#253 当世年賀状事情

2006/01/12

<前目次次>


 慌ただしい年末も、いつもより何だか短い気のする正月休みも終わって、気がつけばもう新しい年である。
 この雑文でも何度か年賀状のことを取り上げたが、昨年の私も例年のごとく、年賀状は実質作業数時間というやっつけ仕事で書き上げて、何とか元旦に届くように出して事なきを得た。で、元旦からはいろんな方から年賀状をいただいた。
 今回はちょっとイヤラシイ企画ではあるが、元旦から今日現在までに私宛に届いた年賀状66枚について、いろんな統計を取ることで、当世の年賀状事情を垣間見てみようかと思う。

★年賀状の種類

官製年賀葉書(インクジェット) 53
官製年賀葉書(再生紙) 11
その他 2

 圧倒的に官製年賀葉書、それもインクジェット紙が大半という結果になった。あとの作り方のところでも出てくるが、家庭用インクジェットプリンタで作る年賀状というものが急速に普及しているのがわかる。ちなみに郵政公社が発行した今回の官製年賀はがきの総数は約43億5千万枚で、そのうちインクジェット紙が22億6,609万枚(前年比116%)とのことだが、インクジェット紙の割合はもっと増やしてもよさそうな気がする。ちなみに今回から、より綺麗に印刷できるインクジェット光沢年賀葉書が試行的に1億枚発行されたそうだが、売価が65円と高額なせいか、少なくとも私のところには1枚も来なかった。

★作り方

プリンタ 54
写真屋 6
既製印刷 5
版画 1

 年賀状の種類の結果を裏付けるように、圧倒的に印刷、それも家庭用インクジェット式カラープリンタで作ったと思われるものが多かった。私もそうだけれども、そこそこ凝ったデザインのものを、短時間で作ることができるという点で、やはりプリンタでの年賀状作りというのは非常に便利という事情があると思われる。写真屋に頼むのは出来上がるまでの時間を見る必要があるせいか、それほど一般的ではないらしい。1枚だけ版画のものがあったが、かえって新鮮で印象的であった。個性を発揮するなら、あえて版画の年賀状というのがいいかも。

★図案

干支(絵・文字) 28
本人や家族の近影 21
その他 17

 メインの図柄が何であるかということから無理に分類したが、干支文字や犬の絵の図案が根強い人気があるようだ。干支の動物の種類にもよるのだろうが、今年は犬年ということもあって、愛犬の写真なども割と多かったが、なぜか愛猫の写真も2枚あった。本人や子供や家族全体の近影も割合ポピュラーである。その他の中では山の写真が多かったようである。

★宛名

印刷 38
手書き 28

 裏面の図案は全部同じものだからプリンタで作る人が多いのもわかるが、宛名はそれぞれ違うものなので、手書きで書いている人も結構居るようである。私など、7桁ある郵便番号や住所や名前を何十枚も間違えずに書く自信が無いこともあって、適当な住所録ソフトを使って印刷ですませてしまう。

★差出人表記

表面 26
裏面 39
両方 1

 どうでもいいようなことであるが、差出人表記は裏面に書いてある方が多かった。裏面の図案とともにプリントして、表面の宛先は手書きで書く、というパターンが多いと思われる。ご丁寧に両面に書いてあるものも1枚あった。また、差出人の住所氏名が書いてあるのは当然として、電話番号を書いてあるのが30枚、メールアドレスを書いてあるのが20枚あった。年賀状以外にもたまには連絡しないとね。


<前目次次>