なんとな〜く山日記
(2004年)
 by 「ヴァーチャル クライマー」GAMO
根が不精なので、簡単なコメントだけつけてみました。ちゃらんぽらんでスイマセン。


【2004年】
月 日
山 域
日 程
形 態
メンバー等
備 考
12/23〜24
御座山1泊2日
避難小屋
単独めっちゃ寒かったぁ
11/20
榛名山・掃部ヶ岳日帰り
日帰り
単独低山ハイク
10/23〜24
一之瀬川水干沢1泊2日
テント泊
単独 多摩川遡行計画完了
笠取山へ
多摩川遡行7日目
9/18〜19
宝川ナルミズ沢1泊2日
テント泊
クツアネ癒しのエメラルドグリーン
8/20〜25
薬師岳・雲の平夜行4泊
テント・小屋
単独大雨で赤木沢を断念
8/7
小坂志川湯場ノ沢日帰り
日帰り
クツイモ全て直登できる爽快な沢
7/16〜18一ノ瀬川竜喰谷2泊3日
車中泊
単独美渓。でも巻きまくり
泉水谷大黒茂谷F3ナメ滝で滑って滝ツボに沈
日原川鷹ノ巣谷20m大滝を直登
5/22〜23
セーメーバン1泊2日
ビバーク
単独ツェルトでビバーク訓練
4/29〜5/1
金峰山・瑞牆山2泊3日
テント泊
単独雪がなかっただ・・・
3/13〜14
日光白根山1泊2日
避難小屋
単独リベンジ達成
1/31
御正体山日帰り
日帰り
単独
-
 
 
 
山 域
御座山
日 程
2004年12月23日(木)〜24日(金) 1泊2日、避難小屋
メンバー
単独行
天 候
12/23快晴のち山頂付近こな雪 、12/24快晴
コメント
いよいよ雪山シーズン到来。とは思ったものの、久しぶりだし、最近年のせいか精神も肉体も軟弱。加えて、おニューの重登山靴を買ったので、足慣らしということもあって雪の少なそうな山にしてみました。
12:20
白岩 バス停
家からひたすら鈍行列車を乗り継ぎ、交通費を節約して到着した小海駅。そこからさらにバスで30分強。6時間弱もかけて到着した白岩バス停は、閑散とした田舎の村だった。「これから御座山いくの?上は寒いよ。」とジモティーのおばちゃんの声を背にトボトボ道を歩き始める。
登山口までの道は、林道というか狭い車道。アスファルトの坂道に重登山靴は歩きにくい。一時間ほどのアルバイトで登山口に到着した。
13:20
白岩登山口
天気は快晴。全く雪はないが気温は低く、立ち止まる度にオーバージャケットの下の汗が冷えていく。登山道はさして急でもないが、年齢からくる体力の衰え(!?)はいかんともしがたい(本当はトレーニング不足なんだけど・・・)。もっとも、出だしがきついのはいつものことだ。
14:30
見晴台
見晴台でしばし休憩。妙義のギザギザの山容が見える。ここで親子連れとすれ違う。この2日間で出会った唯一の登山者だった(2人なので唯一じゃないか)。見晴台からさらに、霜柱のような雪のような地面を地踏みしめながら登ると、やっとこさ前衛峰に到着する。
15:00
前衛峰
前衛峰から御座山方面を見上げると、木々が雪に白く染まっている。快晴だった空がいつのまにかどんよりしており、雪がちらつき始めている。寒い。まだ3時だが暗くなるとやっかいだ。疲労はあるものの、先を急ぐ。
折角稼いだ高度を一旦下り、再度登りにかかる。困ったことに疲れが足にきている。明らかに鍛錬不足だな。雪は軽く地表を覆っている程度で雪山とは言い難い。黙々と上を目指す。30分強登ったところで、避難小屋が見えてきた。頂上は目の前だ。
15:35
避難小屋&御座山山頂
山頂に行く前にまず避難小屋に入る。誰もいない。入口、窓ともアルミサッシになっており、キレイな避難小屋だ。そこから岩場を1,2分行ったところが御座山の山頂だ。山頂からは間近に八ツ、少し離れて南北アルプス、遠めに富士も見える。360度の絶景だ。
寒さから早々に小屋に戻り、夕飯の準備に取り掛かる。当初の予定では、小屋でノンビリ読書でも楽しむつもりだったが、寒くて本を読む気も起こらない。お湯が沸くまでの間も、シュラフにくるまって待つ。いつもの簡易な食事を早々に済ませ、さっさと就寝体制に入る。
が、寒い。厳冬期仕様の羽毛シュラフ&シュラフカバーだがハッキリ言って寒い。一旦寝に入ったものの、寒くて寝付けない。止む無く厚着モードに変身!雪山状態のオーバージャケット+オーバーズボン、靴下も3枚、そして手袋。そんな状態でブルブル震えながら、寝たり起きたりの浅い眠りに着いた。ちなみに、翌朝山麓でバスの運ちゃんに聞いたところでは、麓でも零下10度だったそうなので、山頂ではマイナス15度を下回っていたのだろう。そりゃ寒いわけだ。
   ―――(避難小屋で寒さに震えながら就寝)―――
7:45
避難小屋 発
朝6時起床。寒さに堪えて起き出し、朝食のカレーうどんをすする。
出発後、とりあえず再度山頂に立ち寄る。が、寒さのせいか体が思うように動かない。なんかロボットみたいな動きだと思っていたら、雪で滑ってこけた。こりゃ危ないなぁ。
危険な岩場を後にし、下りにかかる。
8:05
御岳神社
寒さは相変わらずだが、雪はすぐになくなってしまった。そのまま下っていくと、標高が下がったためか、陽が上がってきたためか、快晴の天気のせいか、すぐに暖かくなってきた。不思議なものだ。
8:40
不動ノ滝(〜8:50)
ほどなく不動ノ滝に到着。滝はつらら状態になっており、そこを伝って滝の水が落ちてくる。時折、へばり付いた氷の塊がどかっと落ち、爆音をたてる。情緒ある滝を眺めながら、はや安穏モード。
9:10
林道
不動ノ滝から林道まではさほど遠くない。緩やかな登山道を下っていくとやがて林道にぶつかる。林道を降りている途中、地元の軽トラックが止まり、おじさんが「乗っていくか?」と誘ってくれた。ありがたい。かつてはよく山に登ったというおじさんの昔話を聞きながら、中島バス停まで送って頂く。
9:20
中島バス停
麓はすっかりポカポカ陽気。のどかなものである。バス停でひなたぼっこしながら、読書に耽る。  それにしても、今回は軟弱なコースにしたにも係らず、予想外の寒さに震えた山行でした。
山は本連れ
「旅は道ずれ 山は本連れ」 山へ向かう電車の中は、これから向かう山に想いを馳せるとともに、忙しい日々の中で唯一の、たゆたうような読書タイムでもある。深い意味はないけれど、その時々の山行に連れて行った本を最後に記しておきます。今回は真保裕一氏の「黄金の島」。生きるとは何か、幸せとは何か、考えさせられちゃいました。

 
 
山 域
榛名山・掃部ヶ岳
日 程
2004年11月20日(土)、日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り時々晴れ
コメント
沢登りにはちょっと寒いし、雪山には早い。ということでなんとなく決めてしまったハイキングコース。それでも山は楽しいのだ。
9:55
榛名湖バス停
バス停から榛名湖沿いに登山口に。夏は観光客で賑わっているのだろうが、この季節は人も少なく、ちょっと物寂しい。
10:10
掃部ヶ岳登山口
ここからは普通のハイキングコース。さほど傾斜も急ではなく、気持ちよく登っていける。途中10:25に覗岩に立ち寄り、榛名湖と榛名山を一望。なかなか良い景色だ。
手頃は山のせいか何組か入っているようだ。山頂手前で20人規模の大集団に道を譲ってもらうと、あっという間に山頂に到着。汗をかく暇もないほどだ。
10:50
掃部ヶ岳山頂(〜11:25)
山頂はさほど広くない。榛名湖側の景色は見にくいが、妙義のギザギザが見える反対側の景色を眺めながら昼食。ちょうど良い気候だ。
帰路は往路をそのまま引き返す。途中、10分先に下山を開始していた20人集団にまた追いついてしまった。意味もなく早足になっている自分に気付き反省。敢えて集団の後を歩き、ゆっくりと自然の息吹を感じながら下山路を楽しむ。
11:55
掃部ヶ岳登山口
登山口から再度榛名湖沿いに時計回りに移動し、榛名山登山口へ。
12:15
榛名山登山口
ゆうすげ荘の脇から登山道へ。反対側にはロープウェイが架かっているが、こちら側は静かなもの。これまたさほどきつくない道をえっちらおっちら登っていくと、30分ほどでじゃらじゃら金を鳴らす音が聞こえてくる。山頂にある榛名神社にお参りする人の音だ。
12:45
榛名山山頂(〜13:25)
山頂下にロープウェイの駅があるので情緒には欠けるが、心地よい天気なのでベンチでノンビリ。ロープウェイであがってくる家族連れやカップルを眺めてボケ〜っとする。
そこからはロープウェイの脇の登山道から一気に榛名湖畔へ下山。
13:45
榛名湖畔
またまた榛名湖沿いに歩いてバス停へ。ちょうど榛名湖を一周したことになる。
14:10
榛名湖バス停
バス停から高崎まで1時間半近く。高崎から東京までも新幹線を使わず鈍行列車の旅。お金がないせいもあり、今回は行きも帰りも鈍行。実は、往復の所要時間が9時間と現地にいた時間の倍だった。お陰さまで読書三昧。後輩に借りた「雪の狼」(グレン・ミード)も読み終えちゃいました。

 
 
山 域
奥多摩・一之瀬川水干沢
日 程
2004年10月23日(土)〜24日(日) 1泊2日、テント泊
メンバー
単独行
天 候
10/23晴れのち曇り 、 10/24曇りのち晴れ
コメント
一応、今回は「多摩川遡行計画」の最終回。10/23は丹波のバス停から歩いただけだが、その分はそちらを参照頂くとして、山日記の方は、作場平橋からスタート。多摩川源流への沢登りです。
ちなみに、作場平橋までは交通の便が悪い。タクシーで入る人もいるようだが、結構高くつきそうなので、マイカーがオススメ。駐車場は広い。
6:50
作場平橋
一之瀬林道の途中にある小さな作場平橋から、笠取山への登山道へと入る。ごく普通の山道だ。途中、小さな橋を渡る。さすがにこれが入渓ってことはないだろうと思いさらに進むと、先ほどよりほんの少しだけ大きい橋が現れる。ここってこともないだろうと思ったが、目の前に中州っぽいところもありとりあえず入渓することに。結果としてはここが正解。ほんとにちっこい橋なので見逃さないように・・・。
7:05
入渓ポイント
昨日出会った人々の話では、木曜までの台風のせいで、一之瀬川は平常の2〜3倍に増水しているそうだ。それでも、水干沢の水量は普通の沢の詰め近く程度でたいしたことはない。普段だったら、チョボチョボの沢なのかもしれない。
大黒茂沢などで砂金があったが、この沢も瀬に金が光っている。そんな情緒?を楽しみながら、これといった滝もなく黙々と遡行していくと、やがて水源巡視道をくぐる。
7:50
水源巡視道
3mの斜滝を手をつかわずに越えてしばらく行くとナメ地帯に入る。ナメとは言ってもデコボコが多いが、あちこちで途切れながらも200mほど続くナメは気持ちよく、この沢のハイライトかもしれない。8:25にスモウトリ沢を見送り、紅葉した沢をさらに進むと、黒エンジュ沢との二俣に到着する。
8:40
黒エンジュ沢二俣
水量は見事に1:1.左俣を進み、いくつかの小さな滝をい越えていくと、ほどなくウタノ沢二俣に出合う。
9:05
ウタノ沢二俣
ガイドブックでは水量2:1となっているが、もう少し水干沢の水量が多い気がする。
二俣を過ぎてすぐに登山道の下をくぐる。水量は既にかなり少なくなっている。さらに20分ほど遡行し、突然水が少なくなったと思ったら、そこが水干だった。岩から水滴が落ちておりそこが水源。数十メートル上の登山道に水神社が見えるので間違いない。随分と分かり易い水源だ。
9:30
水干(〜10:15)
岩から滴り落ちる水滴をカップで集めて飲み干す。ウマイ!(気がする) カップでひたすら集めて、700ccほどを水筒につめる。
東京と神奈川の県境、浮島公園からここまで歩いて繋いだだけに感慨もひとしお。水干でたっぷりと休憩してから出発。
10:35
笠取山
笠取山には特に寄る予定はなかったが、折角山梨百名山があるというので、空身で往復。水干沢には誰もいなかったが、久しぶりの週末の晴れ間とあってか、ここは人出が多い。
11:00
小さな分水嶺
笠取山から雁峠への途中にあった小さな分水嶺。確かにちょっとした高台程度なのに、ここがちょうど分水嶺らしい。しかも、多摩川、荒川、富士川の3つの分水嶺に当たるらしい。それぞれの川の行く先を思うと、感心してしまう。が、どうやってここが分水嶺だってわかったんだろう?
ここからしばらくは平坦な道を進み雁峠へ。さらに山道を下っていくが30分もすると砂利道の林道に出る。そこからが長いが、川沿いをひたすら下るだけ。
12:50
新地平
今回の水干沢は、沢としてはたいしたことない。水量も少ないし、滝らしい滝もない。ま、水遊びというだけでも楽しいが、ここの位置づけはナント言っても多摩川の水源というところ。あの多摩川もここの一滴から、と思うと遡行していてもワクワクしてくる。そんな沢です。

 
 
山 域
上越・宝川ナルミズ沢
日 程
2004年9月18日(土)〜19日(日) 1泊2日、テント泊
メンバー
with クツアネ
天 候
9/18晴れのち雨 、 9/19小雨のち晴れ
コメント
私にとっては上越の沢デビュー。ナルミズ沢は明るく美しく、期待に違わぬ素敵な沢だった。ナメもいいし、上越にはまりそう。ネット仲間との遭遇も果たし、満足度の高い山行だったと言えよう。
10:20
駐車場
5:30に車で家を出発。途中、クツアネを拾って関越へ。3連休の初日ということもあり混雑が懸念されたが、裏道女王がナビしてくれたお陰で、かなりの時間を節約。ほぼ予定通り入渓地点に到着。車が10台近くも停まっており、それなりに人が入っているようだ。
車止めゲートをくぐってスタート。しばらくは緩やかに林道を登る。時々思い出したように舗装された道路となる。
11:10
林道終点
林道終点からは普通の登山道。が、結構アップダウンがある。遠目に沢が見えるだけに暑さがこたえる。沢に来ただけにこの登山道は辛い。
12:15
渡渉点(〜12:30)
やっとの思いで渡渉点に到着。先行4人組が身支度している。急ぐわけでもないので、こちらはノンビリ休憩。15分小休止後出発。引き続き登山道を行く。
12:40
ウツボギ沢(〜13:10)
たった10分でウツボギに着いてしまった。ここで軽食を取りつつ身支度。
30分の大休止後、13:10にようやく入渓。 とにかく穏やかな清流が続く。滝はせいぜい3m程度。釜・淵は意外と深いもののエメラルドグリーンの水が美しい。淵をへつれば膝上までしか濡れずに済むが、この美渓を目の前にして泳がないのはもったいないくらいの美しさ。途中の淵で泳いでみた。9月なので水は結構冷たいけれど、「超、気持ちいい!」。真夏だったらもち泳がない手はないでしょう。
写真撮影などしながらノンビリ遡行すると、いつの間にか大石沢出合に到着。この区間はほとんど高低差を感じない。
14:30
大石沢出合
先着パーティは2組。絶好のテン場は抑えられていたが、少し遡って左岸の草地にテントを張る。
沢で泊まると言えば当然焚き火。早速、焚き木拾いに精を出す。と、同行のクツアネが大石沢の上の方から呼んでいる。何かと思って行ってみたら、ナント、ネット仲間のにょんまい夫婦が下山してきたところだった。日帰りでここまで来てしまうのだから相変わらずスゴイ。ご夫婦とはこれまで何回かすれ違っていたが、ようやくお会いできて感激! 優しそうなにょんにょんさんと快活なまいまいさん、とっても素敵なお2人でした。今回は一瞬の邂逅となったが、またの再会は約してお別れ。
夜は定番の焚き火にビール。いつもは1人で本を読んでいる私も、同行者のいる今回は話に花を咲かせならが、ゆったりと夜を過ごす。残念ながら星は見えない。19:30頃雨がパラツキ始めたので、テントに退却。このテント、クツアネのご主人がK2に持っていった由緒正しき(?)テントだそうな。
K2の匂いを嗅ぎながら就寝(匂わないってば)。夜半にもいくらか雨が降ったようだ。
   ―――(川沿いの草地にテントを張り、瀬音を枕に瀑睡)―――
6:50
大石沢 出発
5:00起床。川原でラーメンを食べていると、4人パーティ2組、2人パーティ2組と次々遡行していく。こりゃうかうかしていらたマズい。急ぎ身支度をし、テントを置いたまま出発。
大石沢出合からも美渓が続く。これといった難所もなく、快適そのもの。天候が今ひとつはっきりしないのが残念。小滝を越えていくとほどなく魚止め滝が見えてくる。
7:30
魚止め滝
魚止め滝前で写真など撮っていると、男女パーティが追いついて来た。寡黙なベテラン風パーティだったので先を譲る。通過後クツアネ曰く「今のシュクラさんじゃないかしら?」とのこと。私はと言えば、男性の方を見て、「安藤さんの似顔絵ソックリ」と意味もなく喜んでいた(が、実は安藤さん本人であったことが帰宅後判明。そうとわかっていたらお声掛けしたのに・・・。残念!)。
魚止め滝は右から登る。さほど難しくない。3級弱といったところか。魚止めの滝を越えるとやがて二俣に到着。緩やかな右俣のナメを遡行する先行パーティ2組が目に入る。本来ならここからが最高に気持ちいいのだろうが、今日は残念なことに雨が降っている。
延々と続くナメ、沢の左右に広がる草原・・・雨と霧さえなければと思うが、それでも気持ちいい。沢はこうでなくっちゃ。何も考えず、ただただ遡行。
奥二俣手前の滝でロープを出している4人組パーティがいたこともあり渋滞。ここで安藤さん・シュクラさんパーティに追いついた。クツアネとシュクラさんがここで挨拶。
渋滞を避けるため巻き道に入ったが、滝の上部に出た時には4人組も登り終わっており、巻いた意味がなかった。
8:15
奥二俣?
滝を越えた所に二俣があった。ここがガイドブックでいうところの奥二俣か定かではないが、どこかで左に遡上すれば稜線に出るはずなので、滝の上から左俣に入る。水量が途端に少なくなり、傾斜もやや急。途中、チョックストンを滑りそうになりながら超える。感じからすると、左に入るのがやや早かったのかもしれない。
ひたすら詰めていくと、やがて背の低い薮漕ぎ、そして滑り落ちそうな草原の急傾斜。右へ左へとルートを探しながら登り、なんとか稜線に辿り着く。
9:00
稜線
登山道に出たものの、以前として腰近くまで薮。雨に濡れた薮のせいで、下半身は沢の中同様にびしょびしょ。いわゆる縦走の登山者はあまり通らないのだろうか。
途中、小ピークに到着。ジャンクションピークにしては変だし、霧で朝日岳が見えないため、今いち場所が把握できない。地図とにらめっこして悩んでいると、後から来た3人パーティ、そして安藤さんシュクラさんパーティと合流してしまった。
方角が一致しないという不安を抱えつつ、3パーティが隊列を組んだ状態で進む。この頃から天気が快方に向かい始める。霧が晴れ、朝日岳が見えた所で方角も確信。そこから意外と長い登山道を辿り、ジャンクションピークに到達した時には、稜線に到達してから1時間が経過していた。
10:05
ジャンクションピーク
ジャンクションピークからはプロムナード。木道を辿り、池糖を眺めながら、気持ちいい散歩。霧も晴れ、陽が射してきた。沢の上部でこの天気だったらなぁ、と思うが致し方ない。
10:20
朝日岳(〜11:55)
朝日岳山頂の心地よさに思わずぐうたら。ここで35分の大休止。お菓子しか持ってこなかったので、クツアネにおにぎりを分けてもらった。スマンこってす。
朝日岳から大石沢までは1時間の急なくだり。はっきり言って足がガクガク。
11:55
大石沢(〜13:20)
大石沢で昼食、テント撤収。
なんか惚けてたみたいで妙に遅い出発。折角ナルミズ沢という素敵な沢を堪能して、このままぬかるんだ登山道を下るのも淋しいので、そのまま沢下りに変更。昨日登った沢をゆっくり下っていく。もともと高低差があまりないこともあり、沢下りもさほど難しくない。
やがてウツボギ沢を通過し、もうすぐ渡渉点と思っていたらなかなか着かない。巨岩が林立する荒れた沢に出てようやく気づいた。渡渉点を見逃してしまったらしい。
急遽Uターン。沢登りに変更すると、すぐに渡渉点を発見。スマン、私のミスだす。
15:00
渡渉点(〜15:15)
渡渉点からはひたすら登山道を下るのみ。下山後の宝川温泉だけが楽しみ!
16:30
駐車場
無事終了。滝を攀じ登るという意味では物足りな沢かもしれないが、癒しの沢、和みの沢としては申し分なし。なんと言っても、エメラルドグリーンの釜・淵は最高!これでアプローチが短ければなぁというところ。初めて堪能した上越の沢。クセになりそうである。クツアネお疲れさま。

 
 
山 域
薬師岳・雲の平
日 程
2004年8月20日(金)〜8月25日(水) 夜行4泊、テント・山小屋泊
メンバー
単独行
天 候
8/21曇り夕方一時雨 8/22曇り昼過ぎから雨 8/23終日暴風雨 8/24雨のち晴れ 8/25晴れ
コメント
8/20〜21 新宿→有峰口→折立→薬師峠テン場

10:30新宿発の夜行バスで有峰口へ。そこからバスで折立へ向かい8:25登山開始。
最初は比較的傾斜のある登山道が続くが、9:40に三角点ピークを過ぎた後は非常になだらかかつ舗装された登山道となり歩き易い。20kg弱の荷物もなんのその、11:50割合早くに太郎平小屋に到着。23日から天候が悪化するという予報もあったのでこのまま薬師沢小屋へと行っても良かったのだが、折角なので薬師岳にも寄ることに。ただ、山頂往復には時間がなかったので、この日は早々にテントを張り読書三昧。夕方雨が降ってきた。え!?もう!という感じだったが、短時間で止んだようだ。
8/22 薬師峠から薬師岳往復→薬師沢小屋

3:40ちょっと早いけれど起床。天気は曇り。5:20、テントをそのままにサブザックのみで薬師岳に向け出発。緩やかな登山道なので快調に登行。ガスで視界があまり利かない。6:15に薬師岳山荘を通過し、6:50山頂着。結構寒い、10度ちょっとくらいか。
記念撮影、小休止後、来た道を戻る。8:10薬師峠テン場着。昼食のラーメンをすすってから薬師沢小屋へ。日曜日のせいか、急に人が少なくなる。12:25薬師沢小屋着。小屋に到着する少し前に雨が降り始める。その後雨は降り続け、止む気配もがない。
8/23 薬師沢小屋→雲の平→水晶小屋

当初の予定では、今日は赤木沢。が、昨日からの雨で黒部川は早くも増水し始めている。停滞したいところだが、明日の天気も期待できないので、雨の中雲の平に向け出発。
薬師沢から雲の平への道は意外と急。しかも雨で足元を水流が流れまくっている。夏だというのに暑くないのは救いだが、視界も利かないので黙々と登るしかない。 雲の平に入り、ギリシャ庭園や日本庭園を通り過ぎるが、この天候ではきれいだかなんだか、今ひとつピンと来ない。
わずか2時間ほどの歩きで、8時半に雲の平山荘到着。ここのテン場泊を予定していたが、この雨ではとてもテン泊の気も起きない。早々に小屋素泊まりを決め込み、着替えまでしてくつろぐ。
改めて地図を眺めていたら、翌日の行程が結構長い。う〜ん・・・。 折角心地よい服に着替えたが、気を取り直してびしょ濡れの服を再度着込んで出発することにした。2時間半も休憩してしまった。
外は依然雨&霧。雨の雲の平というのもまた一興だろう。木道に2度ほど足を滑らせながら、祖父岳、岩苔乗越経由で13:20水晶小屋に到着。日本で一番小さな山小屋、だそうだ。水場のない小屋で素泊まりだ。
8/24 水晶小屋→竹村新道→湯俣・晴嵐荘テン場

一晩中暴風雨が吹き荒れていたが、未だ止む様子がない。6:50止む無く出発。昨日に比べ雨足は幾分和らいだ気がするが、風はむしろ強まっている。稜線上ではかなり吹かれる。真砂岳分岐から竹村新道に入り、ぬかるんだ泥の道を下る。南真砂岳と湯俣岳の手前で登りがあるため結構きつい。遠くに緑色の高瀬ダム、湯気を吹き上げる地獄谷が見えると、ほどなく湯俣に。11:50到着。
天候は次第に快方へ向かっているようだが、晴れたと思えば急に雨が降ったりと不安定。寝袋にまで水が染み込んでいたのは失敗。それでもテン場を借り、温泉でくつろぐ。
8/25 湯俣→高瀬ダム

最終日は高瀬ダムまで歩くだけ。今までの悪天がウソのような快晴のなか、ノンビリ散歩。9時過ぎには高瀬ダムに到着。
ここから信濃大町駅まではタクシーしかないが、1人で8000円弱の負担は痛い。1時間弱待って2人組を発見。ところが、2人は扇沢に車を置いてあるという。扇沢からバスに乗ってもその方が安いので、扇沢まで同乗させてもらった。結局、2人と一緒に温泉、食事を共にし、信濃大町駅まで送ってもらってしまった。
今回は雨で赤木沢遡行という目的が果たせず、また雲の平の景色や山々の展望も楽しむことができなかった点で残念。が、いくつか反省点もあり、次に繋がる山行だった。

 
 
山 域
奥多摩・小坂志川湯場ノ沢
日 程
2004年8月7日(月) 日帰り
メンバー
with クツイモ
天 候
晴れ、夕方雨
コメント
暑い夏はやっぱ沢に限る。特にシャワークライミングはたまらない。とゆーわけで、全ての滝が直登できる湯場の沢。これは気持良い。
今回は、その昔参加した都岳連の雪山講習会で知り合ったクツイモとの山行。一緒に行く人がいると写真を撮ってもらえるし、万が一の場合も安心だし、これはこれでいいかも・・・。
9:55
笹平バス停
クツイモとしゃべりながらバスに乗っていたら、しょっぱなからミス。降りるはずのバス停をいつの間にか過ぎていたのだ。2つ先の柏木野で下車し、歩いて笹平に戻る。いきなり25分のロス。
気を取り直して笹平から左手の林道に入り40分ほど歩くと、右手にトタンの屑が集まったようなトタン小屋のある橋に到着。ここが入渓点だ。足ごしらえをしてイザ出発。
10:50
入渓点
入渓点からして水量は少なめ。緩やかな傾斜を、水をバシャバシャいわせながら遡っていく。あまり人が入らないのか、行く先々にクモの巣が張ってある。時々気付かずに顔に巣が付き、スパイダーマンに変身。
入渓後ちょっとすると3mの滝に出くわす。単独の場合、恐る恐る直登の可能性を探りながら進むが、今日は相棒がいるので気にせず直登にチャレンジ。結構簡単だ。
F1・5m越えてしばらく行くと、トバの万六沢が流入してくる。
11:15
トバの万六沢 合流点
3〜4mくらいの滝がいくつか現れるが、これといって難しくない。水際あるいは水流のなかに、しっかりとしたホールドがたくさんあり、いずれも直登可能。
11:30
ナカの万六沢 合流点
小さい沢・滝ながら所々に深い淵、トロがある。最初からそのつもりで来れば、泳いでも気持良いかもしれない。快適に滝をいくつか越えると、ほどなく連瀑に到着。
11:50
4・4・3・3連瀑
狭いところを連続して落ちている滝が見える。ここもこれといって難しい箇所はない。全てシャワークライミングで突破。体を濡らす飛沫が気持いい。
でも入渓から1時間ちょっとで核心部通過。短いのがちょっと淋しい。
12:05
F3・多段8mナメ滝
F3を越えたところで昼食休憩。12:20出発。
沢らしい沢はここまでで終了。チョロチョロした水流はしばらく続くが、倒木の多い荒れ沢となる。倒木を越えたりくぐったりと結構疲れる。やがて水流が途絶え、ガレ地帯に入る頃にはかなり傾斜が急に。さっきまでの涼がウソのように暑くなり汗ダラダラ。幸い藪漕ぎはないものの、ぐずぐずの腐葉土みたいな斜面は登り難い。しばしのアルバイトののち、やっとこさ登山道に合流。わらじが2足つるしてある所からすると、ドンピシャのポイントだったのだろう。
13:00
登山道
バスの時間まで50分しかない。飛ばせば間に合うかと思い、着替えもせず、休憩もそこそこに出発。
沢では誰にも会わなかったが、登山道でも人っ子一人すれ違わない。静かな山だ。 結局、10分遅れでバス停に到着。残念!
14:00
柏木野バス停
バス停で休んでいたら、地元のおばぁちゃんがふかしたじゃがいもをくれた。これがまたオイシイ。おばぁちゃんありがとう。
帰りは数馬の湯に浸かり、ビールでホロ酔い気分。アルコールのダメなクツイモは、揚げ物をつまみにバナナジュース。変な人。
今日は仲間がいる沢の楽しさ、シャワークライミングの爽快さを堪能した1日だった。

 
 
山 域
奥多摩・一ノ瀬川竜喰谷
日 程
2004年7月18日(日) 日帰り
メンバー
単独行
天 候
朝方雨、のち晴れ
コメント
奥多摩の沢3日連続遡行の締め括り。明け方3時、雨音で目覚める。ありゃ、雨かぁ。しばらくパンを食べながら様子を見るが、一向に止む気配がない。仕方なくふて寝を決め込む。5時半頃再び目覚めると、いつの間にかカラッと晴れわたっている。急遽決行を決め、準備に取り掛かる。 
6:40
駐車場 発
昨日の失敗を活かして、前日のうちに下降ポイントを確認していたので安心。ちなみに、林道へ入って3kmちょっと、左への曲がり角手前の駐車スペース。沢に降りる踏み後がはっきりしているのですぐわかる。
沢まで降りると一ノ瀬川は水量が多く怖いくらいだが、竜喰谷へ入ると水量も落ち着きホッと一息。
6:48
出合
入渓してすぐF1。ここは右から。
しばらく沢を遡行。大黒茂谷に比べると、傾斜が緩やかな、穏やかな滝やナメが続く。どれがF2でF3なんだか・・・という感じだが、それなりの大きさの美しい滝を、ほとんど巻きながら登って行くと、いつしかF4下駄小屋の滝に着く。ここまでは順調だ。
7:40
下駄小屋の滝
ここは左からしっかりした踏み後を辿る。
さらにいくつかの滝を巻きながらクリアー。今朝の雨で濡れているせいもあるが、直登し難い滝が大半だ。10mナメ滝を越えたあたりから、左側の巻き道に入り、どんどん高度を上げていく。滝からどんどん離れていく。その間に、F6逆くの字滝とF7曲り滝を越えてしまう。
8:10
F7曲り滝の上
巻きに巻いて曲り滝の上に出たところで10分休憩。さらにいくつもの滝を通過。竜喰谷は、美しく迫力のある滝が次から次へと登場する。
右側から流入する支流に不釣合いな堰堤が見える先に、1つ目のチョックストン滝らしきものが見えてくる。
9:10
大岩チョックストン滝
2つ目のチョックストン滝を後にし、苔むした美しい幽谷、いくつかの滝をやり過ごすと二股に着く。
9:35
二股
1つ目の二股。さらに10分後に2つ目の二股。ここまで上流に来ているにも係らず流れは緩やかで、砂底の小川が続く。連日の疲れと、冷たい水に浸かり続けていたせいで、ふくらはぎがちょっとつり気味。
だいぶ水量が少なくなりつつも、明るい渓相を進んでいくと、突然登山道にぶつかる。
9:55
終了点
まだ水流がありやや唐突感のある終了点だが、無事遡行完了。着替え、間食をして10:20に出発。
10:40
将監小屋から三ノ瀬への登山道
二ノ瀬への道を下るつもりだったが、何の指導標もないのでそのまま直進すると、三ノ瀬への登山道と合流。途中にあった左斜め下への道がたぶん二ノ瀬への道だったのだろう。
登山道、林道を経由して、意外と早く駐車場に到着。三ノ瀬経由でもあまり時間は変わらない気がする。
11:40
駐車場
無事午前中のうちに駐車場に到着。竜喰谷はほとんどの滝を巻くこととなったものの、滝の多い美渓。巻き道の踏み後ははっきりしており、巻く分には初心者でも何ら問題ない。
奥多摩の沢3日連続遡行。結構疲れたが、相当充実した良い沢登りだった。

 
 
山 域
奥多摩・泉水谷大黒茂谷
日 程
2004年7月17日(土) 日帰り
メンバー
単独行
天 候
曇り、時々晴れ
コメント
奥多摩3日連続遡行の第二弾、大黒茂谷。おおぐろもだにと読むらしい。昨日のうちに泉水谷林道に入り、4.3km地点と思われる辺りにあった駐車場に止めて車中泊。が、これが失敗だった。昨日、既に薄暗くなっていたため、距離と駐車場だけを目安に場所を探したが、起きてみると出合がわからない。駐車場裏から泉水谷に入り200m以上遡ったが出合がない! 実は、既に行き過ぎていたのだ。目印は4.3km地点より少し手前にある橋。そこからなら簡単に大黒茂谷の出合へと入れる。約30分無駄にしてようやく入渓。
7:10
出合
入渓してすぐ巨岩が林立する地帯へ。巨岩をぬうようにして流れる滝がダイナミック! その滝と一緒に巨岩をくぐっていくのもまた楽しい。
ふと下を見ると、水底の砂がキラキラ光っている。おや!と思ってさらによく見ると砂金じゃあ〜りませんか。これぞ武田金に違いない。
7:30
砂金採り
思わず砂金採りに興じてしまう。大きめのかけらを集めてビニール袋に。子どもの土産にしよっと。実はこの砂金、上流まであちこちにあるのだ。
5分ほどでそこを離れしばし行くと、突然堰堤登場。いらんやろこんなもん!折角の美渓が台無しだ。税金の無駄使いに怒りながら越えて行く。F1チョックストン滝を越えたら15分ほどでF2滝に到着。
8:00
F2滝
F2滝はスラブ系の岩を激しく流れる長めの滝。水際を右に左に何度もルートを変えながら、時に高く時に低くと渡っていく。実は大黒茂谷で一番緊張を強いられた。
その後しばらくナメやナメ滝を快適に歩いていくと、やがて二段のF3ナメ滝が現れる。
8:35
F3ナメ滝
美しいナメ滝を眺めながら10分休憩。う〜ん、至福至福。
まずはナメ滝下段。滝ツボ左から近づいて直登を試みるが、ちょっと無理そう。滝の右側、ちょっと上の部分をつたって越えていく。
続いてナメ滝上段。左側の水際なら簡単そうだが、ここは一発シャワークライミングにチャンレンジ。30〜40度くらい(?)の傾斜はあるが、ナメだし落ちてもたぶん大丈夫だろうということで、水量の少なめの中央右手を登ってみる。しばらく順調に進んだが、あと少しという所でホールドがない。身動きが取れん・・・。思い切って蹴り込んでジャンプしようかと緊張した瞬間右足が滑り、なす術もなくナメの上を滑っていく。そのまま4mほど落下して滝ツボに沈!びしょびしょである。 ックショー! 再チャレンジしたいところだが、単独なので同じリスクは犯せない。結局左側の簡単なルートを辿る。
気を取り直して全身。次第に苔むした幽谷の雰囲気が漂う。
9:05
段々滝
幽谷にうっとりしながら遡行を続けると、今度は平たい大きな石を何段にも積み上げたような一風変わった滝が登場。ガイドブックを見ると名前が付いていないので、勝手に段々滝と命名。
そこからF4まではガイドブックでは短く見えるが、意外と時間がかかる。滝自体は美しいが、なかなか目印が現れないので、途中で道を間違えたのではないかとちょっと不安にかられる。9:35に1つ目の仕事道とクロス。伏流水地帯を抜け、やっとF4に辿り着く(途中10分休憩)。
10:10
F4滝
F4、7m滝はちょっと高度感があるので慎重に。その上も苔むしたナメ滝が続きウットリ。この美渓の雰囲気が素敵です。水流がチョロチョロ状態になってからも、しばらく急登の苔岩が続く。
11:05
二股
二股らしき所に到着したが、枝沢と区別がつかない。二股と判断してとりあえず右に行くがどんどん険しくなっていく。ガイドブックではカラマツの植林帯とあるが、あまりそれっぽくない。10分のロスを覚悟して一旦戻り、今度は左側へ。そのまま進むと、11:25に支尾根らしきところに届き、さらに右へ行くと登山道にぶつかった。結局、二股でのルートはどちらが正しかったのかよくわからない。
11:45
登山道
ほっと一息ついて着替えていたら、登山者通過。パンツ一丁でちょっと恥ずかしかった。12:00に丸川荘方面に向けて出発。
12:35
丸川荘
丸川荘で食事をしようと思ったら、宿泊者以外は食事は×。仕方なくカルピスをご馳走になりながら、小屋の親爺としばし山談義。でも、親爺は沢をやらないそうだ。12:50出発。
13:25
林道
あっけなく林道に到着し、そのまま泉水谷沿いに下流へ。
13:55
駐車場
車の横でカレーヌードルをすすりながら、今日の遡行を思い出しほくそえむ。いや〜、えがったぁ〜。なぜかコースタイムよりもだいぶ時間がかかったけれど、とにかくいい沢です。

 
 
山 域
奥多摩・日原川鷹ノ巣谷
日 程
2004年7月16日(金) 日帰り
メンバー
単独行
天 候
快晴、夕方一時雨
コメント
今回は車で移動しながら、2泊3日での奥多摩の沢遡行。今年のビッグイベントの1つである。その第一弾がこの鷹ノ巣谷である。
8:30
東日原駐車場
愛想のいい村の駐在さんらしき人(でも制服着てないなぁ?)に登山届を渡して登山道へ。
8:45
巳の戸橋
巳の戸橋を渡ってすぐ登山道を左に折れ入渓。すぐに地蔵滝を越えるとまた滝が見えるがこれは堰堤。しばらく平坦な沢を歩くが、水量が多いので結構楽しい。3m前後の滝をいくつか越えるとやがてくの字滝が現れる。
9:30
くの字滝
右端に古びた残置ロープ(というよりただのヒモ?)があるが、岩のホールドがしっかりしているのでそれを使わずとも登れる。 滝の上で10分ほど休憩し、さらに沢を詰めるとほどなく20m大滝に到着する。
9:55
20m大滝
20m大滝は飛沫を跳ね飛ばしており気持いい。ガイドブックによると滝に向かって右側を「比較的容易に登れる」とあるが、単独だし、高度があるだけにちょっと不安。岩をよく見ると確かにしっかりした感じなので思い切って登ることにする。実際に登ってみると、見た目以上に簡単。それでもなんとなく気持ちよくて、誰も見てないのに小さくガッツポーズ!
10:15
水ノ戸沢分岐
大滝を過ぎて気持ちよく遡行していくとやがて水ノ戸分岐に到着。水ノ戸沢はヤブ漕ぎが辛いらしいので、ここをやり過ごして金左小屋窪へと向かう。すぐに赤ナギ窪とも分かれ金左小屋窪へ。3m程度の滝をいくつか越えていく。次第に水量が少なくなり、やがて源頭部に到着。
11:30
源頭部
この辺りまで来るとかなり暑い。あとは沢を詰めていくだけだが、これが結構辛い。ガレからササ薮へ、ヤブ自体はそんなに深いわけではないが、延々と続く急登にいい加減嫌気が差してくる。踏み跡らしきものがあるので、迷うことはなさそうであるが、一向に稜線に出ない。うんざりしてきた頃頃やっと尾根に到着。めっちゃ疲れたー。(途中昼食休憩)
12:50
尾根
陽が当りまくっている暑い稜線で大の字。平日とあって誰一人いない。己の戸橋で釣り人に会ってから、今日は誰にも出会わなかった。
このままのんびりしたいところだが、虫がやたら飛んできてうっとうしいことこの上ない。やむなく急ぎ着替えて、稜線を右に向かう。ヘトヘトのスローペースで30分ほど歩くと、鷹ノ巣山頂へ到着。ふー。
13:20
鷹ノ巣山頂
しばし休憩。
15:45
駐車場
7時間ちょっとの歩きながら、久しぶりの歩きで疲れた。でも、鷹ノ巣谷はこれといって難しい滝もなく、かつ20m大滝も登れちゃう。水量豊富な快適な沢だった。

 
 
山 域
セーメーバン
日 程
2004年5月22日(土)〜23日(日) 1泊2日、ツェルトビバーク
メンバー
単独行
天 候
曇りのち小雨
コメント
今回の目的はズバリ「ツェルトでビバーク」。実はツェルトを買ってから数年、一度も使ったことがなかったのだ。というわけで、ビラークしに行ってきました。
目的が目的なので、場所はどこでもOK。近場で気になる山名の「セーメーバン」とした。
この「セーメー」とは実は安倍清明のことだとか。「バン」はよくわからないが、「盤」の字を当て、岩盤とか鉱脈とかいうことらしい。ホントかウソかさっぱりだが、安倍清明が陰陽道で鉱脈探したという伝説があるそうだ。すぐ隣に金山という山もあるから、満更デタラメでもないかもしれない。もっとも、安倍清明に係る遺跡等は一切ない。
 
11:25
日影バス停
大月駅からバスで15分。日影バス停へ。しばらく車道を歩くが、途中で道を見失う、というかどこが登山口だかさっぱりわからない。ウロウロするうちに民宿「あそう」とやらの敷地に出てしまった。そこで仕事をしていたおじさんに道を聞くと、親切に教えてくれた。「昔は沢沿いに登れたんだけど、今は崩壊しちゃってねぇ。尾根伝いにあの木を目指していけば鉄塔があるから、その先に登山道があるよ」とのこと。あまり人が入らない山らしい。ついでにおじさん曰く「ところで、何しに行くの?」だって。だから山を登るんだってば!
11:58
登山口?
登山口とは言えない所からいきなり登山開始。これがまた偉い急登。藪じゃないけど藪漕ぎの時のような登り。エライとこ着ちゃったなぁと思ったけど、慣れてくると確かに人が通った後がある。
20分もしないうちに鉄塔にぶつかり、登山道に出た。そこからさらにしばらく行くと、しっかりとした登山道。そこが桜沢峠だった。たぶん、岩殿山方面から縦走する人が多いのだろう。
12:20
桜沢峠
ここからは普通の山道。小雨が降ってきたせいもあり、ちょっと幽玄な雰囲気。送電線の鉄塔がなければ、結構いい感じ。
山頂手前で1人の登山者とすれ違った。2日間で見掛けた登山者はその1人だけ。
13:20
セーメーバン 山頂
霧でずっと何も見えなかったが、山頂で休憩していると、雨もきつくなってきた。幸い森が深いので、直接落ちてくる雨滴は少ない。
早々に細引きを使って、ツェルトを張る。ここで気付いた。ちっちゃ〜。寝たら足が丸々出ちゃうやん。今まで使ったことがなかったから、こんなに小さいとは知らなかった。
まぁ仕方ない。とりあえず、ツェルトで雨を避けながら、コーヒーなぞ飲んで読書に耽る。
そぼ降る小雨のなか、ツェルトで食事、そして就寝。足ははみ出しているけどしょうがない。気温は10度程度。シュラフもない状態では結構寒く、夜中に何度もめが覚めた。
   ―――(セーメーバン山頂にてツェルトビバーク)―――
5:55
セーメーバン 発
寒いので4時には起きて身支度。相変わらず天気は悪いが雨は止んだようだ。冷たい空気が清清しい。
6:25
桜沢峠
雨でぬかるんでいる可能性もあることから、昨日登ってきた道なき道ではなく、登山道をそのまま天神山・岩殿山方面に向かう。と、ところが、である。4つ目あたりの送電線鉄塔まで来て、パタリと道がなくなった。そんな馬鹿な!理由は不明ながらとにかく見つからない。ついにはあきらめて桜沢峠まで戻る。その間1時間のロス。
7:25
桜沢峠
昨日の急登を逆に下山。木々のお陰かあまり濡れていなかった。
7:40
民宿「あそう」横
無事下山。とても人が泊まりに来ているとは思えない寂びれた民宿を通過。
8:10
日影バス停
人があまり入らない山だけにある意味面白かった。ビバーク訓練も無事終了。たまにはこういう低山ハイクも楽しいものである。

 
 
山 域
金峰山・瑞牆山
日 程
2004年4月29日(金)〜5月1日(日) 2泊3日、テント泊
メンバー
単独行
天 候
快晴
コメント
10:24
増富温泉バス停
中央線が事故で遅れたものの、なんとか予定通りのバスで増富温泉に到着。そこからトボトボと車道沿いに歩く。陽気は春そのもので気持ち良いが、車道は疲れる。途中道を間違え20分ほどロスし、瑞牆山荘に到着。
そこでショックな出来事が・・・。が、ガッビ〜ン。バス停があるやん!? そう、私は夏季に瑞牆山荘までバスが入っている事実を知らなかったのだ。2時間半もの車道歩きは何だったのだ!!!自らの準備不足を深く反省。
13:00
瑞牆山荘
いよいよ登山開始。奥秩父の雪が少ないことは知っていたが、既に微塵も見えない。馬鹿でかい重登山靴が滑稽だ。自慢の抜かずの宝刀が泣いているゼ(;;)
わずか1時間で富士見平小屋キャンプ場に到着。
14:00
富士見平小屋 着
物足りないくらいだが、本日はこれまで。日差しの暑いテンバで、コーヒーを飲みながら読書に耽る。
   ―――(富士見平小屋テン場 泊)―――
5:55
富士見平小屋場 発
今日も良い天気だ。荷物をそのままに瑞牆山まで往復。
山頂直下にやっと融けた後再氷結した氷を発見。さすがにアイゼンは要らない。ザックの奥に忍ばせた12本の爪が泣いてるゼ(;;)
7:20
瑞牆山(7:35発)
山頂からは雪をかぶった八ツや南アがよく見える。15分ほど呆けて帰路へ。
8:42
富士見平小屋場(9:45発)
テントを撤収し、金峰山へ向け出発。そんなに重い荷物ではないはずだが、なぜか体が重い。日頃の運動不足のせいだろうか。当初計画では川端下まで縦走するつもりだったが、急遽弱気になり大日小屋に荷物をデポすることに。
10:35
大日小屋(10:55発)
身軽になったところで、気を取り直して出発。大日岩を越えた辺りから、融けた雪と混ざってドロドロになった土と、そのドロが付いて汚れた雪が続く。
払沢ノ頭を抜け、金峰稜線へ向かう斜面に雪が残っていたが、これとてもキックステップで十二分。こりゃ、ほとんど夏山ですな。
13:10
金峰山(13:25発)
好天で展望はバッチリ。山頂で外人さんと出会う。今回の山行で3人目だ。最近は日本の山に登りに来る外人さんも多いのだろうか?
下山途中、なぜか気持悪くなってきた。日射病?マズいことに救急セットを大日小屋に置いてきてしまったため、フラフラしながら小屋を目指す。
15:05
大日小屋
とりあえずテントだけ設営し、薬を飲んで横になる。一度嘔吐してしまった。ナンナンダ。これは。  薬が効いてきたところで、諸々片付けし、早々に就寝。
   ―――(大日小屋テン場 泊)―――
8:15
大日小屋 発
今日はちょと下るだけの楽な日程。遅発ちなのだ。
9:00
富士見平小屋キャンプ場
9:30
瑞牆山荘
行きに歩いた道を今度はバスで。途中増富温泉に浸かる。ふ〜、極楽極楽。
残念ながら雪はなかったものの、ゆったりとした日程でまんずまんず。

 
 
山 域
日光白根山
日 程
2004年3月13日(土)〜14日(日) 1泊2日、避難小屋泊
メンバー
単独行
天 候
晴れ→雪→晴れ
コメント
10:50
リフト終点
前回12月の時はバス停から雪が降っていてかなり寒かったが、今回は湯元湖も凍結しておらず春を感じる。
が、当初はこれに手こずった。前回ラッセルに苦しめられた急登の雪が、今回は雪解けのためにズボズボと嵌まり込む融けかけの雪になっていた。予想外の雪に40分ほど苦しめられ、出発後1時間後にはヘトヘト。体力の衰えを実感する。
標高が上がるに従って雪が堅くなり、次第に快適な登高になる。今日は誰も歩いていないようだが、何日か前に人が通ったと思しきトレースが残っている。
12:30
外山尾根 着
ほどなく前回到達点に。あっけないものだ。ここから前白根山まではアップダウンの繰り返し。天気は良いが、風が吹くと寒い。
13:50
前白根山
前白根山手前から天候が悪化し始め、奥白根山頂がガスって見えなくなってきた。稜線は風が強く寒い。雪もちらつき始めた。疲れの見え始めた体に鞭打ち先を急ぐ。雪が次第に濃くなる。
14:30
五色沼避難小屋
雪に埋もれかけた五色沼避難小屋に到着。入口にうず高く積もった雪を乗り越え中に入ろうとすると扉が開かない。仕方なく横の窓を開けて中に入ると、扉は引き戸だった。ガックシ。
とりあえず水を作ろうと思ったが、雪が降っていて寒い。怠慢こいて近場の雪を取ってきたら、ゴミが多くてかなわない。
暖かいものを飲んでほっと一息。あり余る時間をノンビリして過ごす。今日は小屋に1人っきりかと思ったら、19時頃に単独行者が2人相次いで到着。雪の中お疲れ様。
先に食事等を終えていた自分は早々に就寝体制に。小屋の中なのに気温はマイナス5度。寒い。
   ―――(五色沼避難小屋 泊)―――
8:45
五色沼避難小屋 発
朝、5時過ぎ起床。さみー。依然雪が降り、強風が吹いている。とりえず出かけるつもりで、朝食を取る。が、雪はなかなか止まない。
8時過ぎ心なしか雪が落ち着き始め、明るくなってきたので、出発の準備を始める。
3人の宿泊者のうち、1人は錫ガ岳へ行くという。もう1人は奥白根へ行くそうだが、まだ朝食を食べている。昨夜からの雪で残っていた先行者のトレースが完全になくなっており、やや先行きに不安があるが、先陣を切って8時45分出発。
避難小屋を出てほどなく急登。雪はさほど深くないが、テープや赤布がほとんどない。トレースも皆無。ルートに不安を感じながらも、疎林のなか、地図通りに最も急なルートを登っていく。本当にこの道であっているのだろうか。まずは上方にある岩稜を目指す。
9:30
大休止
ようやく岩稜まで辿り着くと、その脇の枯れ木にテープがあった。ルートはあってるらしいが、不安を抱えながらの急登に妙に疲れを感じ大休止。ガスで山頂は見えないし、いっそのこと引き返してしまおうかと弱気の虫が頭をもたげてくる。
とはいえ2連敗というわけにもいかない。進むしかない。山も人生も、とにかく前へ1歩進むことだ。大きな先を目指さずに、次の1歩を出すことだけを考えて歩き出す。
疎林が途絶えた後も相変わらず急登。下手したら雪崩が起こりそうだ。昨夜降った雪の下は、固い蒼氷でアイゼンがしっかり噛み込む。急登の連続は疲れる。
やがて岩稜帯に出ると、傾斜が緩やかになる。依然ガスが出ているため、方向を見失わないよう、磁石を見ながら頂上を目指す。
10:35
奥白根山
頂上、とーちゃーく! かろうじて2連敗は脱出。何も見えない。風が強くて寒い。山の春はまだ遠かった。記念撮影だけして下山にかかる。
11:25避難小屋、12:45天狗平、13:40リフト終点
14:10
スキー場
前回散々苦しめられたので、しれっとスキー場脇を通って下山。温泉に入ってから帰るつもりが、丁度バスが来たのでそのまま帰途へ。
疲れた〜〜。

 
 
山 域
御正体山
日 程
2004年1月31日(土) 日帰り
メンバー
単独行
天 候
快晴
コメント
8:10
登山口(山伏峠)
休業中の山中湖高原ホテルに車を停め登山道へ。駐車場から雪が積もっているがほんの数センチ程度で、登山道も所々地面がむき出しになっている。
出発時の気温は氷点下だが、暑くなりそうなので、最初からTシャツ1枚とオーバーヤッケだけで出発。ピッケル、わかんは不要と判断し、アイゼンのみ携帯。
登山道は意外と傾斜がきつく、ザラメ雪の下が所々氷結していて歩きにくい。
9:05
奥ノ岳
石割山分岐あたりから傾斜はさほどでもなくなるが、アップダウンが多い。雪もザラメからクラストした感じに変わった。ここまで誰にも会わない。入山者はさほど多くないようだが、雪が少ないこともありトレースははっきりしている。
9:55
前ノ岳(休憩、10:05発)
ここまでノンストップで来たのでちょっと休憩。適度な空気の冷たさが心地よい。
御正体山手前から再度急登。そこで2人組の先行者に追いついたが、ラッセルもないし、あと少しで山頂のようなので、ノンビリ後ろから付いていく。
10:50
御正体山(昼食、11:50発)
山頂でゆったりのんびり。ポカポカ陽気なので、ヤッケを脱ぎ半そでになって昼食。コーヒーなぞも淹れてちょっとリッチな気分。
残念ながら林に囲まれているため富士の絶景は見えない。
12:35
中ノ岳
帰路は富士山の方を向きながら降りるのでよく見える。アップダウンの道を気楽に戻る。下の方の雪は午後の日差しで一部融け始めている。
13:45
登山口(山伏峠)
2時前というメチャメチャ早い下山。さして疲れず快適。低山ハイクならではの気楽さと心地良さ、これまた楽しからずや。