大人になった主人公のひとり律は誰かの何かの役に立ちたいと感じている。そやったら勉強も出来た律は、国家公務員か地方公務員の行政職になって大きなことをしようと思っているのか? でも違った。なんでかな。
なんでかはわからへんけど、この地、山、川、田んぼ、畑、空もこの本の主人公のひとりで律は離れがたいからかもしれない。
その時代時代の音楽や映画も話題に上がる。音楽の方はさっぱりやけど、映画の方はそれなりに。ジョン・カサヴェテス監督の<グロリア>が出てくるのが面白い。作者は音楽や映画を使って様々な気持ちを語らせている。最後の映画の話題は<ハングオーバー!>の続編やった。
年取ってぼーっとしている事が多くなったネネは仕事を引退するが、後継者のタイマーをよく思っていなくて音が鳴ると飛んでいってつついて攻撃する