「物体X」の様な「蛇」のお話。人間の体を次々乗っ取る(衣装替えする)
物体X蛇は5匹いる。その蛇たちも一枚岩ではなく、仲間に反乱分子がいるらしい。行方不明の蛇もいる。
それで館に集まった人間と蛇は、人間なのか蛇なのか、蛇なら2から4のどの蛇なのか・・・といった小説「人格転移の殺人」みたいになっていく。
面白いのはお話が物体X(蛇5)側から語られていること。
考えて見れば映画の「物体X」は人間に正体を暴かれるんじゃなかろかとビクビクしてたと思う。
設定は面白いねんけど、ルールがぎょうさんあってややこしい。名前もわかり易くしてあるし、振り返り学習みたいに説明を何度も入れると工夫はされているけど、それでこちらの頭が良くなる訳でもなし難しい。
最後の感想は「へえ、(なんだ)新しいルールが追加できるんだ」というものでした。
杯中蛇影(はいちゅうのだえい)という言葉があるらしい。
(故事)昔の中国で友の家で酒を飲んでたんやけど、壁に掛けた弓が杯の中の酒に映ったのを見て蛇の影やと思ってん、そやけど酒を断れず飲み、蛇を飲んだと気に病んで体を悪くする。がのちに弓が映ったものであったことを聞いて病気は治る。って話らしい。 疑心暗鬼かな。