1日目: 中尊寺散策


旅の始めは、岩手県の南の玄関、新幹線の停車駅「一ノ関」から車で約30分の場所にある中尊寺の見学から開始です。

中尊寺というと、どど〜んと構えたお寺をイメージしていまいますが、実際には「関山」を総称して「中尊寺」と言うのだそうです。

中尊寺は約900年前に藤原清衡公が開いたお寺で、金で作られた有名なお堂「金色堂」があります。

 

中尊寺のある岩手県は、四国4県と同じ広さがあるそうですが、なぜこんな山の中にこんな立派なお寺が・・・と

不思議な気持ちになりました。

昔は砂金が取れ、藤原氏がもっとも栄えた時代には約10万人もの人が、関山付近に住んでいたのだそうです。

人口は京都についで2番目に多かったとか。

それを考えれば、山の中にこれだけ壮大なお寺があっても、不思議ではないですね・・・。

京都のお寺と違い、風雨にさらされた木の素朴で力強い造りが、寺のいたるところに植えられている紅葉に映え、非常に美しくて、

心が和みます。

セミの鳴き声や日に透ける紅葉を見ながら、1日中ボ〜ッとしていた場所でした。

 

■金色堂

860年前、藤原清衡公が24年の歳月をかけて建立されたお堂で、屋根は木製で、壁は金色の布で覆われており、極楽を表現したといわれています。

中心には阿弥陀如来が設置されており、設置された台には夜行貝(螺鈿)で極楽の花々を埋込んでいて、黒い漆塗りの柱によく映えていました。

中央の孔雀が描かれている台には、清衡公の遺体が納められており、左右にも2代〜5代の藤原氏の遺体も納められているそうで、それを考えると、ちょっと怖い気持ちもしました。(今でも遺体が納められているかは不明ですが・・・)

「奥の細道」で松尾芭蕉が「五月雨の降りのこしてや光堂」と、金色堂を俳句に詠んだのは有名ですよね。

 

■宝物舘

入口をくぐると、重要文化財の阿弥陀如来がまず、出迎えてくれます。

その後の見学通路には、「国宝」「重要文化財」がずら〜っと並んでいます。

ありがたい物のはずなのですが、今ひとつ見ごたえを感じなかったのは、私だけでしょうか?(笑)

宝物館を見るのなら、点在している小さなお寺やお堂を見学した方が、見ごたえを感じました。

中尊寺の見学後、リンゴ畑の真中を突っ切るように伸びている通称リンゴ街道と呼ばれる道を通り、車を北に走らせて「八幡平」の

山頂を目指します。 リンゴの栽培は、青森で明治8年に始まりました。

時代が明治に変わり、職を失った元、武士だった人々に苗木を配ったのが、栽培の始まりだそうです。

日本最古のリンゴの木は青森にある樹齢124年のもので、今でも5000個の果実をつけるとか。

すごいですねえ・・・。

ちなみに樹齢20年だと800個〜1000個/樹齢30年だと1200個〜1500個程度の果実をつけるのだそうです。

目の前に広がるリンゴ畑で一体どれくらいの収穫があるか、想像するとくらくらしちゃいます。(笑)

青森の江差では、日本一お高いリンゴが収穫されるそうなのですが、この江差産のリンゴ1箱(28個入り)で、なんと15万円もするのだそうです!!

リンゴ1個で5000円強!!貧乏な私は宝くじがあたらなければ、食べられそうにありません。(泣)

でもね、この日本一のリンゴ。とっても甘くて、甘すぎて一人で1個食べられないそうですよ。

8等分すれば、1個600円くらい。コレくらいなら、私でも食べられるかも!!

・・・なんだか空しい計算だわ・・・。(涙)


Back | NextTop