2014/03/30
まもなく10歳になる私の息子には、スマートフォンや携帯電話は持たせていないものの、 パソコンには比較的早い時期から触らせている。Windowsに付属しているようなソリティア系のゲームを、1回30分くらいに時間を計ってやらせたりと言った具合で、たまにはキーボードをたたいて親にメールを送ってくれたりもする。
子供にパソコンを触らせる、特にWebブラウザなどを使わせる場合、不適切なサイトやオンラインショッピングができるようなサイトにアクセスさせないようにするのも大事なことである。そういうアクセス制限（フィルタリング）ができるようなソフトは、有料のものもあるが、我が家では昔から、無料で使える「Yahoo!あんしんねっと」というのを使っていた。Yahoo!のアカウントを持って入れば無料で導入でき、使う人ごとにアカウントを作成しパスワード管理すれば、それぞれのアカウントに応じてアクセスできるサイトに制限をかけることができるというものである。
さて、その「Yahoo!あんしんねっと」のWindows版だが、この4月30日からサービスを停止するとのアナウンスがあった。曰く「パソコンからスマートフォン・タブレットへといったご家庭でのインターネット利用シーンの変化などもあり、 ご利用の伸び悩みが著しく新しいOSへのバージョンアップ対応などの負担が大きいWindows版の提供を終了させていただくこととなりました。」ということだそうである。
割り切れないものを感じるが、そういう時代であるし、無料のサービスなんだから文句を言える筋のものでもないだろう。ということで、パソコンを起動するたびに、近日中にサービスを終了しますという警告がうっとうしく出るようになった。ついては「Yahoo!あんしんねっと」をアンインストールし、代わりとなるフィルタリングソフトを入れてほしいと妻から言われた次第である。
たかがソフトのアンインストールである。難しいこともないだろうと、コントロールパネルから「プログラムのアンインストールまたは変更」のメニューを出し「Yahoo!あんしんねっと」をアンインストールしようとしたが、それだけではうまくいかない。まず、フルアクセスできるアカウントから設定画面を出し、そこで機能を「無効」にして初めてアンインストールできるのだという。なるほど、誰でも簡単にアンインストールできてしまってはフィルタリングソフトの意味がない。
というわけで、設定画面を出して「無効」にしようとしたら、今度は「対象外のブラウザです」と言われてしまった。そうである。使っていたパソコンのInternet Explorer（以下IE)は11なのだが、「Yahoo!あんしんねっと」の設定が変更可能なブラウザは、IEの6から10までで、IE11は対象外なのである。
ということで、「Yahoo!あんしんねっと」のアンインストールの前段で必要な無効化のために、IEのダウングレードを迫られた。ただ、IEのアンインストールは他のアプリケーションと違って「プログラムのアンインストールまたは変更」ではできない。IEそのものは、Windowsのシステムと深い繋がりがあり、これ自身を安易にアンインストールすると、システム全体に不具合が及ぶ可能性がある。
やりかたとしては、「コントロールパネル」＞「プログラム」＞「プログラムと機能」から「Windows の機能の有効化または無効化」というメニューを出して、「Internet Explorer 11」を見つけでチェックをはずして無効化し、（この時点で再起動せず）同じく「プログラムと機能」から「インストールされた更新プログラムを表示」を選んで「Microsoft Windows」の欄にある「Windows Internet Explorer 11」をクリックし、「コンピュータからこの更新プログラムをアンインストールしますか？」に「はい」を押し、再起動する、といういささかわかりにくい手順を踏まなければならない。
ちなみに、この手順もこちらのブログの記事を参考にさせてもらったものである。ありがとうございます。とにかくこの方法で、IEのバージョンが10になり、無事当初の目的である「Yahoo!あんしんねっと」のアンインストールに成功した。
代替となるフィルタリングの方法としては、Windows純正で提供されている「Windowsファミリーセーフティ」というサービスを使うことにした。これはWindowsのログインユーザごとにアクセス可能なサイトを制限するもので、これを使えばアクセス可能なサイトだけではなく、Windowsの環境そのものをユーザごとに設定することができる。壁紙をそれぞれに設定しておけば、現在どっちのモード（ユーザ）で利用しているかも一目瞭然である。めでたしめでたし。