2026/04/13
年度が代わって、社会人の中には部署の異動があったりした人も多いかと思う。私も、転居こそ伴わなかったものの、同じオフィス内での異動があったところ。そして、自分や相手の異動があれば、新しい名刺を持ってご挨拶に伺うというのもこの時期の風物詩となっているように思う。
会社が名刺を用意してくれる場合もあるだろうが、個人に任されているケースも多い。最近では名刺の作成や印刷をお手頃かつ廉価でやってくれる印刷サービスも多くなってきたが、手早く必要十分な数を用意するのならば、自分で用紙を調達し印刷して作るというのもよく行われているところである。
日本の一般的な名刺サイズは55mm×91mmのもので、これを4号名刺と言うらしい。これをA4縦(297mm×210mm)に並べると、縦に5枚、横に2枚の計10枚が収まる形になり、このサイズで10面まとめて印刷できるA4の大きさの名刺用紙が家電量販店などで売られている。一番安いものだと10面10枚のセットが100円ショップでも売られていたりする。税込みでも110円、1枚あたり1.1円ととても廉価である。
名刺のデザインは会社で決まっているものがあればそれをベースに、無ければ気の利いたデザインのものがネットでいくらでも参照できるので、それを参考にしつつ自分で作る。名刺デザインを作成する専用のソフトがあったりもするが、通常のワープロソフトでもレイアウトが用意されているので、それで済ませることも可能だ。
情報としては、会社名、部署名、役職名のあとに自分の名前、あとは各種連絡先(住所、電話番号、内線、メールアドレス)があれば、名刺の機能としては十分だろう。余白があれば会社のロゴマークやキャッチフレーズを入れるのも良い。フォントやレイアウトなど、懲り出せばいくらでも試行錯誤できるものではあるが、一度作ってしまえば、異動したあとでも部署名と電話番号、必要に応じて住所を変更するくらいで済ませてしまう。
印刷する時は、用意した名刺用紙を手差しトレイにセットして印刷するのであるが、レーザープリンタなどの場合、印刷する紙の厚さ(単位面積あたりの重さ)などを設定してあげないと、印刷がかすれてしまったりすることがあるので注意が必要である。印刷が終わったら、細かいミシン目に沿って折って引っ張れば、きちんと境界に沿って綺麗に切り取れるようになっている。印刷サービスで作成したものに比べると、用紙の各辺に細かいギザギザの手触りは残ってしまうが、そんなことはお互い気にしない。
とは言え、そうやって作った名刺を持って一日に何人かと名刺交換しても、実際のビジネスでのお付き合いが始まらないと、なかなか相手の顔と名前を覚えるのは難しいものである。たまに、自分の顔写真を入れた名刺をいただくことがあって、なるほどこれば良いと思ったりもするのだが、自分の名刺でそれをやろうかと思いつつも、まだやったことはない。
もらった名刺はどうしているのかと言えば、数が多くなると嵩張るし整理も面倒ということもあり、私は手持ちのオートフィードスキャナで画像情報にしてしまい、会社や組織ごとにフォルダにまとめて保存している。探すときには目的のフォルダの中のファイルを画像ビューアでパラパラとめくって目的のものを探すという感じ。名刺整理の手間と利便性を考えると、この方法が一番楽で便利である。
コロナ禍の頃は、そういった直接会っての挨拶が憚られる状況になり、虚礼廃止という風潮もあって名刺文化も廃れるのかと思いきや、終わってしまえばまたこれまでと同じように、名刺を持って挨拶回りという習慣は戻ってきた。もしかしたら、交換した名刺そのものの存在よりも、実際に会って挨拶したという事実が、ビジネスや社会活動を円滑に進める秘訣なのかも知れない。