映画化されたので日本語訳され晴れて出版となったそうです。ありがとうクリント。
不運が続き黄昏ている主人公のマイクは38才。91才のC.イーストウッドがどう演じているのか興味はつきませんが、小説のマイクは脳内ではあれこれ考えているが外面は寡黙、感情を表に出さないわかりにくい男。声を荒げることも少ない。暴力も自らしかけることはない。
しかし内に秘めた魂と実力があった。
めちゃめちゃかっこいい。
男同士マイクとラフォは反発しあいながらも、すこしづつ歩み寄り相棒となっていく。
マイクは英語しか話せない、メキシコも知らない、その上やっていることは犯罪なので警察はさけなければならないという四面楚歌。
”グリンゴ”とマイクを警戒し侮る11才のラフォを頼りにするしかない。協力して幾度も勝負を賭ける。
ラフォが弟の様に大切にする雄鶏の”マッチョ”もいる。こやつも誇りを持った雄なのだ。そうゆう二人と一羽の道行き。
あやうくともすれば荒ぶる心は、それゆえに温かい平安を求めていた。
火事を起こし
女の人を醜くすることでここらあたりもうまく描けている。
世の中にはこういう気持ちを受け入れられる女と受け入れられない女がいるんやろなあ。