主人公が「理解できない敵とは戦えない」と言ったり、マイルス・デイヴィスの言葉「オレの言っていることを完璧に理解できるなら、オレになれる」を引用したり、これが原作通りでないなら謎めいているというか、わけわからないというか、元々理解してもらおうとは思っていない筋立てなんです と弁解している様に思える。
そして、アメリカって国は自国の国益のみ尊重なんですわ。あたりまえやんって居直ってる。
原作があるらしく検索してみるとヤメFBI物らしい。本作はヤメCIAの元スパイの映画やし今は煉瓦職人ってとこ(だけ)が同じみたい。
だいたいアーロン・エッカートが煉瓦職人にもヤメCIAにも見えない。戦う姿もロマンスも哀愁も似合わない。ポストリーアム・ニーソンを目指してはるんやろか?
といういら立ちをぐっと抑え込んで、戦闘シーンだけを見るとなかなかのもの。特に音に迫力があった。