△ 「悩める王子の惑星」シーン42


トップページ > ページシアター > 悩める王子の惑星 > シーン42 【公演データ

<前一覧次>

明転すると一夜明けた城。クレセント、ランセント、が出て来る。そこにシャーロットが出て来る。

シャーロット 「疎開組は全員船に乗り込んだわ。」写真
クレセント 「ありがとう。…ニルスは?」
シャーロット 「メリールーのお陰でなんとか。でもまだ意識が戻らない。そのまま船に。」
クレセント 「カーティスは?」
シャーロット 「ずっとニルスに付き添ってたけど、もう戻って来るわ。相当落ち込んでるけど。」
クレセント 「そうか…」
シャーロット 「無理も無いわ。ニルスはカーティスをかばって…」
ランセント 「兄さん、やっぱり僕も残るよ。父上も兄さんも残るのに僕だけこの星に…」
クレセント 「駄目だ。救助船を操縦できるのはお前だけなんだ。それに…万が一の事があれば、王家の血はお前が守るんだ。」
ランセント 「兄さん…」
クレセント 「道中の安全は心配ない。シャーロットが護衛に付く。」
ランセント 「でもこっちの守りは…」
クレセント 「僕とカーティスで必ず守る。」
シャーロット 「私も無事に送り届けたらこっちに戻るわ。」
クレセント 「ああ。…そうだもう一つ。チェアビットについたらこれを頼む。」

クレセント、ランセントにメモを渡す。

ランセント 「これは?」
クレセント 「ちょっとしたお使いだ。」
ランセント 「…わかった。」

ダグラス、入って来る。

ダグラス 「失礼致します。そろそろ。」
クレセント 「ああ。」

クレセント、胸に手をあてる敬礼。

クレセント 「頼んだぞ、ランセント!」

ランセントとシャーロットも敬礼。

ランセント 「はい!どうかご無事で!」

ランセント、シャーロット去る。クレセントふらつく。

ダグラス 「大丈夫ですか?」
クレセント 「すまない。」
ダグラス 「昨夜は一睡もされてないのでは?仮眠された方が…」
クレセント 「見送りが終わったらな。」

2人ハケる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

<前一覧次>


トップページ > ページシアター > 悩める王子の惑星 > シーン42 【公演データ