ジャズフェス2002 その1

THE12th
JOHZENJI
STREETJAZZ
FESTIVAL
IN SENDAI

2002.9.7&8
写真/我異羅 文/邪門

     勝手に代表にしちゃう 「ゼロ太郎」さん

 「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、通称「ジャズフェス」。
 市街82カ所のステージ、555のグループ、あまたのジャンルの音楽が仙台の街にあふれる。
 フィナーレのライブのラストには、ステージも観客も一緒に「乾杯」するという、大人達の祭典の日。
 市民広場がビヤホールになってしまう、お祭りの日。

 そして、気軽に「お試し」ができる&してもらえる、お気に入りには「かぶりつき」可能という、
ありがたいイベントなのである。

 と、いうわけで。
 第9回頃に念願かなって、ワタクシ個人的にはかなり『聖飢魔II』コピーバンド目当てで行って、
すっかり雰囲気が気に入って。  第10回は泊まりがけで歩きまくり、プロのステージを楽しんで味をしめる。
 でもカメラは間に合わせだし根性が続かずに、 レポートはみごとにポシャリました、
許可いただいたバンドもあったのに。
 …すみません。

 昨年は行けなかったから、今年はかなり頑張って予定をかなえた。
 ホテル捜してたら、近辺の複数のホテルで、八月の七夕と並べての年中行事に紹介されていて、驚いた。
 そりゃ当然だけど、なんかフシギ気分…
 
 日記に近いものになるけれど、お気に入りのバンドさんを紹介しましょう。
 写真の数には、かなりワタクシの意向が反映してます。
 初日は小雨… 駅に車を、荷物はホテル近くに置いて、西公園に移動。フリマがぽつぽつと店開きを
始めていた。
 まずはお目当ての「蹴爪(けづめ)」さん。
途中で脱いだ衣装を 羽織らされた男性
  
 
女性四人のバンド。重ぉい音で、かなり独特の世界ながら、「誰もいない海」のカバー演ったり、
「宇宙アンコール」という曲があったり。ボーカルさんのお話が、かわいい声でいきなり面白かったりする
ところがまた、好きなのだった。
 
 途中から、雨が少し多くなる。昼食をとったりしながら、そこここのライブを眺めながら歩く。

 「ダーティササキ & ヒノデモダンプレーヤーズ」さん。本部のある市民広場(市役所前)に到着。

 なつかし系ポップス、キーボードが二人いるのは珍しい。
 ここは元々小さなステージになっていて、階段状の席でお客が和んで聴いていた。
 子供がドラムを叩いている、こんな歳からジャズフェスに参加しているというのもすごい。
乳母車時分から舞台に居るというのもかなりだけど、この赤ちゃん眠っていたような(笑)

 本部と、その周辺の露店と人混みを縫うように歩いて、勾当台公園側に渡る。こちらは県庁前、
そう、定禅寺通りは官庁系オフィス街に隣接しているのであった。
公園内はステージもかなり多くて、かなり賑やか。
  「FANKY SOY SAUCE」さん。
 全員が黒服できめた、ソウル・R&Bのバンド。
 そうとうシブ巧です。
 野外音楽堂で屋根付きゆえ、画像が暗めになった。

 近くの売店で立ち飲み休憩。この季節、野外と自販機はほとんど冷たいものばかり。
コーヒーを頼んだらドリップが始まった。ちょっと意外で嬉しかった。
 
 まただらだら歩きながら見物するも、半端な降りは、傘なしではけっこう濡れる。
 四時近くになったので、荷物を持ってチェックイン。近いのは楽だ〜 
 少し休んで着替え、サタデーナイトジャムに向けて、五時半頃出発。
 途中の店で食べたパスタは失敗、後から、露店で買えば良かったと気がつくがもう遅い。

 もう遅い。少しは考えとけば良かったのに、始まる頃に会場に着いたって見られるはずがなかった。
 椅子席の後ろの人垣に並ぶも、傘で隙間からもステージが覗けない。
 そういえば一昨年は雨のぱらつく寒い中、立ち見の前の方に、かなり頑張って場所取りをしたのだった。
 会場で、深夜にTV放映があると知ったし、音だけで楽しむほどの気力もなく、露店なぞをふらつき回る。
 ちび四匹のタコ串と、大イカのぶつ切り串を食べる。やがて飽きて疲れ、ホテルに戻る。
 TVでは、各アーティストのステージを丸々放送、かなり頑張って待ってたわりには、途中でつぶれた。


 二日目。時間延長のサービスで、ライブが始まる頃までゆっくりする。誰かはお昼寝に突入していた。
 駅の車に荷物を置いて、今度は仙台駅前から歩き始める。

 「仙台駅から、音を頼りに歩いていけば、途中でMAP入りのパンフも置いてるしカンパすれば手作り楽器も貰えるし、
 本部まで着いちゃうよ」と言うとおり、ビジネス街や学生街にステージが点在する。
 交差点毎に地図を広げて、進む先を決めていく。やはり周囲への配慮か、アコースティックやフォークが多い。

 こちらもお目当ての「ゼロ太郎」さん。「東北ブルーグラス連合」所属。
 この連合で一つのステージを一日使っていて、
交代時間なしで多バンドが演奏するというスタイル。
独自のタイムテーブルがパンフには載ってないので
お目当てが観られたのは幸運だった。
予定よりバンド数も増えてる。
 多分、最高齢バンド。なにしろ、ベース以外の全員が60歳を越えているそうだ。
 近頃の話題は「どんなお墓を造るか」で、葬式には「ブルーグラスで賑やかに送ってあげよう」とか。
 「数々の苦難を乗り越え、涙なしでは聴けないバンド」と、穏やかな語り口が味わい深い。

 ちなみに、このステージは、ショールームらしきものの脇 …営業していた。

 やがて、市民広場に至る。
 「ブライト・キッズ」さん。
 中学校の吹奏楽クラブやジャズバンドは
いくつかあるし、 このフェスに参加もしている。
 が、あれ?
とよく観れば、ここは小学校のクラブだった。

 本部近くで、インド料理店の出店のナンとタンドリーチキン、どこだったかの「辛いです」明記の
ウインナ盛り合わせで、昼食。 他にも色々と、試してみたい料理が出ていた。

 勾当台公園に入る。ステージ名が、志賀直哉銅像前だの谷風像前だの。
後ろに見えてるとおり、ここは滝前。
 「Uka & the Hot Brothers」さん。
 「転勤族バンド」だそうだが、あまりに雰囲気が違う〜 プロの方でしょう。
 我異羅がかなり気に入ったようだ。
 ジャズフェスは実はかなりシビアな形式で、ステージに人を止めておくのはかなり難しい事なのだ。
 いい演奏や魅力ある演出には、本当に人が集まっている。

 今回見つけたお気に入り。「ADAM’S LEAF」さん。

 懐かしいハードロックが、演歌に千春に懐メロにすり替わる上に、時々すずしくなる小話まで入って、
笑うわらう。
 ラストが「天国への階段」から「神田川」…すごい!こういう楽しみ方、楽しませ方はかなり好きだ。
 もちろん、相応の実力の上で(笑)
 テープを送っても一年おきでしか出られないうえに、ご高齢バンドだそうだが、再来年の楽しみが
また一つ増えた。

 最後の「サタンオールスターズ」さんは、別ページでお楽しみ下さい。
 写真が多いんです。ほほほ。

 バンドの皆様には、掲載の許可はいただいてないんです。すみません〜

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その2
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