△ 「ガールズ・イン・ザ・クライシス」シーン19


トップページ > ページシアター > ガールズ・イン・ザ・クライシス > シーン19 【公演データ

<前一覧次>

風の音がすると、少女たちと客間が落ちて来る。ガタゴロッ。

全員 「うわああ!」

みんなへとへと状態。

客間 「ここは…?」写真
マイ 「学校の…昇降口…」
ユア 「助かった〜(氷室に)大丈夫だか?」
氷室 「はい。ありがとうございました。」
客間 「あなたは…」
氷室 「1年A組の氷室芽愛です。」
客間 「氷室さん?」
氷室 「先週転校して来ました。」

キーンという金属音で照明が揺れる

客間 「ああ、氷室さんね。どこかケガは?」
氷室 「少し足をひねっただけです。」
客間 「後で診てあげるわ。」

カーコ、放心状態で、まだ手が震えている。

コト 「カーコ?」

マイ、うまく立てずにひざをつく。それを見つめるカーコ。

マイ 「ううっ…」
客間 「マイさん!大丈夫?!」
マイ 「良かった…みんな無事で…」
ミー 「愛ちゃん!」
「ミー…私…」
ミー 「愛ちゃんだよね?ちゃんと愛ちゃんだよね?」
「私…ちゃんと…私なの?」

校長と柊が駆けつける。反対側から角田と上底も追いつく。

校長 「愛!」
「お父さん。」
校長 「大丈夫か?ケガはないか?」
「私、どうなってるの?どうしてあんな力…」
ミー 「校長先生。魔族とかぺリルとか、いったい何なんですか?」
校長 「それは…」
ユア 「コトちゃん。心ば読めねだか?」
コト 「結界を着てる人は読めないよ。」
ミー 「教えて下さい!私たち、殺されかけたんですよ!」
「お父さん!」
校長 「…わかった話そう。」
「校長。」
校長 「隠しておけば、尚更危険かもしれませんから。」
客間 「みんな、取りあえず保健室に行きましょう。愛さん。治療手伝ってもらえる?」
「はい。」

みんなよろよろとしながらハケる。氷室の携帯が鳴る。

氷室 「お母さんからだ。出てもいいですか?」
客間 「詳細はまだ伏せておいてくれる?」
氷室 「わかりました。(携帯に出る)あ、もしもしお母さん?ごめんなさい、ちょっと学校でトラブルがあって行けなくなったの。うん大丈夫…。」写真

みんながいなくなったのを確認し。

氷室 「…な〜んてね。残念だったねタウリン。体の結界が一部でも剥がれちゃ、こっちに入ってこれないもんね〜。大丈夫、こっちはタウリンいなくても全然余裕だから。じゃね。(電話を切る)さあて、内側から崩してくとするか。そうだ、デビルマンも探さなきゃ!楽しみ〜!」

氷室、歌いながらハケる。

氷室 「♪だ〜れも知らない 知られちゃいけ〜ない〜…」

ユウが駆け込んで来る。舞台中央で一度止まり。

ユウ 「今のって…。それよりカーコ!」

また駆け出してハケる。最後に瀬名が息を切らして入り込んで来る。

瀬名 「何だ…なんだこの疎外感は?…」

瀬名もハケ、照明が変わる

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

<前一覧次>


トップページ > ページシアター > ガールズ・イン・ザ・クライシス > シーン19 【公演データ