△ 「インヴィジブル・ファイア」シーン33


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照明上手の台上と下手の台上に。それぞれ石倉と愛、トモエ出て来る。

トモエ 「もう一つ止めたよ残り1発ね!」写真
「こちらの修復もあとちょっと!」
トモエ 「あ、ヤバイよ!最後の1発が撃たれそうよ!」
石倉 「くそお!間に合うか?!」
「よし!結界の穴閉じました!」
トモエ 「発射されるよ!しかも、そのビルに直撃するよ!」
「ここに?!」
石倉 「頼む!持ちこたえてくれ!」

レーザーが発射される。閃光と衝撃。ガラスの割れるような音。

石倉・愛・トモエ 「おおおっ!」

照明が戻る。

「…やった!!防いだ!」
トモエ 「マジか!!ヒャッホーッ!!!」
石倉 「結界はバラバラだ。ほんとに紙一重だった…」
「急いで下に戻りましょう!」
トモエ 「私もここ修理したら戻るよ!」

照明、下手前のみ。めぐみたちの隣のエレベーター。宇崎、曽田、第七消防隊の3人が乗っている。

宇崎 「大久保から通信が入った。エレベーターが止まってるらしい。」
曽田 「え?どこで?」

宇崎、ガラス窓から確認。

宇崎 「あ、いた!もう少し上だ。止められるか?」
曽田 「まかせろ。」
宇崎 「もうちょいだ、3、2、1ストップ。真横だ。」

上手の照明がつき、めぐみたちの乗る1号機が現れる。

大久保 「あ!あっちに宇崎さんたちが!」
めぐみ 「ほんとだ。」

3号機から宇崎が通信。

宇崎 「どうした?」
大久保 「故障してますが、マードレに直してもらってます。」
宇崎 「大丈夫そうか?」
大久保 「ええ、多分。」

突然爆発音、エレベーターが揺れ、全員驚く。

全員 「うわあ!!」
曽田 「なんだ?!」
大久保 「爆発です!そちらの真下です!炎が見えます!」
宇崎 「爆発?!」

更に爆発が起き、エレベーターが揺れる。停電。

全員 「うわあ!!」
御厨 「停電か?」
大久保 「ああ!まずいです!そちらのかごのワイヤーが切れかけてます!」
宇崎 「なんだって?」
せんた 「向こうに移りましょう!」
曽田 「どうやって?」
めい 「ガラス窓を割ります!」
せんた 「らくすけはあっちに移ってガラスを割ってくれ!」
らくすけ 「よっしゃ!」

らくすけ、エレベータの壁をすり抜け1号機に。

大久保 「うわ!」
らくすけ 「お邪魔します!」
御厨 「壁を抜けて来た?」
せんた 「割るぞ!せーの!」

せんたとめいが斧でガラス窓を割る。

らくすけ 「こっちも行くぞ!」

らくすけも斧でガラスを割る。

せんた 「よし行きましょう!」
宇崎 「曽田!そこの鉄骨を渡るぞ!」
曽田 「わかった!」

せんたとめいは壁を抜け、1号機に先回り。宇崎と曽田は鉄骨を伝って行く。

宇崎 「足元気をつけろ!」
曽田 「ああ!」

宇崎が1号機に乗り移り、曽田も乗り移った瞬間。更に爆発。

全員 「うわあ!!」

曽田がバランスを崩して落ちそうになる。

曽田 「おわっ!!」

宇崎が曽田手をつかみ何とか助ける。

曽田 「サンキュー!」

ゴワン!ギュルル!という音と共に下手の灯りが消える。

大久保 「向こうのエレベーター落ちました!」
宇崎 「危なかった…」
曽田 「急がないとこっちのエレベーターも落ちるぞ!」
御厨 「くそっ!煙が入って来やがった!」

第七消防隊の3人以外むせ始める。宇崎、曽田、大久保の3人、それぞれ御厨、瀬名、めぐみに酸素マスクを渡す。

宇崎 「これをつけて!」
瀬名 「マードレ!修理は?!」
マードレ 「終わっていますが、停電でエレベーターを動かせません。」
瀬名 「そんな…」
せんた 「電気が必要なんだな?」
めい 「うちら3人の電気なら何とかなるんじゃ…」
らくすけ 「少し足りないかも。」
めぐみ 「大丈夫!私もいるわ!」写真
せんた 「そうか!」
めぐみ 「4人でモーターに電気を!」
せんた・らくすけ・めい 「ガッテンだ!」
めぐみ 「行くよ!3、2、1!」

電気の音と閃光!電気が戻る

めぐみ 「よし!」
せんた・らくすけ・めい 「やった!」
マードレ 「これで動かせます。みなさん掴まって下さい。」
瀬名 「掴まる?」
マードレ 「飛ばしますよ。」
宇崎 「え?」

エレベーター、急上昇。

みんな 「うわああ!!」

暗転。エレベーター上昇音。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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