絵本のページ


初めて絵本を書くこととなった。当初の依頼は
『かもつれっしゃ』か『とっきゅうれっしゃ』
と言うことで、『かもつれっしゃ』のスタート
となった。

24ページの中のストーリーをどうするかは、
すぐに決まり構成にとりかかった。ストーリー
は、最初から最後まで屏風絵のような絵本にし
たかった。その為にも文字なしを選んでみた。
しかし今の時代『かもつれっしゃ』は、ほとん
どがコンテナ車で昔のように何十種類もない。
そこで、一両ずつ出来るだけ多くの車両を、と
思ってつないでいった。客車や、ディーゼルカ
ーも入れて少しノスタルジックな感じに仕上げ
ようと思った。
文字なしにしたのは百人に百通
りのストーリーを作れるようにしたからだ。後
ろからスタートしてもよし、前からでもよしと
思っていたのだがなかなか、相手には伝わらな
かった。
この手の本は、一対一の読み聞かせに
は通用するが、幼稚園や保育所の読み聞かせで
はだめと指摘を受けた。子供たちは、絵本の絵
を読んでいる。今回の作品は子供、独身の同年
代の方々からの評判はよかった。ただ、子供に
絵本を買ってあげる、子を持つ母親からの評判
芳しくなく、読み聞かせなどのいろいろな指摘
を受けて、私自身いい勉強になった。

この絵本に出てくる風景は架空のものだが、貯
木場は中央西線の上松、給油所は関西本線の富
田浜周辺、セメントは東海道本線の膳所などを
参考にしている。私が子供のころは、大阪の城
東貨物線で、よく『かもつれっしゃ』を見に行
った。それは長い列車で、いろいろな種類があ
った。今は種類も限られてきて、この本に出て
くるような貨車は見ることは出来ないのが残念
でならない。

この本は実在する小学校をモデルにして描いた
物で、ひとつは私の母校、そしてもうひとつは
現在私が住んでいる隣町、群馬県高崎市の小学
校、あとひとつは本にもでている群馬県の安中
小学校と三校をモデルにしている。いずれの学
校も給食は自校調理で学校にも個性が感じられ
た。
子供時代に転校の経験がないためか、学校とは
こんな所と思い込んでいたのかもしれない。し
かし、今回の取材で一校一校が全く違った色の
ある所だと痛感した。今回の取材で困ったのは
給食室に入れないこと。以前O157の事故が
あって以来、より管理が厳しくなり簡単には調
理室には入れない。そこで今回は給食調理機器
メーカーにカタログを一冊分けてもらって、参
考にして描いた。ちなみに、メニューも実在す
るものを組み合わせている。
教室、職員室、保
健室、理科室などなど、学校ならではのことも
たくさんある。私が小学生だったころにはなか
ったコンピューター室など、私自身いい体験を
させてもらったと思っている。





Webのリレー絵本、「ほんのもり」の「もうすぐ もうすぐ」、「ともだちMuseM」
の「パルあいらんど」はフラッシュ版でご覧いただけます。フラッシュ版は「とも
だちMuseM」のリレー絵本のコーナーへTOPからどうぞ。
また、リレー絵本で公開された作品は随時フラッシュ版にてUPされますので
ご期待ください。
以前「ほんのもり」でやった、リレー絵本はこちら!
「もうすぐ もうすぐ」で担当した絵4枚です。
ストーリーは飛んでますがご容赦ください。
「ともだちMuseM」のリレー絵本はこちらです。
これからも作品をUPしますので、ご覧くださいね!
Webの電子本「豆の木書店」での挿し絵、表紙絵等はこちらです。
こちらで発表した電子本は現在、販売されており
ませんが、一部HPでご覧になれなす。
他にも、たくさんの画家さんが参加されております
ので、ご覧になってください。