休していたようです。
7:10
弘前駅
朝、弘前駅前の安宿の窓を開けると、岩木山の雄姿がドーン!これはいい。そして、イトーヨーカドーさん裏のバス停から岳温泉経由で八合目にあるスカイライン駐車場へ。その辺はちょっと軟弱ですが、岩木山神社から登っていたら、この日のうちに帰れなくなってしまうのです。
8:50
スカイライン駐車場
天気は上々。さすがに登山リフトには乗らず、そのまま登山道へ。前日の雨のせいか、登山道はちょっとぬかるんでいる。30分ほど登ると、リフト終点からの稜線に合流する。
そこから10分ほど歩くと鳳鳴ヒュッテに到着。ここは、昭和39年に鳳鳴高校山岳部のメンバーが遭難死したことを機に作られた避難小屋である。
そこから岩木山まではかなりの急登。スカイラインとリストで登ってきた観光客は度肝を抜かれたことだろう。岩だらけの登山道を三転確保気味で登ること25分弱で山頂に到着する。
9:50
岩木山 山頂(~10:10)
岩木山山頂からは360度の景観。特に北は津軽半島が一望できる。山頂で景色を眺めながら25分ほど休憩。下りは急で降りにくいが、慎重に下山。
11:05
スカイライン駐車場
夜行1泊で青森まで来ながら、結局岩木山のみとなったが、弘前ではいがめんちや貝焼きなども堪能。まぁ、焦らずノンビリ行きましょう。
山は本連れ
今回は、横溝正史の「本陣殺人事件」。金田一耕助探偵初登場の物語らしいが、おどろおどろしい雰囲気や、多くの謎が次々と提示され、それを金田一が一つ一つ熟考し、最後に一気に謎解きを披露するお馴染みの展開は、この時既に完成されていると言ってもいいだろう。昭和48年の作品で、死語を死滅語といったり、57歳の女性を老婦人と言ったり、時代を感じざるを得ない箇所はもちろん多々あるが、横溝正史ワールドは見事としか言いようがない。
 
 
 
 
山 域
白山
日 程
2019年9月13日(金)~15(日)、夜行1泊
メンバー
単独行
天 候
晴れ
コメント
 しばらく富士塚巡りをしていたので久しぶりの登山。日本三名山のひとつ、白山です。日本三景とか、日本三名園とかありますが、何万とある山の中の3つに選ばれるなんてスゴイ!
21:45
渋谷マークシティ バス乗り場
9月ともなると、金沢駅から別当出合までの登山バスは1日1便のみ。なので、新幹線で行っても仕方ないので、登山バス出発時間に間に合う夜行バスで金沢へ。3列独立シートのバスだったので、とても快適でした。
―――(夜行バス車中泊)―――
6:30
金沢駅
夜行バスは、約7時間かけて早朝6時も金沢駅着。ここから6時半発のバスで、さらに2時間以上揺られるのだ。もうバスはお腹いっぱい。3連休初日ということもあってか、1日1便のバスは3台に分乗して別当出合へと向かう。
9:15
別当出合
別当出合には、下山してきた人、これから登る人でいっぱい。おそらくマイカーで市ノ瀬まで来て、バスでここまで来た人も多いのだろう。トイレに更衣室もあるので、しっかり準備していざ出発。ちなみに、白山は登山届提出が義務化されている。
長い橋を渡って、いざ登山開始。この日の気温が何度か調べていないけれど、標高1400mで9月でこの暑さってどうよ。一応コースの半分くらいは木陰だと思うけれど、とにかく暑いのだ。
9:50
中飯場→10:25別当覗
別当出合からの登山道は、中飯場、別当覗、甚之助避難小屋、南竜道分岐とそれなりに一里塚がある。そういう意味では登り易いのかもしれないが、とにかくずっと登りで平坦な場所が全然ない。暑さも相俟って、とにかく疲れるのだ。時折、休憩を交えながら、上へと目指す。
11:40
南竜道分岐
エコーライン方面との分岐で、黒ボッコ岩へと直接向かう。道は相変わらずの登り一辺倒。時折、水場があるのが救いだ。今日は3連休初日。前後には常に登山者がいるし、下りの方とのすれ違いも多い。ただ気になるのは、初心者と思われる人が多いこと。白山だというのに、スニーカーだったり、ジーパンだったり、荷物が妙に小さかったり、肩掛けカバンだったり…。晴れていれば問題ないが、山が荒れたらと思うと心配。
12:25
黒ボッコ岩(~12:45)
だいぶヘロヘロになりながら黒ボッコ岩に到着。はぁ~、シンド。ここで大休止。
疲れた体にムチ打って、室堂まで歩く。ここはやって傾斜が緩やかになる地点だが、如何せん疲れ過ぎていた。やっとの思いで室堂到着。
13:20
室堂
室堂で一旦宿泊の手続。そしてしばし思考。今日のうちに頂上まで行っておけば明日は楽になる。時間も十分にある・・・・・。と、思ったものの、身体は疲れ、ビールの誘惑にも勝てず、白山を眺めながらビールタイムに突入。
ベンチで相席になったおじいちゃん3人組が、翌朝、白山山頂で日の出を見るという話を聞いて、こちらも気が変わった。そうだ、日の出を見よう!
―――(室堂ビジターセンター 泊)―――
4:20
室堂 発
3時40分起床。夜19時過ぎには寝てしまったので、睡眠時間は十分だ。急ぎ身支度をして出発。さすがに朝の気温は低めだが、登っていれば暑くなるだろうと思って半袖で出発。結果的に問題はなかったが、風が強くて耳がかなり冷たかった。
日の出は5時半過ぎの予定。月明りはあるものの見にくいので、足元をヘッドライトで照らしながら歩く。数珠つなぎというほどではないが、結構な人が歩いている。冷たい早朝の空気の中、さほど汗をかくこともなく山頂に到着。
4:50
白山御前峰 山頂(~5:55)
既に日が出る辺りは紫色に染まっている。まだまだ時間はあるので、小屋で作って頂いたお弁当を食べながら日の出を待つ。大勢の人が山頂に座って日の出を待っている。ちょうど、槍・穂高の少し右のあたりから日が出るようで、徐々に赤く染まっていく。5:35、ついにお日様が顔を出した。何度見ても、日の出は感動しますねぇ。
日の出を堪能した後は、池巡り、そして大汝峰へ。大汝峰へ向かう途中は、かなり急な登り。ご注意ください。
6:50
大汝峰 山頂(~7:05)
大汝峰に着いてみると、登山者はわずかに3人。御前峰山頂にあれだけいった大勢の人たちはどこへ行ってしまったのやら。百名山ブームの影響か、最高峰のみ登って帰る人が多いのだろう。ここでも小休止。すっかり陽が上がったが、展望は良く気持ちいい。
7:50
室堂
室堂経由で帰路。同じ道を辿ることにする。3連休の2日目ということで、まだまだ登ってくる人も多い。前半は、すれ違いのための待ち時間が多くてペースがつかめなかったが、まぁ、これはしょうがないでしょう。下りだけで4時間というのもなかなかきつい。なんとか下ったものの、いつもより下山後の筋肉痛が長かった気がします。
11:00
別当出合
早めに別当出合まで降りられたので、15分後に来た市ノ瀬行きバスに乗り、白山温泉でひとっ風呂。あー、気持ちいい。
金沢駅ではビールと金沢おでんを堪能して帰りました。
山は本連れ
今回は松本清張の「波の塔」。実はちょうど依頼を頂いていた原稿執筆に関連した本で、まだ読んでいなかったので、この機会に読みました。富士山麓・樹海での自殺を有名にした作品だそうです。松本清張作品ですが、ミステリーではなくメロドラマですね。ただ、松本清張の作品がいつまでも色褪せないのは、トリックや謎解きではなく、人間ドラマが面白いからだということを再認識させてくれる作品でした。
  
 
 
 
山 域
富士塚巡り④
日 程
2019年8月10日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
晴れ
コメント
 雨続きだった梅雨が明け、いよいよ山の季節かと思ったら、凄まじい猛暑がやってきました。ということで、日和ってまたまた富士塚巡りに出かけました。
8:30
上目黒富士
池尻大橋駅から246号線を渋谷方面に歩くこと5分。突然、左手に鳥居が現れる。そこから階段を50数段上がった所に本殿、その右に浅間神社がある。かつて上目黒にあった高さ12mの元富士が明治11年に取り壊された際に、石祠が当地に移設されたとのことで、いわゆる富士塚はない。ただ、富士登山感を味わえるように、鳥居の手前(左)には登山道が設けられているので、今回は正面階段と登山道の両方から登ってみた。
11:20
大泉富士
西武線の大泉学園からも歩けるが、今回は大江戸線の光が丘から徒歩。炎天下にはちょっときつかった。が、富士塚そのものは立派だった。神社側にすべり台と鉄棒、裏側にはブランコがあるというシュールな絵柄ながら、高さ12mを誇る綺麗な形の富士塚。浅間神社の鳥居をくぐり、ジグザグに付けられた登山道を合目石を見ながら登っていくと山頂に到着。結構高度感があり、鳥居のある方向は展望も開けている。
12:30
砂町富士
南砂町は何だか分かりにくい街で、たまたまうまく、冨賀岡八幡宮に辿り着いた。20日にあるという例祭が近いせいか、法被を着た老人が屯している。富士塚は左奥にある。塚の前に昭和30年頃の写真がパネル化(?)されていたが、周りに何もない頃の方が大きく見える。「落石あり、山え登らないこと(事故責任は負いません)」と書いてあったので、自己責任で登ってみた。一応登山道らしきものが付いているが、どこからでも登れる。
13:10
鉄砲洲富士
八丁堀駅から5分程度。鳥居をくぐって正面にある本殿右奥、入口からは見えない場所に富士浅間神社と富士塚がある。「登らないでください」と書いてあるが、柵やロープはない。とはいえ、登拝可能な日は7月1日のみと聞いていたので、今回は富士塚の周囲を一周するに留めた。高さは5~6mらしいが、傾斜がかなり急なのでこじんまりとして見える。来年の7月に登りに来よう。
14:30
駒込富士
駒込駅からだと六義園よりも遠い。駒込富士神社は、いわゆる富士塚と違い塚というか小山の上に神社がある。1300年代から富士塚と呼ばれ、1600年代には富士社が移設されたそうなので、人造の塚というよりも自然の地形を利用したものなのかもしれない。いわゆる富士山感はなく、正面の階段20数段を上がると、富士神社がある。
 
【データ】
名 称 目黒富士 大泉富士 砂町富士 鉄砲洲富士 駒込富士 
最寄駅 田園都市線池尻大橋駅 大江戸線光が丘駅、西武線大泉駅 東西線南砂町駅 日比谷線八丁堀駅 JR駒込駅
場 所 上目黒氷川神社内 八坂神社内 富賀岡八幡宮内 鉄砲洲稲荷神社内 駒込富士神社内
築 年 文化9(1812)年→明治11(1878)年 明治初期(1822年の石碑あり) 天保4(1822)年 寛政2(1790)年
大きさ (石碑のみ) 高さ12m×直径30m 高さ4m×幅10m程度 高さ5~6m程度
歩 数 (110歩程度) 約110歩 約40歩 不明 (30歩程度)
合目石 なし(登山道に木の合目札あり) あり 一部あり なし なし
登山可能日 通年登山可能 通年登山可能 (自己責任?) 7/1のみ(?) 通年登山可能
文化財指定 なし 練馬区指定・登録文化財 江東区指定有形民俗文化財 中央区民文化財 なし
富士の溶岩 なし なし なし あり なし
  
 
 
 
山 域
富士塚巡り③
日 程
2019年7月20日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
 前々回、前回といくつかの富士塚を巡ったので、折角なら江戸八富士と言われた富士塚を制覇しておこうかと思い、品川富士と下谷坂本富士を含む5つの富士塚に行ってみました。
11:10
品川富士
京急新馬場が最寄だが、今回は品川駅から15分ほど歩く。公称高さ15メートルだが、傾斜地に立っているため、実際のところはよく分からない。コンクリートで固めた登山道の脇には立派な合目石。山頂近くは鎖の手摺も付いている。そのため、古(いにしえ)感は今一つ。山頂からは京急と第一京浜が見下ろせ、展望は抜群だ。
11:50
飯塚の富士塚
金町駅からバスで行く南水元神社。2018年に拝殿も富士塚も全く新しくなったそう。元々は1332年創建で、富士塚も明治12年に「塚」の形に変えられたとのことだが、現在は出来立てでピッカピカ。富士塚も新しくて立派だが、残念ながら周囲が柵で囲まれ、「立入禁止」の札が掛かっている。見た感じでは高さ5mくらいありそうな立派な富士塚。登れる日はあるのかなぁ・・・。
12:30
金町富士
金町にはもう一つ富士塚があるそうなので、ついでに寄ってみた。駅から10分程度の所にある葛西神社。かなり立派な神社で、その裏手の方に富士塚がある。富士塚自体は小さなもので、山頂に立つ「富士大神」の石碑が不釣り合いなほど大きい。
13:30
下谷坂本富士
入谷駅からすぐの小野照崎神社内にある下谷坂本富士。ここは国の重要有形民俗文化財に指定されているだけあった、年に1度、6/30と7/1にしか登れない。当然、この日も登れず、門の外から眺めるのみ。遠目でも、ゴツゴツした石の合間に合目石が見え、円錐形の綺麗な富士塚のようだ。
14:30
船堀富士
最後は船堀富士。船堀駅から真っ直ぐに住宅街を抜けて歩くこと10分弱。子どもの声が響く公園の先にある日枝神社の片隅に富士塚がある。山頂まであっという間に登れてしまう小ぶりな富士塚。山頂には石の祠がある。
 
【データ】
名 称 品川富士 飯塚の富士塚 金町富士 下谷坂本富士 船堀富士 
最寄駅 JR品川駅
京急新馬場駅
JR・京成金町駅からバス JR・京成金町駅 日比谷線入谷駅 新宿線船掘駅
場 所 品川神社内 南水元富士神社内 葛西神社内 小野照崎神社内 日枝神社内
築 年 明治2(1869)年 明治12(1879)年 明治44(1911)年 文政11(1828)年 明治25(1892)年
大きさ 高さ約15m(?) 不明 高さ2m×幅4m程度 高さ5m×直径16m 高さ2m×幅5m程度
歩 数 70~100歩 不明 約20歩 不明 約20歩
合目石 あり なし なし あり なし
登山可能日 通年登山可能 (立入禁止) 通年登山可能 6/30と7/1のみ 通年登山可能
文化財指定 品川区指定無形民俗文化財 葛飾区登録無形民俗文化財 なし 国の重要有形民俗文化財 江戸川区登録有形民俗文化財
富士の溶岩 あり あり なし あり あり
 
 
 
 
山 域
富士塚巡り②
日 程
2019年7月15日(月)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
 前週、富士塚巡りをしてみたら、意外と面白かった。で、今回は午前中に用事があったが、ちょうど海の日で高田富士が登山可能な日ということで、今週も富士塚巡りに出かけることにしました。
14:00
高田富士
荒川線面影橋駅が最寄駅だが、今回は高田馬場から西早稲田までバス。そこから歩いて2,3分の水稲荷神社内に高田富士がある。都内最古の富士塚らしいが、元々は早稲田大学構内にあったものが移設されたとのこと。1年に1度開催される富士祭の日、すなわち海の日とその前日しか登れないとのことで、今回は高田富士がお目当て。木柵で囲まれた登山道を100歩ちょと巡ると山頂に着く。夜は提灯も綺麗で、噴火に模した火が山頂で焚かれるそうなので、次は夜行ってみよう。
15:20
千駄ヶ谷富士
千駄ヶ谷駅と北参道駅の中間くらいにある鳩森八幡神社。ここの富士塚も立派だ。登山道がいくつもあり、ルートによって山頂までの歩数が違ってくる。要所要所には、里宮、金名水・銀名水、奥宮など、実際の富士山における場所の名前が書いてある。綺麗な円錐形の富士塚で、高さも6mと聞いていたが、それ以上に高く感じられるくらい山頂からの景色も素敵でした。
16:10
成子富士
最後は新宿のど真ん中にある成子展神社内の富士塚。最寄り駅は西新宿駅だが、JR新宿駅からも楽々と歩ける。長めの参道を歩き、本殿にお参りしたあと、その脇から北参道を奥へと向かうと、唐突に立派な富士塚が現れる。これは凄い。高さ12mで、大きな木が生えていないため、見た目にも富士山然とした迫力がある。大正時代に築かれたものだそうで、冨士講ってそんな頃でも流行っていたのですね。
 
【データ】
名 称 高田富士 千駄ヶ谷富士 成子富士
最寄駅 都電荒川線面影橋駅 地下鉄副都心線北参道駅 西新宿駅
場 所 水稲荷神社内 鳩森八幡神社内 成子天神社内
築 年 安永9(1780)年 寛政元(1789)年 大正9(1920)年
大きさ 高さ約10m 高さ6m×直径25m 高さ約12m
歩 数 約110歩 40~60歩 約100歩
合目石 なし なし なし
登山可能日 海の日(7月第3月曜日)とその前日 通年登山可能 通年登山可能
文化財指定 なし 東京都有形民俗文化財 なし
富士の溶岩 あり あり あり
 
 
 
 
山 域
富士塚巡り①
日 程
2019年7月6日(土)、日帰り
メンバー
単独
天 候
曇り
コメント
 梅雨真っ盛り。今年は特に雨続き。はや3,4週連続週末が雨で、山にも行けず。ということで雨でも行ける富士塚巡りに出かけることにしました。この日も大雨予報だったのですが、幸か不幸か予報が外れ終日曇り。早く言ってよ~ではあるが、降らなかったのでヨシとしよう。
10:50
江古田富士
西武池袋線江古田駅の北口へ向かい左側の階段を降りるとすぐ目の前が浅間神社で、その中に富士塚がある。鳥居をくぐって真っ直ぐ進んだ拝殿の裏が富士塚。が、ここで過ちに気付いた。山開きが7月1日と書いてあったので、以降いつでも登れるのかと思っていたが、登れるのは7月1日など年3回だけだった。この日は、柵の外から富士塚を見上げただけで終わってしまった。
12:40
十条富士
京浜東北線の東十条駅から徒歩3,4分の所に十条富士がある。車道に面して鳥居があり、そこから山頂まで真っ直ぐ階段が伸びている。この階段は恐らく後付けだろう。大きな木が生えているため富士塚全体がやや暗く、隣の建物も近いので解放感にも欠ける。この富士塚は通年登山可能だ。
13:40
高松富士
有楽町線・副都心線の千川駅から徒歩6,7分、住宅街の真ん中、富士浅間神社児童遊園の隣に高松富士(長崎富士)がある。実は、1年のうちで7月の第1土曜日・日曜日しか登れないということで、今回は高松富士目的での富士塚巡り。その期待を裏切らない立派な富士塚でした。一目でそれと分かる溶岩、各所に配置された合目石、360度の円錐形、見た目も登った感じも御利益のありそうな富士塚でした。
15:10
音羽富士
有楽町線護国寺駅すぐにある護国寺。仁王門を過ぎ、正面の不老門右手を見ると森のような場所があるが、そこが富士塚。橋を渡って鳥居をくぐると登山が始まる。高松富士同様に合目石がしっかりしているが、登山道が表側中心で円錐形でないのが残念。草木が生い茂っており、やや鬱蒼とした感がある。山頂には富士浅間神社がありました。お寺の中に神社って・・・。
 
【データ】
名 称  江古田富士  十条富士 高松富士  音羽富士 
最寄駅 西武池袋線江古田駅 JR京浜東北線東十条駅 有楽町線千川駅 有楽町線護国寺駅
場 所 浅間神社内 十条富士神社内 富士浅間神社内 護国寺内
築 年 天保10(1839)年 不明(1766年造営、1881年再建) 文久2(1862)年 文化14(1817)年?
大きさ 高さ8m×直径30m 高さ5.8m 高さ8m×直径20m 高さ6~7m
歩 数 不明 約40歩 約120歩 約140歩
合目石 あり なし あり あり
登山可能日 1月1~3日、7月1日、9月第2土日 通年登山可能 7月第1土日 通年登山可能
文化財指定 国指定重要民俗文化財 北区有形民俗文化財 国指定重要民俗文化財 ― 
富士の溶岩  あり あり あり  あり

 
 
 
山 域
御岳山・日の出山
日 程
2019年5月26日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
快晴
コメント
 場所はどこでも良かったのですが、とりあえずどこか緑の見える自然を感じられる場所に手軽に行きたいということで、ケーブルカーのある御岳山にしました。そこから大岳山に行くか、日の出山にいくかを考え、つるつる温泉があったので日の出山に決定。
9:30
ケーブルカー御岳山駅
この日は5月だというのに真夏日予報。予報通り、朝から快晴で暑いです。JR奥多摩線の御嶽駅からバスでケーブルカー下へ。そこまでの混み具合もある意味想定通り。楽して標高を稼ぎ、ケブルカーの上から出発です。
周囲は緑に溢れているものの、完全に観光地化し、舗装された道路を歩く。武蔵御岳神社への道は石の階段なので疲れる。御岳山は○十年前に小学校の遠足で来ているのだが全く記憶にない。階段も神社も新しくなっていたので、当時とは全然違うのだろう。暑さで軽く汗をかいたあたりで神社に到着。
9:50
武蔵御岳神社(~9:55)
お参りを済ませ、階段の途中から右へ逸れる。10分ほどで長尾平に到着。オシャレ(?)な茶屋があり、朝からビールを飲んでいる人もいたが、そこは通過し長尾平展望台へ。眺めは良いが、長居するほどの絶景でもない。
長尾平に戻り、七代の滝へと向かう急坂を下る。どうせ後で同じ高度を登り返すと分かっていたので勿体ないとは思ったが、20分ほど下ると七代の滝に到着。
10:35
七代の滝
う~ん・・・。正直に言えばショボい。沢登りをしていたら、いくらでも出てきそうな普通の滝。まぁいいでしょう。小休止して先へ向かうと、天狗岩までは急斜面に掛けられた階段をひたすら登る。降りたのだから仕方ないか。階段がひと段落すると天狗岩に到着。
10:50
天狗岩
天狗岩も折角なので上に登ってみた。案外短い。上には金網があり、その先に天狗像が建てられていた。いつ頃作ったものなのだろう。そんなに古くない気がする。
天狗岩から長尾平に戻る。こちらは傾斜も緩やかで、何となく歩いていたら見覚えのある景色の場所に戻っていた。さらに武蔵御岳神社脇を通って戻ると、日の出山への分岐となる。
11:20
日の出山分岐
日の出山へ向かう道に入った途端、人が減った。それまでは、外国人を含めて観光客で溢れてうたが、急に人がいなくなり、自然を感じやすくなった。やっぱ、こっちの方が良い。あまり展望は開けていないが、アップダウンも少なく、この日の強烈な日差しに悩まされることもなく快適な歩き。これと言って疲れることもなく日の出山の山頂に到着。
12:00
日の出山(~12:25)
日の出山山頂には、思ったよりも人がいた。どのコースから上がってきたのか分からないが、意外と登山者っぽくない人も多い。どう見ても都会用のデイパックで来ている人、スニーカーの人、ジーパンの人。でも、御岳山にいた人たちよりも明らかに山を楽しんでいる感じがして嬉しい。何とか日陰に潜りこみ昼食。
日の出山を出発したら後は下るだけ。この日は登りが少なかったせいか足にまだ余裕があり、スイスイと登山道を下っていく。を直射日光が当たってしまう場所もそんなに多くなく、あっさりとバス停に着いてしまった。
13:20
つるつる温泉
帰りは、当初予定通りつるつる温泉にて休憩。その名の通り、とっても柔らかい軟水で、もうツルツルツルツル。風呂上りは、食堂でビールを頂き、完全なる寛ぎ体制。いやー、極楽極楽。
山は本連れ
最近、kindleの端末を買いました。kindle限定の本を読むためというのもあるが、自炊した本を読むためのツールでもある。一番容量の大きい32GBにしたが、既に自炊した本だけで容量は軽く32GBを超えており、都度、読む本を端末に移していく形になりそうだ。ちなみに今回は本庄敬の「朔風の挽歌」。文庫本1冊なら紙の方が軽いが、全5冊のマンガとなるとkindleに軍配。今後、使い方を模索していきます。
  
 
 
 
山 域
涸沢徘徊
日 程
2019年4月27日(土)~30(火)、3日4泊
メンバー
単独行
天 候
27日曇り、28日晴れ、29日曇り、30日雨
コメント
 新天皇即位に伴う10連休ということで、ゆっくりお山へ。一昨年にギックリ腰をやって以来初めてのテント泊。ということで、今回は登山というよりも涸沢徘徊を目的に北アルプスへ。
11:05
新宿バスタ
新宿のバスタから高速バスで出発。何気にバスタ使うのは初めて。ちょっと空港っぽいかも。本当は上高地までの直通バスで行きたかったけど、直前に行先を決めたのでバスは満席。仕方なく飛騨高山へ向かう高速バスに乗り平湯で途中下車。そこから上高地へのシャトルバスに乗る。
天気が悪いことは予報で分かっていたけれど、朝からどんより。高速を降りて山に入る頃には雨が雪に変わっていた。平湯で降りると気温もかなり低い。上高地も雪だったが、GWだけあって上高地バスシャトルはそれなりに観光客がいる。しかも外国人が多い。この寒いなか、よく来るなぁ。
16:50
小梨平キャンプ場
上高地バスターミナルを過ぎて数分、小梨平キャンプ場に着く。一面うっすらとした雪景色の中こんな天気だけれど、GW初日だけあって前穂が見える梓川のサイトはテントがたくさん。受付棟裏にテントを設営。ちなみに、後から来て隣にテントを張ったカップルの会話を聞いていたら中国語だった。
この日は気温が低く寒い。が、厳冬期用のシュラフを持っていったので、暖かく熟睡しました。
―――(小梨平キャンプ場 泊)―――
6:25
小梨平キャンプ場
朝起きると晴れ。やっと春山らしくなってきた。テントを畳んでいると早朝着の高速バスで着いたのか、登山者が次々と通り過ぎてゆく。急ぐ旅でもないので、ノンビリ準備し出発。
アップダウンは少ないが、融けかけの雪でグチャグチャした箇所があり、足元の状態は今ひとつ。明神までは明らかに観光客と分かる人も混じっている。途中から左手に見えてくる、雪を被った明神の尖塔に、皆時々足を止める。
7:05
明神館
明神までは大して時間もかからないので休憩せずに通過。景色はいつの間にか明神から前穂へと変わっていく。ごくたまに、梓川沿いにいる野生の猿が見られる。足元の悪さは相変わらずだが、眺めの良い散策道を歩く。
7:50
徳沢園(~8:00)
徳沢園でトイレ休憩。「氷壁の宿」だが、行きからあまり休んでも仕方ないのですぐに出発。上高地から明神・徳沢・横尾までは、1時間弱ごとに山小屋が現れ、ペース良く歩ける。。
9:00
横尾山荘(~9:20)
横尾山荘で長めの休憩を取ってから出発。横尾大橋を渡ると急に雪が深くなる。いよいよ本当の意味での登山道に入ったと感じる。10分ほど歩くと、先行者が皆アイゼンを付けている。初めてのコースなので「たぶんこの先何かあるのだろう」と思い、こちらも倣ってアイゼン装着。ちなみに、長いことたいした雪山に行っていないので、アイゼンは6本歯にした。
少し行くと傾斜が急に。皆さんこれを知っていたんですね。まぁ、振り返ってみれば、確かにアイゼンを付けるタイミングはあそこなのでしょうが、今回の雪質だとアイゼンが噛むほど凍っていなかったので、アイゼンなしでいけましたね。
さて、涸沢への道は正直なめていたのですが、横尾から涸沢までの実質3時間はきつかったです。急登ではないけれど、ずっとそこそこの傾斜が続き、テント込みの15kg強の荷を背負った身にはシンドかった。おまけに直射日光が暑く、出発時は4枚着ていたが、最後はTシャツ1枚で歩くことに。結局、30分ごとくらいに休憩を取り、涸沢に着く頃にはヘトヘトに疲れ果てていた。
13:15
涸沢ヒュッテ キャンプ場
涸沢ヒュッテのテン場は、よく写真見る通りのカラフルなテント村。いやー、来ました来ました。テントがたくさんあり、自分のテント(アライのエアライズ2です)と同じものもいくつかありました。
テント設営場所は選べるほど空いていなかったので、スペースを見つけてサッサと張りました。周りには雪のブロックを見事に積み上げているパーティもいたが、自分は軽量化のためにスコップを省略してしまったので、そのまま設営。幸いこの日は風がなかったので、ほとんど影響はありませんでした。
テント設営後は早速展望台へ。おでんをつまみにビール。雪の穂高に囲まれての寛ぎタイムは至福ですね。ビール&読書を楽しみました。この日は、登っている最中から荷揚げのヘリが何度となく飛来。聞くと今日だけで10回以上往復するという。GWはもちろん、これからが稼ぎ時ですからね。
―――(涸沢ヒュッテ キャンプ場 泊)―――
7:20
涸沢ヒュッテ キャンプ場
寝ている間は足先を除き特に寒いとは思わなかったが、枕元に置いておいた水が半分以上凍っていた。雪の上だから当たり前か。
この日は本当は終日涸沢でノンビリするつもりだったが、翌日の天気予想が雨だったので、急遽下ることに決定。
出発時は雪の一部が凍っていたので、この時だけはアイゼンがあって良かったかなと思ったが、すぐに氷というより雪の状態となった。行きにあれだけシンドかった登山道も帰りは楽チン。あっという間に横尾まで下ってしまった。
9:15
横尾山荘
横尾まで来たら一安心。まだ朝の9時台だというのに、もう8割方下山した気分。
10:20
徳沢園(~10:45)
徳沢で大休止。コーヒーとコーヒーソフトを頂いた。徳沢園の喫茶スペースには、映画「氷壁」のポスターや映画で使われたピッケルやザックなどのグッズが展示されている。
前日通った時は、徳沢のテン場も一面雪で白かったが、今日はほぼ融けていた。このシーズンの上高地周辺は、たまたま雪が降ったかどうかで状況は大きく変わってしまうようだ。
11:30
明神館←→嘉門次小屋(~12:00)
明神館に着いたところで、梓川の左岸から右岸に移動。嘉門次小屋と明神池を見に道を逸れたが、想像以上の観光客にビックリ。嘉門次小屋では席が満席で、大半の人が山女の塩焼きを食べていた。人気らしい。ちなみに、明神池は有料だったのでパス。
明神館から上高地までは前日以上に観光客だらけでした。
12:40
小梨平キャンプ場
小梨平に早々に到着したので、上高地ビジターセンターを見学した後は、小梨平キャンプ場のお風呂に入り、河童橋付近で山賊串やメンチカツなどを購入してビール三昧。贅沢贅沢。
―――(小梨平キャンプ場 泊)―――
7:50
上高地バスターミナル
最終日は帰るだけ。松本にある信州大学中央図書館に寄りたかったので、帰りは高速バスではなく電車としました。
山は本連れ
今回は川村元気さんの「世界から猫が消えたなら」。イメージ先行で、そういう意味ではイメージとは違ったけれど、これはこれで考えさせられる。