2024年3月の映画  戻る
神探大戦 ディテクティヴvsスルース
2023年 香港 100分 
監督 ワイ・カーファイ
キャスト ラウ・チンワン 
メモ 2024.3.20(水)春分の日 シネ・リーヴル梅田
感想
警察が捜査に死力を尽くした(でも真相解明にいたらなかった)結果なのか、それとも上層部やマスコミの圧力に負けて安易な幕引きをしたためなのか、冤罪をうんでしまいその失態が復讐者という新たな犯罪者たちを出現させ、本来は敵同士やないはず・・・と思われるのに戦闘状態となってしまう。なぜ?
 
というのは置いといて
「刑事は死ぬまで刑事だ」と言う神探偵が面白い! 神がかっているというか、何かが降臨してるというか、いっちゃってるというかすごいねん。
 
昔、渡哲也さんやったかな「刑事物のドラマのロケでリハーサルの時は指で拳銃の形をしてバンバン!って言うんですよ。そしたら見物している人たちが笑ってめちゃめちゃ恥ずかしい」と言ってはったのを思い出す。でもこの映画の神刑事に恥じらいはないっ。
 
警察はどけっ!に笑った。
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真夜中の処刑ゲーム 
1982年 カナダ 83分 
監督 ポール・ドノヴァン/マウラ・オコンネル
メモ 2024.3.16(土)シネ・リーヴル梅田
感想
B級カルト低予算映画の傑作。らしいけど噂たがわず。
導入部で双方のキャラが端的に説明されているのもよかったけど、警官のストライキでは、街が護られないだけではないという、なるほどのラスト。おみごと。
 
悪人の圧倒的な兵器力に対し手作りのロケットランチャーで善人は立ち向かう。スナイパーを最初に制するというのは鉄則なのかな。
主人公の友達でもある隣人の趣味なのか仕事なのか、アパートにはいっぱい工具があってアパートも改造しまくりで、機械いじりや工作が好きなひとは必見の映画と思う。
少ない武器で敵と戦う破天荒な善人たちは、目の不自由な仲間もソナーの様な耳で敵を探査する。
城攻めは三倍の兵力がいるというけど、そうなんや。
ジョン・カーペンター監督『要塞警察』みたいなお話。私はロベール・アンリコ監督の『追想(古い銃)』にも似てると感じる。火炎放射器も鏡もでてくる。
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ゴールド・ボーイ 黄金少年
2023年 日本 129分
監督 金子修介
原作 ズー・ジンチェン
出演 羽村仁成(朝陽・あさひ)/星乃あんな(夏月・なつき)/前出燿志(浩)/岡田将生(東昇)
メモ 2024.3.15(金)TOHOシネマズ梅田
感想
リンドグレーン原作『名探偵カッレくん』の黒い版のような13歳の少年ふたり少女ひとりのひと夏の冒険譚。ジュブナイル・ミステリ
沖縄の夏。紺碧の海、緑豊かな木々、そよぐ風の中の少女を見るだけで★ひとつの価値あります。振り向いたショットがいい。
残念なのはせっかく沖縄を舞台にしてあるのに方言が話されないこと。まあ難しいとは思う。
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愛にイナズマ 
2023年 日本 140分
監督・脚本 石井裕也
出演 松岡茉優(監督・折村花子)/窪田正孝(舘正夫)/MEGUMI(プロデューサー)/三浦貴大(助監督)/仲野太賀(舘正夫の友)/佐藤浩市(花子の父)/池松壮亮(花子の長兄)/若葉竜也(花子の次兄)
メモ 2024.3.6(水)シネヌーヴォ九条
あらすじ
突如発生したコロナ禍の日本で映画監督・折村花子26歳はいつもカメラを持っている。常に撮っている。特に”赤色”に目が引き寄せられる。
感想
赤と1500万円が何度も出てくる映画であり、なめらかな画像でもお話でもなく、エンスト起こしているみたいにカクカクしている。
アベノマスク500億円に対しての、バーの給付金、慰謝料、車、振り込め詐欺の一日の利益、そして映画の制作資金が1500万円。
500億円の3333分の1の1500万円は大金なのかそうでもないのか。1500万円で映画がひとつ作れる。
映画では「ぜってーありえない」画とセリフが散りばめられ、「リアルって案外こんなんで、とっ散らかっているんと違う? ひとってそんなに理性的? いつ何が起こるかわからない。」と言われているみたい。
スナックでの折村監督の父と監督に付いてきた男の会話シーンが面白かったな。何の話をしてたのか忘れちゃったけど。
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