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第1章にて、クネリから死の4分前の「始まりは“亡きがら”のあった位置」と説明がある。
シセルが死の4分前の世界で活動を開始する場合は、“亡きがら”があった場所となるわけだ。
また、「“亡きがら”があった場所」が必ずしも「死亡した場所」になっていないことに留意する必要がある。

例えば、第16章でリンネが死亡した時、彼女は天井が崩れて下敷きになったが、シセルがリンネの“亡きがら”を見つけた時は水に浮いていた。
彼女が死亡した後に浸水したためであろう。つまり死んだ後に“亡きがら”が移動したのである。
この時死の4分前では、「浮かんだリンネの“亡きがら”」の位置からのスタートになった。
つまり、リンネが死んだ場所ではなく、シセルがリンネの“亡きがら”を発見し、トリツイた瞬間の“亡きがら”の位置からのスタートになったのである。

第8章のジョードの処刑も、上のリンネの件同様に、死亡してから遺体が移動したケースにあたる。
彼の死因は「電気椅子の故障の感電で即死」であり、死の4分前で見られるとおり、電気椅子の隣で倒れて死亡している。
だがシセルがジョードの“亡きがら”を見つけたのは霊安室で、ジョードの死の4分前に入ったとき、電気椅子の隣ではなく、電気椅子のある部屋の隣、霊安室に安置されたジョードの“亡きがら”から開始になった。

他に興味深い例として、第7章にてキッチンチキンに車で激突したリンジュー刑事と、第16章の潜水艦・司令室のジョードが上げられる。
リンジューの場合は「キッチンチキンに突っ込んだ車の運転席で死亡」した状態からシセルが死の4分前の世界に入ったが、この時の開始位置は「アシタール公園に停車していた車の運転席」だった。
ジョードは潜水艦・司令室が潜水艦から切り離され、海中を移動している(沈んでいく様子がゲーム内でも描写されている)最中に殺害されており、ジョードが死亡した時点よりも、死の4分前に入ったタイミングの方が水深が深い地点になっているはず。
つまり死の4分前に入った時、トリツイた瞬間の“亡きがら”の位置にはまだ司令室が沈んでおらず、海中のはずだが、実際には司令室内から開始になっている。
このふたつの例では、共通して「乗り物」の中で死亡しており、死の4分前に戻ると「乗り物」の中での死亡した位置から開始になっている。
「乗り物」そのものがどこにあるのかは関係ないようだ。
死亡した人物にとっては相対的に「停止しているもの」を基準とした位置になっているようである。

もし仮に、「A駅で停車している電車の先頭車両で亡くなった人物」がいて、電車がA駅の隣のB駅まで移動した時点で死の4分前に入ったとしたら、「B駅で停車している電車の先頭車両」ではなく、「A駅で停車している電車の先頭車両」から開始、となったのではなかろうか。
ただし、「電車の先頭車両で亡くなったあと、何かしらの理由で2両目に遺体を移動させた後にB駅に到着、2両目の遺体から死の4分前に入る」場合、「A駅で停車している電車の2両目」から開始になる、と思われる。

もっと大きな視点で見れば、他の人物については「乗り物」を「地球」と考えれば辻褄があうことになる。

以上から、

という法則が成り立っていると思われる。

しかしこれには矛盾する点がある。
ヨミエルの場合、シセルがヨミエルの“亡きがら”にトリツイたのは、元司令室の中だ。
上の、司令室で亡くなったジョードとほぼ同位置である。
亡くなった(“亡きがら”を残した)タイミング自体は、潜水艦から司令室が切り離される前だが、いずれにしても、彼の死の4分前に戻ると、『10年前の公園』ではなく、『10年前の潜水艦の司令室』からのスタートとなるのが正しいのではないだろうか。
ただし、もしも『10年前には潜水艦が存在していなかった』という場合にどうなるのかはわからない。
『10年前には潜水艦が存在していなかった』ために例外として公園が開始位置となった、ヨミエルが特異な存在であるため全く別の法則がある、なども考えられるが、いずれにしてもゲーム内での詳しい説明はないので謎のままである。
(メタ的に言えばゲーム的な都合もある程度は考えられるが、ここでは横に置いておくこととする)

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