#317 PCのディスプレイを追加

2011/01/31

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 2010年のクリスマス。恒例の妻とのプレゼント交換に私がリクエストしたのは、パソコンの液晶ディスプレイであった。またしても味も素っ気もない電脳モノしかも5年前と同じではないか。

 とは言え、最初の液晶ディスプレイを買ってから5年。それまでの間に自分や周囲の状況も変化しており、自分の環境からまず言えば、デスクトップパソコンは更新され、現在のパソコンにはアナログとデジタルの両方のディスプレイ端子がついている。一方で周囲の環境を言えば、液晶テレビの普及もあって、液晶ディスプレイは大型のものがますます手ごろな値段で販売されるようになっている。

 最近はパソコン用のディスプレイも、4:3や5:4のものより、16:9の「ワイド型」と呼ばれるものが主流になってきている。特に「フルHD」と言われる1920×1080のサイズのものは、種類も豊富で値段も手ごろである。

 もちろん、今使っているアナログ接続の液晶ディスプレイもまだ特に不具合なく使えているので捨てる必要はない。いざとなれば、妻や妻の実家のPC用におろしてもいいと考えたりもしたが、折角なので、アナログとデジタルの2つの端子がついているのをいいことに、現用のディスプレイとあわせてデュアルディスプレイ環境にしてみるのもいいのではないだろうか。

 というアバウトな目論見で、適当なディスプレイを見繕う。予算は2万くらいで、映り込みの少ないノングレアでスピーカがついているもの。大きさは、現在使っているパソコン台の横幅の関係で、最大21.5インチほどに制限されるが、その範囲内で適当なものを探し、価格comで見つけた通販の店で購入。程なくして届いた。

 これまで正面に配置していた旧ディスプレイを左側に移し、かわりに新しいディスプレイを中央に配置。新しいディスプレイをデジタル端子に繋ぐと、とりあえず両方のディスプレイにちゃんと映像が出るようになった。古い方のディスプレイはSXGA(1280×1024)なので、デュアルディスプレイと言っても、縦の幅は微妙に合わないが、もともと違う規格のディスプレイなのでその辺は別に気にしない。とりあえず別々の画面で一続きのものとして使えるように、「画面のプロパティ」から「設定」を選ぶ。

 この設定画面では、ディスプレイが2台使えるときに、それぞれディスプレイが「1」「2」と表示されている。実は今まで気がつかなかったのだが、この並んでいるディスプレイは、ドラッグして任意の位置関係に持ってくることが可能である。(よく読めば「モニタアイコンをドラッグしてモニタの実際の配置と合わせてください」と書いてある。)通常は左側に「1」が、右側に「2」が、それぞれ並んでいるわけだが、「2」の方をドラッグして「1」の左隣に持ってくれば、右側のディスプレイをメインに使うことができる。

 そればかりか、「2」を「1」の上や下に持ってきたり、あるいは横に並べる時も上辺や下辺を一致させる必要はなく、上下にずらして設定することも可能である。実際の配置がどうであろうと、そのようなユニークな配置を設定することもアリである。あまり実際と違う配置に並べると、マウスカーソルを画面の外に動かしたときにどこに行ったかわけがわからなくなってしまうが、デュアルディスプレイと言ってもいろいろな配置に出来るということは憶えておいて損はない。

 で、実際にデュアルディスプレイにしてみると、これがすこぶる便利である。サブディスプレイの方にブラウザや画像ファイルや動画ファイルを表示させつつ、メインディスプレイの方で巨大なスプレッドシートを広げたり、グラフィックソフトを広げたりして作業ができる。面積的にはこれまでのシングルディスプレイの時に比べて2.5倍くらいに広がったことになるから、ウィンドウをいろいろ広げても窮屈な感じがしない。プレゼントとしては面白くもないものであるが、役に立つという意味では大変有効なプレゼントであったと思っている。


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