2024年4月の映画  戻る
No.10 Nr.10
2021年 オランダ/ベルギー 101分 
監督・脚本・制作 アレックス・ファン・ヴァーメルダム
キャスト トム・デュイスペレール(ギュンター)
メモ 2024.4.22(月) テアトル梅田
感想
変わった映画やった。監督さんが何を言いたいのかさっぱりわからない。
もしかしたらすべてを見、とらえている大きな存在があるかもしれない。が、少なくともクリスチャンが作り上げ思い描く神ではないっ
とは言ってはる感じがする。ラストシーンのために作られた映画みたい。
 
主人公は小劇場の役者さん。演出家と助手、役者が6人くらいで前衛みたいなお芝居の練習をしてる。
演出家と役者の小さな所帯は不倫やら嫉妬やらが錯綜していてどろどろした世界なの。
それでもその前衛の舞台は、見ているひとの想像を刺激して奥行きのある大きな世界をみせようとしている(たぶん)
しかし現実はその舞台をはるかに凌駕していた。
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X エックス X 成人指定
2022年 米国 105分 
監督・脚本 タイ・ウェスト
撮影 エリオット・ロケット
キャスト ミア・ゴス(マキシーン・パール)/マーティン・ヘンダーソン(プロデューサー・ウェイン)
メモ 2024.4.20(土) Amazon Prime
感想
ホラー?とちょっと怖気づいたけど、最後まで楽しめた。観てよかった。
映像についてはからっきしやけど、田舎の家借りてパッパとポルノ撮っちゃおうぜーという映画撮影隊の話やからか
思わせぶりな映像がいい。
一軒家の農家が映っていて、車がやってくる。近づいてくるとパトカーとわかる。
そしてカメラが引くと他にもパトカーが二台停まっていた。という幕開けもいいな。
アメリカの田舎の農家ってまあ似たり寄ったりなんやと思うけど、以前新聞で見た↑の絵を思い出す。
映画の農家もちょっと下から撮ってあるからかな。
今絵を見ると家の形とか違うねんけど。アンドリュー・ワイエスって絵描きさんの「クリスティーナの世界」っていう絵らしい。
記憶では確か、描かれている女性は足が萎えていて日曜日に教会からずりずりと家に帰って行きはるところらしい。インパクトある。
 
プロデユーサー役のムキムキした男の人(あんたもポルノ俳優できんじゃ?)、見た事あるなーと検索したらドラマ「ヴァージンリバー」のナイスガイやった。
それよりも驚いたのは昨年の夏やったか、時間が空いてなんか映画見たいなーと日本橋の駅で検索してたら評判のいい「パール」っていう映画があって
そやけどホラーやし二作目らしいし前作見てないしと呻吟した結果見なかった映画「パール」の1作目がこの映画やったの(**)
すっかり頭から抜け落ちていた。。。
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ペナルティループ PENALTY LOOP
2024年 日本 99分 キノフィルムズ
監督・脚本 荒木伸二
出演 若葉竜也(被害者家族)/伊勢谷友介(犯人)/山下リオ(ゆい)
メモ 2024.4.11(木) シネ・リーブル梅田
感想
奇妙な味の映画で陰惨な中にコミカルさもあり、心動かされることはなかったけど割と好き。
気が済むかな諦めもつくかな。こういうのいいと思う。
シュールな感じも好み。
 
朝6時「6月6日月曜日、快晴、今日の花はアイリス、花言葉は希望(黄色いアイリスの花言葉は・・・ポワロ物みたい)」
とラジオから流れる声で一日が始まり、
水の中に死体をドボンする深夜11時59分で終わる日が繰り返される。
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ブリックレイヤー 煉瓦職人 THE BRICKLAYER
2023年 米国/ブルガリア/ギリシャ 110分 
監督 レニー・ハーリン(「ダイ・ハード2」「クリフハンガー」)
原作 ノア・ボイド(『脅迫』)
メモ 2024.4.2(火) T・ジョイ梅田
感想
CIA本部ラングレーで監視カメラの映像を職員が目視で確認している。AIの顔認証はないの?。そしてデータの受け渡しはUSBみたい。
いったいいつの映画やねん・・・という思いが。データはUSBの方が安全なの? この映画ハズレかも・・・という文字が頭を横切る。
 
主人公が「理解できない敵とは戦えない」と言ったり、マイルス・デイヴィスの言葉「オレの言っていることを完璧に理解できるなら、オレになれる」を引用したり、これが原作通りでないなら謎めいているというか、わけわからないというか、元々理解してもらおうとは思っていない筋立てなんです と弁解している様に思える。
そして、アメリカって国は自国の国益のみ尊重なんですわ。あたりまえやんって居直ってる。
 
原作があるらしく検索してみるとヤメFBI物らしい。本作はヤメCIAの元スパイの映画やし今は煉瓦職人ってとこ(だけ)が同じみたい。
だいたいアーロン・エッカートが煉瓦職人にもヤメCIAにも見えない。戦う姿もロマンスも哀愁も似合わない。ポストリーアム・ニーソンを目指してはるんやろか?
 
といういら立ちをぐっと抑え込んで、戦闘シーンだけを見るとなかなかのもの。特に音に迫力があった。