有吉佐和子さんの『悪女について』の様にそれぞれが全く違う印象を持っていた・・・というような多面的な人物像ではなく、菊之助は誰の口からも清く正しくおまけに美少年。 そんな少年は父の敵討ちに悩み一歩も進めないでいた。が、国元には母が待っている。
気を揉む周りの人々は華やかなお芝居の土台を支える裏方たちで、それぞれの仕事が面白い。
若い頃、飲み会で「結婚相手はどんなひとがいい?」と聞かれて「手に職のある人!」と即答し、ロマンのかけらもない即物さにみんなを呆れさせたけど、やっぱり手に職のあるひとはいいな(私にはないけど)