#184 結局ミニデジカメ買いました

2001/11/03

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 先日「プチ物欲」で紹介していたミニデジカメ「che-ez!spyz」を、結局買ってしまった。新宿ソ○マップの店頭で見つけた時は、買ってしまいたくなる衝動をなんとか抑えたのだが、Webなどで評判を見るに付け、俄然自分も欲しくなってしまい、結局は物欲に負けてしまった。池袋ビ○クカメラにて7980円(税抜き)也。

 色はシルバーとブルーの2種類あり、悩んだ末、好みでブルーを選択。パッケージは正方形のアルミボックスに入っている。この中に、カメラ本体のほか、USB接続ケーブル、ボールチェーンネックレス、付属ドライバ・ソフトの入ったCDなどが同梱されている。単4電池1本で駆動するが、電池は別売りなので、家の近くの99円ショップで購入した。

 大きさは60×38.5×15mm。マッチ箱ほどの大きさで、ライターのZIPPOよりちょっと大きいくらいだが、アルミのボディで中身がすかすかのせいか、重さはわずか34g。乾電池を入れても45gという軽さである。首にかけて使うためのボールチェーンの重さの方が気になるくらい軽い。ボールチェーンはじゃらじゃらしてうるさいので、とりあえず付けないことにした。

 これだけの大きさなので、液晶ファインダーストロボなんてものはもちろんない。ファインダーは、収納式の凹レンズのような四角い窓(製品では「インジケータ」と呼んでいる)を通して見る。30cmくらい離すと画角が確認できる。非常に原始的な作りのものなので、視差がどうとか言うレベルではなく、まあこれは目安程度ということであろう。

 電源は裏面の文字液晶の横についている小さなボタン。ボタンを押す毎に撮影モードや機能が切り替わる。静止画の場合はHigh(VGA・640×480pixel)とLow(QVGA・320×240pixel)の2サイズを選択できる。内部的には恐らくRAWモードで撮っていると思われる。8MbyteのDRAMを内蔵し、Highで26枚、Lowで107枚撮影可能である。

 撮影した画像は当然ながらカメラでは確認できないので、付属のUSBケーブルを使ってパソコンに取り込むことになる。ドライバと転送ソフトを早速インストールしたが、この転送ソフトの出来があまりよくないようで、筆者の環境の場合、1度目の起動では問題なく動作するが、2度目以降はドライバがうまく働かず転送できないようであった。ただ、基本的にはTWAIN機器の接続のようなので、TWAIN機器からの読み込みが可能な一般の画像処理ソフトで読み出し可能のようである。

 画像の圧縮などをカメラ内部で行わず、RAWモードで撮影するため、反応速度は極めて速い。そのため驚いたことに動画機能(実際には高速連写機能)まで備えている。USBを接続すれば、リアルタイムで画像をモニターできるので、それをネットで直接送信するWebカメラの機能も利用することができる。更にセルフタイマーモードまで持っており、そのための三脚穴までついている。小さいながらもなかなか芸が細かい。

 ちなみにメモリがDRAMなので、乾電池を抜くと中の画像は消去されてしまう。メモリの維持のために使用していない時もスタンバイモードに入っているので、使わなくても2週間くらいで電池がなくなってしまうということである。使用してないときは電池を抜いておき(または絶縁しておき)使用したらすぐにPCに転送保存、という使い方になるかと思われる。

 肝心の画像の方だが、レンズがF2.8と比較的明るいため、室内でもそこそこ撮影できる。もちろん野外での撮影に比べれば、ノイズは多いし手ブレは目立つので、撮影には注意が必要である。画像全体の明るさを見て露出を調整しているようなので、陰影の大きい画像は白飛びなどが目立つ。

 その他、電池入れの電極バネが大きすぎて電池を出し入れしにくかったり(バネを切って使っている人もいるようだ)、インジケータの出し入れが硬かったり、撮影の可否を示すダイオードがなぜか表面についていて撮影者から見えないなど、作りが甘かったり変だったりする部分も多々ある。しかし、何よりこの大きさで35万画素の写真が撮れてしまうという点は、これらの欠点を補って余りある魅力である。

 でも、この大きさのカメラって、下手すると盗撮用と思われてしまうので、あまりコソコソと使っているとあらぬ誤解を受けそうなのが、難点と言えば難点である。(撮影するときに電子音が鳴るので、実際にはそう簡単に盗撮には使えないと思うけど。


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