2026年6月のミステリ 戻る

おまあ推理帖 
2026年 諸田玲子著 299頁 文芸春秋
あらすじ
江戸の浅草で隠居生活を送るミス・マープルおまあが解く六つの事件簿
「うごめく怪文」
「袂に米粒を」
「眠れる殺人鬼」
「先触れ殺人」
「銅鏡はくもって」
「復讐の咲耶姫」
感想
2026年はアガサ・クリスティ没後50年だそうです。
作者の諸田玲子さんは、「『羊たちの沈黙』から海外ミステリは変わったけれど、最近はホロビッツさんとかが書かれて昔に回帰してきている。エレガントで過去を抱かえた人々の人間と関係を描きたかった」とのことです。
本作は題名から類推できるミス・マープル物の・・・オマージュとか。
私はアガサ・クリスティって方は、特にミス・マープル物はクールな作風と感じるけれど、本作は人情味溢れウェットです。
両大戦間から始まる英国の田舎町の話を江戸時代の浅草(田沼意次の後、1790年代から1800年頃みたい)に移す作業は、面白かったと思う。どの作品にするか迷いはったかな。
原作も大好きな「袂に米粒を」が題名と共によくできていると思う。「うごめく怪文」もいいな。
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