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@高田馬場アートボックスホール
1990.10.12(Fri)-14(Sun) 5stages
第5回公演
短いタイトルの多い不等辺の作品の中では飛びぬけて長いタイトルである。今までの作風にない少し毒のあるミステリアスな作品。池田桂子、山崎美晴が初舞台。女性が強かった当時の不等辺としては珍しく男性3人がメインを張った舞台。プロローグの女性5人によるセクシーな踊りは「こ、これが不等辺?!」というような衣装による演出。舞台上での消えものがやたらと多く、コーラを早飲みしたりと、主役の男3人はえらい苦労をした。何よりほとんど舞台から去ることのない男3人は、天井の低いところにある照明のためもあって汗だくになり、見ている方も暑苦しかったであろう。中原円の演じたジューシー難波は不等辺3大色物キャラとして記憶に残るものである。全員演出の意味の「組み合わせ名」がついに挫折。「透井凛」とは「scalene」つまり英語で「不等辺さんかく」の意味である。
この時の客入れテーマは「時間」。物語そのものが舞台上の大きな振り子時計とともに進むものであったことから。