トップページ > ページシアター > あげぞこ先生 > シーン25 【公演データ】
上底、宇崎、秀一郎でてくる。
上底 「いやあ、ミルクもソフトクリームもめちゃくちゃ旨かったあ!」
宇崎 「牛さん達もみんな良い子ですね。まるで秀一郎さんの言葉がわかってるみたい。」
秀一郎 「わかってるよぉ、俺のいう事なら何でも聞ぐし。」
上底 「まさか、動物使いの能力者?」
秀一郎 「俺は超能力なんて持ってねぇよぉ。」
服部、出て来る。
宇崎 「服部先生。良かったですね、麻美ちゃんすっごく嬉しそう。」
服部 「ああ。…あんな嬉しそうな顔…見た事がない。」
秀一郎 「めんこい子だなぁ。」
服部 「ありがとうございます。でも、血はつながってないんですがね。」
秀一郎 「聞いてるよぉ。でもな鳥取ちゃん。血の繋がりなんて大した事じゃねんだ。大事なのは「愛情」だぁ。俺と牛達もそう。愛情があるから言葉も通じる。愛情があれば超能力なんて必要ねんだ。」
服部 「そうかもしれませんね…」
秀一郎 「それと鳥取ちゃん、あんたももっと愛情を信じた方がいい。娘さんのあの笑顔はウソじゃねぇ。そらわかっぺ?」
服部 「ええ。」
秀一郎 「あの笑顔を作ったのは、ここの牛達だけでねえ。先生達、生徒たち、みんなの愛情が作った。んだべ?」
服部、微笑み
服部 「はい。」
隅に二元舞台で副校長が現れ、照明がテレパシーモードに。
副校長 「牧場組のみなさん。そちらはどんな感じですか?」
上底 「副校長先生からテレパシーだ。」
宇崎 「目的はコンプリートしました。」
副校長 「それは良かった。予定より少し早いのですが、すぐに戻って来て頂きます。先生達の疲労が予想以上なもので。」
上底 「そりゃいけねえ。」
副校長 「出て来た場所でスタンバイして下さい。」
宇崎 「わかりました。」
副校長、ハケルる。照明、テレパシーモードから戻る。
宇崎 「秀一郎さんお世話になりました。」
秀一郎 「ああ、またいつでも来てけろ。鳥取ちゃんも。娘さんと一緒になぁ。」
服部 「勿論。じゃあ!」
宇崎 「さよなら!」
秀一郎 「グッドラック〜!」
服部、宇崎ハケる。
秀一郎 「さ、あんたは牛舎だ。行くべ、アメもこちゃん。」
上底 「アメもこ…も…何でもいいや…」
秀一郎、上底、ハケる。暗転。
(作:松本仁也/写真:はらでぃ)