生活の匂い漂う中古物件の見学! サード不動産 登場


毎週末ごとの物件探しに正直言えば疲れ果てておりました。

そんな時にふとみた、リクルートの「週刊住宅情報 地域版」に、中古物件でなかなかよさそげなものがありました。

サード不動産の物件です。

そういえば、サード不動産はC21系で古くから地元密着の業務を行っているようですし、よっしゃ連絡してみるか!!

と雑誌の連絡先に電話をしてみました。

 

中古住宅を見るのはこれが初めての経験です。

雑誌の写真で見ると、まるでペンションのような外観だったのですが、間近でみるとあまり気になりません。

ペンションのように見えたのは、輸入住宅だったからのようです。

実際なかに入ってみると、畳のお部屋はひとつもなく、部屋と階段・廊下に境目なく絨毯がはりめぐらされていました。

日本家屋では洗濯機は脱衣所に置いてあるのが普通ですが、

外国製ドラム式洗濯機がオーブンと並んでキッチンにあったのが、新鮮でした。

オーブンと洗濯機の上には人造大理石の板がはってあり、以前住んでいた方はそこでアイロンをかけたり、

パイ生地を練っていたようです。   「奥様は魔女」の世界だわ。(古いですね・・・。(笑))

 

ご近所さんのリサーチによると、このお家、奥様がアメリカ人だそうで、(旦那さんは日本人)

奥さんの希望でアメリカから全ての家の部材を取り寄せて(!?)建築なさったのだそうです。

玄関が日本家屋と違い、不自然な造りになっていたのはこの為だったのでしょう。納得、納得。

輸入住宅=アメリカ正式版の驚きは2階に出かけて更に大きくなりました。

お風呂場と洗面所(脱衣所をかねる)、トイレが一緒なのです。  あら?ホテル方式じゃない、驚くことないわよ。と思うでしょ?

でもね、お風呂はドアできちんと仕切られて独立しています。洗面所の入り口にはドアはなく、スルーで通れるのです。

で、トイレは洗面所の影にあるのです。もちろんドアはありません。

図にするとこんな感じ。

 廊下にいる人とトイレで用を足している人とで、顔を見ながらお話が出来ちゃうんですよ。スゴイですね〜〜〜。

これがアメリカ式なのかもしれませんが、根っからの日本人の私にはこのトイレの構造はなじみません。

  冬はどうするのだろう・・・。さぞかし寒いのではないのでしょうか?

 

それに、畳のお部屋が絶対に欲しい!!です。

畳のお部屋で寝っころがったり,あぐらをかくのは最高です。

私は何がイヤかといってソファを背もたれ代わりにして、床に座るという行為が許せません。

ましてやソファーを座椅子代わりにして床に座って食事を取るなんて、絶対にイヤ。

だいたいがリビングのテーブルというのはソファの高さに比べると低いのが問題なのでしょう。

昔から床に座る生活になれている日本人としては、床に座る行為については何の問題も感じていないですしね。

せっかく畳というすばらしい素材があるのだから、何もリビング=ソファにしなくてもいいのに・・・と

リビング=茶の間=和室で生活している私は思います。

 洋風の生活は戦後たかが60年程度。

そろそろ日本人が昔から送ってきた生活様式を見直してもいい頃なのではないのでしょうか?

(この考え方は、これから建てる家の検討に大きくかかわってくるのですが、この件についてはまた後日お話します。)

 

アメリカ風の家は、リビング雑誌に出てくるような素敵さがありましたが、

やっぱり生活するのはちょっと・・・とためらわせるものがありました。

それに絨毯は擦り切れはじめていて、張りなおすとしたら全面張りなおしをしなければならないですし、

(なんといっても、床と廊下すべて同じカーペットが張ってありますのですから、一部だけ替えると色が変わって変になっちゃいます。)

クローゼットのドアはゆがんで開かなくなっているなどの問題があり、コストと見合わないと判断して、あきらめました。

クローゼットのドアが開かないのが、単なるドアがバカになっているのなら良いのですが、

家自体がゆがんでいるかもしれない・・・と考えたからです。

アメリカ式の家はアメリカではよいですが、高温多湿、地震が多い日本の風土には合わないのかな・・・とも思いました。

もちろん、そんな事は取り越し苦労だったかもしれませんけれど・・・。

興味深い物件ではありましたが、今回もパスする事にしました。

 

サード不動産の営業マンの方から、この近くにもう一つ物件があるからご紹介します、と案内されたところがあります。

そこが今回、私が購入する事になった土地です。 (例の重要文化財がでちゃったという所(笑)です)

 次回はこの土地についてお話しましょう。


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