△ 「コスモ・ノアへようこそ!」シーン17


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明転すると薄暗い通路。イェーイェーが出て来る。

イェーイェー 「あ〜あ〜まずいです〜。完全に迷子になったです〜。あ〜今頃僕が抜け出したのバレてるです〜。ここはどこなんでしょう?あ〜怖いです。怖いです。…いや、僕は猛獣だったです。なんか出て来たらガオオオっ!てやればいいんです。」写真

イェーイェー、ガオガオ練習しながらハケる。少し照明が変わる。ノースロップが出て来て
座り込む。のどを押さえて苦しみ、唸っている。ノースロップの声(録音)が聞こえる。

ノースロップ(声) 「畜生…うまくしゃべれない…プラズマショック弾か。しばらく唸る事しかできないな…。頼む…無事でいてくれよ…インディー…」

ノースロップ、立ち上がり、去ろうとした時後ろに銃を構えたハウザーが現れる。

ハウザー 「鬼ごっこは終わりだ、ノースロップ少佐。銃を捨てて手を頭の上に置け。」

ノースロップ、言われた通りにする。

ハウザー 「外は固めた。もう逃げ場はない。さあ、大人しく盗んだ物、返してもらおうか。」

ノースロップ、振り向きざまに目の前の扉をエレクトロキネシスで閉め逃げようとするが、
すぐに扉が開き始め慌ててまた閉めにかかかる。

ハウザー 「扉は閉められんよ。残念だったな。悪いが俺も、エレクトロキネシスのジニアスなんだ。」写真

二人で対面してパワーを出し合い、扉が閉まりかけたり開きかけたりする。

ハウザー 「中々やるなあ!だが、けがをしているお前が不利だだあああ!!」

大きなパワーがぶつかり合い、二人とも弾き飛ぶ。

ハウザー 「うわああああ!」

爆発音と共に暗転。照明が薄暗いブルーに変わる。

ハウザー 「パワーがショートしたか。だがどうやら扉は閉められなかった様だな。お前の負けだノースロップ。チッ、銃を落としちまった。どこだ?」

ハウザーが手探りで銃を探していると、イェーイェーが手探りで出て来る。

イェーイェー 「うわぁ〜なんで急に夜になるですかね〜?怖い怖い…いや、僕は猛獣、僕は猛獣…」

ハウザーがイェーイェーにタッチ!

ハウザー・イェーイェー 「うわあああっ!」

沈黙。

ハウザー 「なんかいる…」写真
イェーイェー 「なんかいる…」
ハウザー 「毛むくじゃら?」
イェーイェー 「僕は猛獣、僕は猛獣…」
ハウザー 「このシルエット…まさか…クマか?!」
イェーイェー 「ガオオオオオ〜ッ!!」

ハウザー後ずさる!

イェーイェー 「やっぱ怖い〜!!」

イェーイェー逃げる。システムが戻る音がして照明がつく。

ハウザー 「戻った…何もいない?…」

ノースロップもいない事に気付く。

ハウザー 「ノースロップ!」

ハウザー、銃を拾い見に行くがいない。

ハウザー 「ちくしょお。」

ハウザー、通信。

ハウザー 「逃げられた!排気口だ!」

ハウザー去る。照明が変わる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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