大店の跡取り息子だった孫一郎はてんで商才が無くこのままではお店が危ないと母親違いの弟清吉に家督をゆずり、別宅で若隠居のご身分。
日課は庭の散歩、その庭に池があり人魚が住んでいる。その人魚のいうことにゃ「孫一郎と結婚してあげる」そうな。
孫一郎はわがままな鯉姫に結婚をあきらめさせるため、人と人であらざるものとのみょうとの悲劇について
「猿婿」「八百比丘尼」「つらら女」「蛇女房」「馬婿」と語ってきかせる。
感想
日本では鶴女房、雪女、西洋ではウンディーネ、人魚姫、かえるの王様、美女と野獣とかの異類婚姻譚、
鯉姫と結婚するの?しないの? めでたしめでたしで終わるの? どんな結末を迎えるのかと思ってたら想像を超えなかなかすごかった。