作者の諸田玲子さんは、「『羊たちの沈黙』から海外ミステリは変わったけれど、最近はホロビッツさんとかが書かれて昔に回帰してきている。エレガントで過去を抱かえた人々の人間と関係を描きたかった」とのことです。
本作は題名から類推できるミス・マープル物の・・・オマージュとか。
私はアガサ・クリスティって方は、特にミス・マープル物はクールな作風と感じるけれど、本作は人情味溢れウェットです。
両大戦間から始まる英国の田舎町の話を江戸時代の浅草(田沼意次の後、1790年代から1800年頃みたい)に移す作業は、面白かったと思う。どの作品にするか迷いはったかな。
原作も大好きな「袂に米粒を」が題名と共によくできていると思う。「うごめく怪文」もいいな。