2026年4月の映画  戻る

これって生きてる? IS THIS THING ON?
2025年 米国 121分
監督 ブラッドリー・クーパー
キャスト ウィル・アーネット(アレックス)/ローラ・ダーン(テス)
メモ 2026.4.28(火)大坂ステーションシティシネマ
感想
以前、会社の上司が奥さんとふたりっきりになると「すごく緊張する」と言ってはった(可笑しいやら気の毒やら)
のを思い出す。
知り合って1年付き合って3年婚約して2年結婚して20年の夫婦は「もうだめ」と限界を感じ別居する。子供2人は10才とまだ幼い。
夫のマーティは「俺がわるいの? 俺のせいなの? なんでなの」というモヤモヤした気持ちのまま。が、ひょんなことからスタンダップコメディの世界に足を踏み入れる。
そこで夫婦仲のエピソードを分解し笑いに変え再構成していく。この過程がすごい。
もうひとつ、子供たちを実家に預けに行くシーンが笑える。じっちゃんばっちゃんも「寛容に寛容に」と念仏を唱えコミカル。脚本がいい。
 
スタンダップコメディの映画は『パンチライン』、『ビッグ・シック』に続き3作品目。
コメディって難しい。真面目に演じ、語りで笑いをとるって難しい。
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マーティ・シュプリーム 世界をつかめ MARTY SUPREME 最高
2026年 米国 149分
監督 ジョシュ・サフディ
脚本 ジョシュ・サフディ/ロナルド・ブロンスタイン
キャスト ティモシー・シャラメ(マーティ・マウザー)/川口功人(エンドウ)
メモ 2026.4.13(月)テアトル梅田
あらすじ
1952年のN.Y. ピンポン選手のマーティは、口八丁で靴を売りロンドンで行われる卓球世界選手権への遠征費用を稼いでいた。
感想
米国人のマーティ選手、日本人のエンドウ選手ふたりとも実在の人物がモデルだそうです。
 
スクリーンに靴を売っている男の人がでてきた。小柄でちょび髭眼鏡姿が揶揄されていた昔の日本人みたいなひと。
と思っていたらティモシー・シャラメですワって分かって、ティモシー・シャラメの新しい映画の予告編かなあと思っていたら本編始まっていた。
 
というぼんやりには理解不能のエネルギーで疾走し続ける主人公。
ロンドンへの渡航費用の工面も強引やったけど、日本での世界選手権へ出場するためのお金をかき集めるのがすごい!
ギャンブラー気質も加わって、息を吐くようにでまかせがでてくる。ただ、試合でズルはしない。ここが俺の生きる道とあっぱれ。
テーブルテニスは米国ではマイナーなスポーツであり、スポンサーもつかず金のためひたすら突っ走ってもうたいへん(周りも)
すごすぎて、主人公の彼女さんに「あんさんの手に負える男やないわ」と思ってたのですが、、、そうでもなかった。
最後のシーンは最初のシーンと繋がり「数多のライバルに競り勝ち、艱難辛苦を乗り越え、おまえも勝者、チャンピオンや!」と讃えている様子が可笑しい
 
スポーツの事はまったくもって無知なのですが、以前TVで日本製の卓球台がドイツに輸出されているってのを知って「ドイツ人って卓球するんや」と驚きました。
クラブもたくさんあるそうです。
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マーク・アントニー 
2023年 インド 146分
監督・脚本 アーディク・ラヴィチャンドラン
キャスト ヴィシャール(父アントニー(トニー)/息子マーク)/S・J・スーリヤー(父ジャッキー・パンディヤン/息子マダン)/スニール(エーガンバラム)
メモ 2026.4.10(金)十三シアターセブン
感想
SFバトルアクションコメディマフィア復讐物語かな。色々詰め込んであってカオス、レッテル貼りがしがたい。力強い踊りも入ってる。
 
過去の固定電話へ通話できる電話器が偶然見つかり、それを使って過去を都合のいいように改変しようとする二つのグループのしのぎを削ったドタバタ。
自ら過去に乗り込むことが出来たらえーねんけど、過去の自分自身もしくは父親に電話していいくるめ結果を待つという、まどろっこしさが可笑しい(^^;)
20年前の事やのに、起こった年月日時刻まで覚えてはる人々やねん(驚)。うちの兄貴は、父親の没年月日、怪しいんやなかろか。
過去へ電話するには五つものルール(縛り)がある(全部覚えてるかな)
 過去にしか電話できない
 過去の特定の日に電話できるのは、一日一回だけ。切られたら終わり
 最初に電話した時は、体が空中に浮く(この設定がなぜあるのかわからない。これが最初でしたとわからせるためか、絵的なものか。ふわふわってのは面白い。ファンタジーかい)
 雷とかあると通話が途切れることもある
 電話した本人しか過去が変わったことがわからない(これ後半怪しくなっていく)
 
えーかげんな所もたくさんあってとても楽しい♪〜
 
マフィアの父親ジャッキーと息子マダンの二役をしているS・J・スーリヤーって役者さんがコミカルですっごくうまい。(↑の右側の人)
「政党大会」で悪徳警官していたひと。
 
最近読んだニュースでは、インドは国策として教育にすごく力を入れていて幼児から英才教育熱がすごいらしい。映画「ヒンディー・ミディアム」でも描かれていた。地方にもたくさん無償の寄宿学校を建てて貧しくても優秀な子をピックアップし更に優秀にして先端IT技術者に育て上げ世界中で仕事をさせていくとか(現状もGoogleとかMicrosoftの社長さんはインド出身らしい) 負として家族の期待に答えられず競争から脱落し自ら命をたつ子もいるみたい。
そういう論理的な頭脳を育てるインドもあり、こういうインドもあり。なのね。
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ある日、家族が死刑囚になって― 
2025年 日本 65分
監督 西村匡史
メモ 2026.4.7(火)テアトル梅田
あらすじ
2010年に宮崎で義理の母、妻、生後5か月の息子の3人を殺害した当時22歳の加害者は死刑囚となる。
死刑囚には、祖母、両親、ふたりの弟がいた。
2013年から加害者に10数回面会し、加害者家族にかかわり続けたTBSの監督によるドキュメンタリー
感想
重かった。
 
加害者家族のドキュメンタリーを見るのは2回目。ひとつ目はアメリカで13才の息子が、同級生と学校で銃を乱射し教師を含め9人やったかな殺害した事件やった。
生ある限り十字架を背負い、被害者の遺族のみならず世間に対し言い訳はできず笑っていいのかなと日々とまどい、頭を下げ続けなければならないひとびと。自分が犯した罪やないのに。この人たちも事件の被害者なん。
日々昼のニュースを見るのがこわく、疲れはててはる。
お父さんは自分たちが生きている内に弟たちに手間をかけさせないよう長男を送った方がいいのか、それでも子供に先立たれるのは辛い先祖の墓にもいれられんかと葛藤の日々。
 
死刑囚の両親は、50世帯200人ほどの地域に今も暮らしてはる。村八分にもならず追い出されることもなく近隣の人々は受け入れた。
たぶん無差別殺人ではなく性暴力でもなく家庭内の犯罪ってこともあったんやと思う。
お父さんもお母さんも、事件を起こした長男に初めて面会したときに「苦しみを分かってあげなくてごめん」と謝ったというほどの、穏やかないい人たち。
両親と弟さんたちは、初孫、甥を失った被害者でもあるねん。
妻と生後5か月の息子も殺めた理由を一審の裁判員裁判で”わからない”を連発した被告は、二審の調査書で初めて当時の自分自身の「自分は家族やなかった」という疎外された心境がわかる。
これが一審で明らかにできていれば死刑は避けられたかもしれないという弁護士さんの後悔は深い。
永山基準ってなんやねん。被害者家族も加害者家族も縛っている。
 
事件が多すぎてキャパオーバーでとてももう色々覚えてへんねんけど、この事件はちょっと記憶に残っていた。
なんでかというと、昔親戚にちょっと似た事情があったから。
23歳だか24歳だかの従姉(母の長兄のひとり娘)が結婚した相手がバイト先の19歳。できちゃった婚で、ひとり娘やったもんで従姉の家に入り婿した。
(そんなたいした家やないけど、お墓があるもんで らしい)
その後バイト先がつぶれたかで、番地を書かなくても郵便が届く田舎では勤め先がない。
性格のキツイ伯母に「稼いでこい」と日々お尻を叩かれたからか、大阪に出稼ぎに出て帰って来なくなり連絡が途絶え失踪。罠にはまったような気持ちやったのかな。
伯父が一度大阪に探しに来たとかやけど、孫息子跡継ぎができて婿さんはいらんかったんか離婚か籍を抜いたみたい。
一度会っただけやけど、かわいい顔でハンサムな男のひとやったから、新しい女の人ができたのか夜の商売に入りはったのか。
無責任やけどまあ若いし離れて逃げられて良かったのかも。とはいえ、真面目で責任感の強い人はなにもかもほっぽりだして逃げるのはなかなか難しいと思う。
 
事件当時19才の社会人で兄が犯した事件で付き合っていた人との縁談は2度くらい破談となり、今も独身の上の弟さん。自衛隊員らしい。殺人鬼の弟と言われたこともあるとか。
逃げずに大丈夫なんやろか。15年たちそれなりに安定している日々が、このドキュメンタリーが公開されることで新たな迫害がないことを祈ります。
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