アンケート

歯周病はありますか?

回答者数は37名で、最も多かったのは歯周病で治療中でした。
(2001年2月)

 回答者の内訳を表に示します。

  10代 20代 30代 40代 50代 60代
男性 1 1 7 3 2 1 15
女性 1 6 10 4 1   22
合計 2 7 17 7 3 1 37

自覚症状の有無と受診の有無を示します。

今回アンケートに回答していただいた方のうち、73%は歯周病の自覚症状がありました。

歯科を受診した方(15名)の内訳を示します

現在、治療中の方が多いようです。改善と変化なしは同数でした。
治療して悪くなったと回答した方はいらっしゃいませんでした。

歯科を受診しなかった方(12名)の内訳を示します。

このうち、最も多かったのは行く勇気がないと回答された方でした。いつか受診する予定の方は33%でした。

 

メッセージの紹介

 なんでも掲示板で取り上げなかったメッセージをここに掲載します。

 頭の方まで痛くなり、冷たいもの・熱いものなどが歯肉などにあたったりしただけで、たまらなく痛くなる。気分も悪くなり食事がおいしくない。(自覚症状はあるが受診していない)

 行く勇気がないと回答されていますが、どのような病気であれ、軽度の場合には治療回数も少なく、処置も比較的簡単なものが多いといえます。症状が重症になるに従い、治療回数も多く、処置も複雑になっていきますので、勇気を出して早めに歯科を受診されることをお薦めします。

 いい病院を知りたい。(自覚症状はあるが受診していない)

 これは結構難しい問題です。まあまあ的確だと思うのは、やはりその地域の口コミでの評判です。あとはインターネットで「地域」「歯科医院」などで検索すると、地域ごとのお薦め歯医者さんのページにたどり着くことがありますので、活用してみてください。ただし、他人にとっていい歯医者さんが自分にとってもいい歯医者さんかというと、必ずしもそうではないのでその辺が難しいところですね。

 早い処置とは思うのですが、歯医者さんに行った後のあの不味さと、痛さで1日伸ばしをしてとうとう新世紀を迎えてしまった、が、三が日の痛さは何処へやら、で、今は、行かなくて良かった(自覚症状はあるが受診していない)

 「歯」という再生されない組織の場合、残念ながら自然治癒はありません。痛さがなくなったのは慢性的に移行しているだけですので、同じ場所に何度も痛みを繰り返す場合、やはり受診されたほうが良いと思われます。「行かなくて良かった」が「行っておけば良かった」に変わらないに気をつけてください。

 とても勉強になりました m(_ _)m。1本だけ、1日に何度も膿を拭かないといけない程度の歯槽膿漏があるのですが、歯医者さんに見て頂いても抗生物質(?)を含ませた糸をはめてくださるだけなので不安に思っていました。基本は自分で歯垢を取ることなのですね。(受診したが変化なし)

 歯周病は歯科医師の分担(歯周ポケットの中)と患者さんの分担(歯ぐきの上側。毎日のブラッシング)の両方があってこそ良くなっていきます。歯周治療に力を入れている歯科医院では、歯磨きの指導にも力を入れており、指導に当たる衛生士さんもよく勉強されています。現状では、必ずしも全ての歯科医が歯周病の治療をきちんと行えるわけではありませんので、自分から予防していく気持ちも大切ですね。

 みがいてもなかなかすっきりしないのですが(受診したが変化なし)

 いくつかの原因が考えられます。まず、歯磨きが不十分な場合があります。歯垢は歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間に残りやすいので、きちんと磨けているかどうか、市販の歯垢染め出し剤で確認してみると良いでしょう。きちんと磨けていてもすっきりしない場合、治療がまだ十分ではなく、深い歯周ポケットが残っていたり、歯石が新たについていることも考えられます。このHPの歯磨き教室を参考にしたり、担当の先生に相談してみるとよろしいかと思われます。

 定期的に診てもらっているのですが、担当の歯科衛生士さんがとっても素敵な方で、すごく丁寧&親切にしていただいてます。(^^)
 私自身、彼女のようになりたいなと憧れていて、歯医者さんにいくのも楽しみです。
 彼女の指導のお陰で、歯磨きが上手になりました。
 感謝!!(自覚症状なし)

 これからも良い状態を維持できるよう、がんばってください(^o^)

 先生、いつも丁寧でわかりやすいお答えをいただきありがとうございます。
 実は掲示板に書いて相談したこと以外にもの凄くショックなことというか怖いなあと思ったことがありまして。
 掲示板のほうには、ある日風に当たったら歯が痛くなって歯茎が腫れてレントゲンを撮ったら歯茎に膿の袋が出来ていて歯の根元が溶けたという内容のことを書いて相談させていただいたんですけど、実はもう1ヶ所膿の袋が出来ている所が発見されたんですけど、その場所はまったく自覚症状がないところで、しみるとか歯が痛いとか歯磨きの時に血が出るということが今までまったくなかったところなんです。
 恐ろしいことに自覚症状のなかったところに出来た膿の袋のほうが大きくて、もしかしたら外科的手術(?)が必要かもしれないと言われました。
 歯の根元に薬を入れてもらって少し様子を見ることになりましたが。(掲示板には注射をしてもらったと書きましたが、先生のおっしゃるとおり注射器に似た器具のようです)
 自覚症状はなくても先生や歯科衛生士の方の話によると、その部分の歯茎はプヨプヨしていてしまりがないそうです。私的には普通だと思ってたんですけど。
 このように、歯茎のこと(特に中のこと)は素人には良くわからないので、治療が終わっても定期的に通うしかないですよね? 私に出来ることは歯磨きぐらいしかないですけど、きちんと磨けているかどうか心配です。
 歯医者さんにあるような、名前はわからないんですけど、あかむらさきとか紺色の液体で磨けていない所に濃い色がつくやつで毎回チェックするのも大変ですし。
 「歯磨き教室」楽しみにしています。 それでは。(現在治療中)

 根の先に膿ができる病気を専門的には根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)といいます。名前は歯周炎ではが、一般的な歯周病とは別のもので、虫歯から神経の穴を経由して根の先に病気が進んでいくものです。通常、慢性的に移行するものが多く、大半は自覚症状のないままに根の先に膿の袋ができます。
 急性症状が出たときには膿の袋の周りにある組織が圧迫されることで、けっこう激痛があります。また、根の先から歯ぐきの表面に膿の逃げ道をつくって腫れることがあります。
 自覚症状のない慢性の根尖性歯周炎の場合、大部分は歯科医院でレントゲン写真を撮影したときに偶然みつかる場合が多いといえます。その場合、歯周病とは違って病巣は根の先に相当する骨の中に限局していますので、歯ぐきがプヨプヨすることはありません。もし、その部分の歯ぐきがプヨプヨしているのであれば、歯周病と根の病気の両方が存在していることが考えられます。
 歯周病が中程度以上に進行している場合には定期的に通うことが必要ですが、根の病気では治療が終了すれば、定期的に通う必要ないといえます。ただし、虫歯や歯周病の予防を考えた場合、半年に1度か1年に1度は歯医者さんでチェックしてもらうと安心かもしれません。
 歯垢を染めるやつは歯垢染色剤とかプラークテスターと呼ばれています。スーパーの歯磨きコーナーにも置いてあります(液のものと錠剤のものがあります)。毎日は行う必要はありませんので、週に1回や月に1回チェックするとよろしいかと思います。このHPの歯磨き教室にも染め出し剤について記載しましたので、参考にしてみてください。

 

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