#057 WebPageのファイルの名付け方

1999/04/13

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 私が作るWebPageも、劇団の方も入れると実に合計400ファイル、4Mbyte近くにものぼる程になった。画像ファイルはなるべく小さくし、極力軽いページを目指して作っていても、開設9ヵ月ほどでこれだけ大きくなってくるとは、自分でも驚きである。

 ところで、実はこのページ、ソースなどを見て構造を調べてもらえばわかるのだが、400ものファイルをディレクトリに分けて分類などすることもなく、すべて同じディレクトリに入れてある。前にディレクトリツリーを整える趣味があると言っていたのに、こと自分のWebPageに関しては方針が正反対なのである。

 もちろんわざとそうしているのには理由がある。ディレクトリを分けた階層構造の場合は、同じサイト内の別のhtmlへリンクをはる際に相対パス指定が必要になり、指定が煩雑になって混乱することがあるからである。サイト内のすべてのファイルが同じディレクトリに入っていることが保証されるのなら、別のhtmlへのリンクはファイル名のみの指定ですむので記述の間違いが少ない。このページはWindows上のソフトで作っているが、リンクに相対パス指定を使うと、UNIXとパスの区切り文字が違う(Windows系は「¥」だがUNIX系は「/」になっている)ために、転送した際に具合が悪くなるということもある。

 しかも作ったファイルの名前は未だにMS-DOSの8文字+拡張子3文字(htm,gif,jpg)で統一している。Windows95でも最大256文字までのLong File Name(以下LFN)が使えるのだから、無理して8文字にしなくてもよさそうなものなのだが、WindowsのLFNはMS-DOSの8+3文字のShot File Nameとの二重管理になっているので、いろいろと不具合や混乱の元になっており、MS-DOSとファイルを共用する関係もあるので、Windowsの世界でも8文字のファイル名に固執しているのである。

 というわけで、私はこのWebPageに関しては、実に400ものファイルに8+3文字以内のユニークな名前をつけて管理しているのである。我ながらよく混乱しないものだと思うが、ある程度自分なりに規則を決めれば、今の所さほど混乱もせず、しかもファイル名とその中身の対応をある程度つけることが可能になっている。

 まず、この「電脳生活雑感」については、すべて頭に「h」を付けたファイル名にしている。そして各コラムについては、作った順に頭から3桁の通し番号をつけているだけのファイル名である。こういった続きものの場合は、html内に前の記事と後の記事をリンクするのが普通なので、番号にしていたほうが混乱が少ないのである。内容に応じて固有の名前をつけるほうが、名前を重複したり失念したりする可能性が高い。さすがに番号だけでは中身が何だかわからないが、インデックスページを自分で見れば、ファイル名(第何回のコラム)とその中身が一致するというものである。そもそもこの電脳に関しては、テキストファイルとして中身を書き、それをPerlの自作スクリプトに番号とともに渡してやれば、日付や前後のリンクも書いたhtmlができるようになっているのである。あとは適当に例のデカ字やリンクを入れ、インデックスページを更新すればいいだけというお手軽設計なのである。

 同じように劇団のページも、先頭が「f」のファイルを基本にしている。そして例えば、第13回本公演に関するファイルは、すべて頭に「f13」とつけている。アンケート結果なら「f13a.htm」、コメントならば「f13c.htm」、トークならば「f13t.htm」、Makingの5回目ならば「f13m05.htm」と実にシンプルだ。ファイルが沢山必要なPageTheaterにしても、シーン2ならば「f13-2.htm」となり、その中の3枚目の写真ならば「f13-23.jpg」となる。

 デジカメの写真などは、日付を基調としたファイル名(例えば「f990116b.jpg」など)をつけている。こうしておけば、別の場所に整理する時にもいつの写真であるかだけはすぐにわかるし、ファイル名が重複する心配もあまりない。

 要するに8文字しか使えない場合に多くのファイルを同じディレクトリで整理するためには、極力中身を表す名前を考えたりせず、徹底的に数字と記号で整理する、という割り切りが必要なのである。この方法がわかりやすいかどうかは人にもよるだろうし、やはりディレクトリを切って階層化したほうが見通しがつくという人もいるだろう。そもそも根本的にはMS-DOSが初めから8+3文字などという制限を設けなければ、こんなことに頭を悩ませる必要はなかったのだろうが。


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