プラークの付着状態
いろいろな方法がありますが、ここではプラークの付着部位を染め出して評価する方法を取り上げます。
O'LearyのPCRと略すこともあります。まず、プラークを染め出してから、軽くうがいをしてもらい、付着している部位がわかるようにします。染め出す前に歯が唾液で覆われていると、きちんとプラークが染め出されないため、歯面をエアーで軽く乾燥させてから、染め出しを行います。
1歯を4面に分け、すべての歯面について、どこにプラークが付着しているのかをチェックします。1歯を6面にわけて評価する変法もあります。
PCRは全歯面を100%として、何%の歯面にプラークが付着しているかを算定します。
下の図は実際の算定例です。
染め出すことにより、患者さんもどこにプラークが付着しているか知ることができます。プラークが付着している歯面をいかに磨けるようにするかが、口腔清掃指導のポイントになります。
歯肉縁下の処置(スケーリング・ルートプレーニング)に入る前に、PCRが20%以下になることを目標とします。歯周外科治療を行う必要がある患者さんは、10%以下を目標とします。
最終更新2013.1.3