△ 「迷い子なカミサマ」シーン31


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ミルキー 「ところで、私の記憶があきらさんの中に入っていた件は…」
ランゼ 「そうそう、いろんな人の記憶があった。」写真
新任神様 「それが、あきらさんの小説の世界ではないという理由なんです。」
あきら 「どういうことですか?」
閻魔 「あきらさんは、二つの世界の人間の間に生まれた子。そのせいで、子供の頃から二つの世界を行き来できたんです。ただし、寝ている間だけですが。」
あきら 「寝ている間だけ?」
新任神様 「寝ている間に抜けた魂は、もう一つの世界の様々な人間の体に入り込んだ。」
閻魔 「ミルキーさん、あなたが時々体験した違和感というのは、あきらさんの魂が入り込んでいた時なのです。」
ナユタ 「ジョーンズ博士の言ってたのも。」
閻魔 「同じです。」
新任神様 「眠っている間に見た様々な光景や体験した知識が、彼の作る話の元になっていたんです。」
あきら 「それじゃ今まで僕が書いた小説の世界は…」
閻魔 「あなたの体験に基づくものだったのです。」
あきら 「そうか…僕の才能じゃなかったんだ…」
ランゼ 「あきらさんは、神様じゃなかったのね…」
新任神様 「落ち込む事はありません。誰の想像力の源も、過去から受け継がれたものなのですから。」
亜子 「あの…私も今、体の違和感すごいんですが…」
閻魔 「そう、彼女の中には今まさに、あなたの魂が入り込んでいる。」
あきら 「ちょっと待って下さい、僕の魂って…」
新任神様 「あなたの子供の頃の魂です。」
あきら 「子供の頃の?」
亜子 「うううっ!また苦しくなってきました!」
幸恵 「亜子さん!」
閻魔 「あなたの魂が苦しんで暴れているのです。」
あきら 「僕が暴れてる?」
神道 「10歳の時の魂だ!」
あきら 「え?」
神道 「さっき心の海で見た。あれはお前が10歳の時に高熱を出した時の光景だった!」
幸恵 「あの時の?」
亜子 「お母さん…」
幸恵 「そうだ!あの時あきらは、うなされながらずっとお母さんって…」
神道 「その時の魂が今、ここに来ているんだ!」
亜子 「お母さん!」写真

バシッという音がして空間にひびが入る。みんな驚く。

ミルキー 「何今の?」
朝倉 「あそこ見て下さい!」
ランゼ 「空間にひび?!」
田中 「まずいですよねこれ?」
亜子 「お母さんどこ?!」

バシッという音がして空間にひびが入る。

川藤 「おいおいまただぞ。」
閻魔 「これはちょっと想定外ね。」
新任神様 「この高熱はどうやって治したんです?」
神道 「薬は効かなかったが、急に治ったんだ。」
佐藤 「急に?」
亜子 「お母さん!」

バシッという音がして空間にひびが入る。

御船 「ひびがどんどん増えます!」
幸恵 「そうだ!思い出した!」
あきら 「なにを?」
幸恵 「回復したあきらが言ってた。「お母さんが来てくれたら治った」って。」
あきら 「お母さん?」
閻魔 「そうか!」
新任神様 「なに?」

閻魔、急いでハケ口からかつらを持って来る。

閻魔 「神様、これつけて!後これかけて!」

閻魔、神様にメガネを渡す。

新任神様 「え?なに?どゆこと?!」

新任神様、メガネをかける
あきら・幸恵・神道「あ〜〜〜っ!!」

朝倉 「なんだ?」
あきら 「母さん!」
神道 「トワ!」
幸恵 「トワさんに…」
あきら・幸恵・神道 「瓜二つだ〜〜〜っ!!」
みんな 「え〜〜っ?!」
閻魔 「亜子さんに抱きついて!」
新任神様 「え?抱きつくの?」
神道 「そうか!母親と思わせるのか!」
亜子 「お母さん!」

バシッという音がして空間にひびが入る。

閻魔 「早く!」
新任神様 「わかりました!」

新任神様、亜子の前に行く。

亜子 「うううう…」

抱きつこうとするが見上げる。

新任神様 「大きいな…すみません、膝ついてもらえます?」

亜子、膝をつく。

新任神様 「これでいい。(亜子を抱きしめて)あきら。よしよし。」写真

あきら、苦しみが止まる。

亜子 「お母さん?」
新任神様 「そうよ、もう大丈夫。」
亜子 「お母さん…会いたかった…」
新任神様 「私もよあきら。さあ、安心してお休み。」
亜子 「うん。お休みなさい…」

亜子、気を失う。

新任神様 「…眠ったみたい。」
神道 「そうか、あきらはこうやって…」
幸恵 「回復したのね…」
あきら 「何でだろう…覚えてないのに涙出て来た…」
閻魔 「これでもうひびはできないわね。」

バシバシッという音。

みんな 「え?」
田中 「あそこ!ひびが繋がって穴になってます!」
閻魔 「まずい。このままじゃ巨大な穴になって…」
新任神様 「霊界か消えてしまう…」
みんな 「え〜っ?!!」
石倉 「霊界が消えたら…」
納谷 「死んだ後行く場所がなくなりますよ!」
閻魔 「コアのコントロールは?」
新任神様 「気を失っててできません!」
平泉 「亜子さん!起きて!」
閻魔 「こうなったらあの石を使いましょう!」
新任神様 「はい!」

新任神様、マケニャストーンを出す。

佐藤 「これが本物のマケニャ石か!」
新任神様 「でもこれを使えるのは前の神様だけで…」
閻魔 「あきらくんよ!」
あきら 「え?」
閻魔 「あなたが、前任の神様の生まれ変わりなの。あなたの記憶の中にその時の映像があったの。30年前、この店でやった歓送迎会の映像が!」
あきら 「歓送迎会?」
ポール 「あの時の。」
閻魔 「あなたは異世界の神様ではなかったけど、本物の神様だったの!」
あきら 「本物の神様?…」
新任神様 「あなたはこの石の使い方を私に引継ぐのを忘れて…」
閻魔 「そのまま転生してしまったんです!」
あきら 「え〜?!でもどうすれば?!」
新任神様 「この石を握ればパスワードを思い出すはずです!」
あきら 「パスワード?」

バシバシッという音。

あきら 「わかった!」

あきら、石を握る。力を込める。

あきら 「パスワード〜!」

キンコ〜ン!という音であきら思い出す。

あきら 「思い出した!パスワード!」
閻魔 「唱えて!」
あきら 「え?でもこれ唱えるの?これちょっと…」
新任神様 「早く!」
あきら 「はい!じゃ行きます!(咳払いの後)「絶対まけにゃいし〜!!」」写真

あたりが一瞬で静まり返る。

ミルキー 「…え?何今の呪文…」
スーザン 「シンとなったけど…」
あきら 「いや、でも確かに今ので…」

急に辺りが明るくなる。

みんな 「おおおお!」
ランゼ 「明るくなった!」

天から声が聞こえる。

有頂天界神 「私は有頂天界の神、有頂天界神(うちょうてんかいしん)。」
閻魔 「やった!つながった!」
有頂天界神 「この石を使うとは、相当の危機という事ですね。」
新任神様 「はい!お助け下さい!」
有頂天界神 「良いでしょう。こちらから使いの者を出します。」
閻魔 「お願い致します!」
新任神様 「どんな方がお出でで?」
有頂天界神 「こちらの世界でもかなりの猛者(もさ)。でも安心なさい。あなたがたの世界に合わせた姿に変えて降臨させます。」
ランゼ 「降臨だって!」写真
有頂天界神 「では、危機を救えるよう祈っております。」

照明、元に戻る。音楽がかかり、使いの者か近づいている雰囲気。照明も怪しげに。

あきら 「使いの者って?」
閻魔 「私たちも知らないの。」
あきら 「え?」
新任神様 「これ使ったの前の神様だけだから。」
あきら 「なんか…怖いんですけど…」

ジャン!という大きな音で照明が元に戻る。ピンポーンという玄関チャイム。奥からコスモとノアの声。

コスモ・ノア 「失礼しまーす!」
あきら 「え?」

中ハケから作業着姿のコスモとノアが登場。みんな唖然。

コスモ 「どうも!えっと、霊界の中間世界の「居酒屋かたすみ」で間違いございませんでしょうか?」
新任神様 「え、はい…」
コスモ 「神様でらっしゃいますか?」
新任神様 「はい。」
コスモ 「あ、私、(ノアに指示)せーの…」
コスモ・ノア 「「お客様は神様です!」」
コスモ 「でおなじみ「空間修理有頂天」のコスモと申します。こちらはパダワンのノアです。」
ノア 「宜しくお願いします。」
あきら 「パダワン?…」
コスモ 「早速修理箇所を見させて頂けますでしょうか?」
新任神様 「あの…こちら…」
コスモ 「あ〜これは…かなり行っちゃってますね…では早急に。ノア、計るよ。」
ノア 「イエス マスター。」

何やら妙な機械を出して作業が始まる。

コスモ 「これフリスキーで行ける?」
ノア 「いや、チャオチュールですね。」
コスモ 「OK。」
あきら 「今、猫のエサっぽい事言わなかった?」
ノア 「マスター。」
ポール・コスモ 「はい?」
閻魔 「ポールさんじゃない。」
ノア 「カルカンあります。」
コスモ 「あ、そっちにしよう。」
ノア 「イエス マスター。」
あきら 「また猫のエサっぽい。」

ノア、スプレーのようなものをコスモに渡す。

幸恵 「あれがカルカン?」

コスモ、スプレーをよく振る。

コスモ 「シュ〜〜。」写真
あきら 「口でシュ〜って言ってる。」
コスモ 「よし、じゃそっち持って。せーので行くよ。せーの。」
コスモ・ノア 「パイルダー オン。」
閻魔 「パイルダーオン?」
ノア 「マスター、余りはどうします?」
コスモ 「ああ、余ったか。じゃ、インティライミしといて。」
新任神様 「インティライミ?」
コスモ 「修理の方は以上になります。」
閻魔 「終わったの?!」
コスモ 「後は皆さんが、それぞれの世界に帰られましたら、このボタンを押して頂ければ全部元に戻りますんで。」
新任神様 「あ、ありがとうございます。」
コスモ 「ではですね、本日の修理代、税込み3億マキアートになります。」
新任神様 「…え?…お金取るの?…」
コスモ 「はい。」
閻魔 「ってかマキアートって通貨?」
コスモ 「あ、フラペチーノも扱っておりますが。」
あきら 「スタバ?」
コスモ 「あ、これですよ、この石。」
新任神様 「え?これ?」
コスモ 「支払いはこれで。」
新任神様 「これでいいの?」
コスモ 「はい、残金確かめますね。失礼します。」

コスモ、あきらから石を受け取り、妙な機械をあてる。

あきら 「なんだ、これお金の代わりでしたね。」
新任神様 「よかった〜。」
コスモ 「あ〜おしい。500マキアート残金不足ですね。」
新任神様 「え?足りないの?」
コスモ 「はい。」
あきら 「それ、どうしたら…」
コスモ 「何か代わりの物がありましたら…」
あきら 「代わりの物?」

みんな困惑。

コスモ 「あの、無いようでしたら、穴を元に戻させて頂くしか…」写真

コスモ、ノア、破壊道具を出す。

幸恵 「あ、あの、小銭でしたら!」
熊耳 「私のも!」
平泉 「私も持ってます!」
コスモ 「すみません現金はちょっと…」
ポール 「最上級のワインなら!」
コスモ 「お酒もちょっと…」
ミルキー 「このプラズマ銃は?」
ランゼ 「私のも!」
ナユタ 「この刀を!」
コスモ 「武器もちょっと…」

みんなで色々なものをワイワイ差し出すがどれも駄目。あきらだけ唖然としている。

新任神様 「有頂天界で価値がある物って一体…」
閻魔 「まさか我々の魂とか言うんじゃ…」

コスモ、指をさし

コスモ 「あ、それです。」
新任神様 「え?うそ?」
閻魔 「…魂…なの?」

コスモ、指さしたままあきらに近づく。

コスモ 「それです。」
あきら 「僕の…魂?」
新任神様 「それはダメです!彼の魂を奪ったら、亜子さんが生まれなくなってしまう!代わりに 私の魂を…」
神道 「神様駄目だ!あんたがいなくなったら霊界が混乱する!ここは親である私の魂を奪ってくれ!」
コスモ 「あの!違いますよ。」
神道 「え?」
コスモ 「魂じゃなくて、それです。」
新任神様 「それって?」
コスモ 「その人の胸ポケットのやつ。」
あきら 「え?僕のポケット?」

あきら、胸ポケットから、父の免許証とクオカードを出す。

神道 「私の免許証…」
コスモ 「いや、そっちじゃなくて。」
あきら 「え?クオカードですけどこれ。」
コスモ 「はい、それです。ちょっとよろしいですか?」
あきら 「え?はい…」

コスモ、あきらからクオカードを受け取り機械をあてる。

コスモ 「おお!残金ピッタリ500マキアートありますが、お使いになります?」
あきら 「え?あ、は、はい…。」
コスモ 「わかりました。」

コスモ、またカードに機械をあてるとキンコーンという音。

コスモ 「はい、これで全額お支払い終了です。ありがとうございました。」
ノア 「ありがとうございました。」
コスモ 「こちら、領収証となっております。同時に300年間の保証書となっておりますので保管の方宜しくお願い致します。あ、後こちら当店のスタンプカードです。スタンプが10個たまりますと一回分無料サービスになります。あ、今日の分はもう押してありますんであと9回分ですね。期限はありませんのでこちらもなくさないようにお願いします。」
あきら 「あの、この石はどうしたら?」
コスモ 「ああ、また、そちらの神に預けます。」
新任神様 「でもこれ、残金ゼロなのでは?」
コスモ 「大丈夫、世界が進化がすれば貯まりますよ。」
新任神様 「世界が進化?」
コスモ 「みなさんの魂がバージョンアップすれば進化します。」
閻魔 「それはどうすれば?」
コスモ 「それはご自分たちで。それでは、失礼致します!」
ノア 「失礼致します!」

コスモ、ノア、ハケながら。

コスモ 「次は?」
ノア 「4丁目の中澤さんとこです。」
コスモ 「4丁目か、遠いな〜。」

暫し沈黙。

あきら 「…あの…これでみんな…救われた?」
新任神様 「多分…」
閻魔 「思ってた以上に…有頂天界ってすごい…」
ランゼ 「ってかクオカード…すごっ…」
田中 「世界の進化…魂のバージョンアップ…」
佐藤 「まだまだ先は長そうですね…」
閻魔 「とにかくこれで、皆さん元の世界に戻れますよ。」
平泉 「良かった〜、合コン間に合う〜」
ランゼ 「スイーツ食べられる!」
ミルキー 「これでみんなとお別れか。」
平泉 「なんかちょっと寂しい。」
鈴木 「死んだらまたここで会えるんじゃ?」
納谷 「でも、別世界の人とは違う霊界に行くんじゃ?」
新任神様 「大丈夫、ここは全ての世界の魂が集まります。」
あきら 「ものすごい数の魂になりません?」
新任神様 「それが霊界です。」
朝倉 「皆さんお世話になりました。」
新垣 「こちらこそ。」
ランゼ 「ありがとう。貞子ちゃん。」
御船 「千鶴子です。わざとですね?」
ランゼ 「てへぺ〜ろ。」
亜子 「あの皆さん!」
あきら 「亜子さん、意識戻ってたの?」写真
亜子 「はい、すみません…あの、私みなさんに謝らなければならない事が…」
あきら 「え?」
亜子 「私実は…死にたいって思ってたんです。…嫌な事が続いて、もう生きててもしょうがないって…でも、みなさんが私のご先祖様だって知って、こんなにたくさんの人が…いやもっともっと、私の知らないご先祖様たちがみんなで命を繋いでくれて私が生まれたんだって知って…死のうだなんて…ホントにバカでした…」
新任神様 「亜子さん。それは謝る事ではなく、感謝する事ですよね?」
亜子 「そうですね…感謝です。みなさん、ありがとうございました!」
幸恵 「いい子ね。誰の血かしら。」

みんな手を上げる。

みんな 「はい。」
ランゼ 「あ、って事は私たち、結婚できるって事?」
スーザン 「そうだよね!子孫がいるんだから!」
ランゼ 「やったー!」
石倉 「え?私もこれから子供を?」
幸恵 「私もかしら?」
閻魔 「すみません。移植や献血をしても繋がるんですよ。」
ミルキー 「なんだ…」
ランゼ 「いや、私絶対結婚する!」
スーザン 「頑張るわよ!」
田中 「あの、盛り上がっているところ申し訳ないんですが…」
佐藤 「皆さんこっちでの記憶はなくなってしまうんです。」
ランゼ 「え〜?!」
ミルキー 「やっぱりそうか…」
ランゼ 「じゃあみんなの事、忘れちゃうの?」
熊耳 「全部なかった事に?」
朝倉 「それじゃドロップスの皆さんに宇宙船を救ってもらえない!」
閻魔 「大丈夫ですよ。」
新任神様 「大事な事は、絶対に忘れませんから。」
朝倉 「助けてもらえるんですね。」
新任神様 「はい。」
あきら 「良かった…」
閻魔 「ここが自分の小説の世界じゃなかったのは残念ですか?」
あきら 「いや、全然。むしろ良かったです。僕の小説の中で死んだたくさんの人たちが僕のせいで死んだんじゃなくって。」
ナユタ 「操られていたとはいえ、申し訳ありませんでした。」
あきら 「いや、いい経験になったよ。あ、でもその記憶も消えちゃうのか?」
新任神様 「きっと消えませんよ。大事な事ですから。」
閻魔 「さあ、皆さん。それぞれの元の世界の入口へ。」
田中 「こちらが、あきらさんたちの世界。あちらがドロップス。ここが朝倉さんのシャトル。」
ランゼ 「必ず助けに行くから!」
朝倉 「お願いします!」
佐藤 「こちらがナユタさん、亜子さんの千年後の世界。」
神道 「あきら。」
あきら 「父さん。元気でな、」
神道 「もう死んでるけどな。」
あきら 「あ、そうか。」
神道 「お前は悔いのないように生きろ。」写真
あきら 「ああ。」
川藤 「総員整列!」

バッカスクルー整列。

根本 「気を〜付け!敬礼!直れ!脱帽!帽振れ!」
新任神様・閻魔 「また会いましょう! 」
全員 「また会いましょう!」

みんな手を振る。ゆっくり暗転。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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