2021年6月のミステリ 戻る

カーチャと子わに 
ニーナ・ゲルネット/グリゴーリー・ヤグドフェリド著 内田莉莎子訳 1959年
感想
脱走したニシキヘビが屋根裏で見つかったというニュースを見て、「子供の頃に読んだ『カーチャと子わに』の『逃げ出したワニ』はどこで見つかったんやっけ?
まったく思い出せないので、図書館で借りて読んでみる。
逃げ出したのはワニだけではなかったの。うさぎ二羽、カメの子一匹、むくどり一羽も逃げていた。
だいたいワニはカーチャのものでもなかった。記憶ぼろぼろ。
 
お話は、
レニングラードに住む男の子ミーチャが、船長をしているお父さんからアフリカ土産にもらった卵をストーブのそばに置いといたら、卵がかえってワニの赤ちゃんが生まれる。
小さい頃はよかったんやけど、だんだんだんだん大きくなる。そこに学校で飼っていた「うさぎ二羽、カメの子一匹、むくどり一羽」を夏休みの間、世話するために預かってきたミーチャ。動物好きなんやろね。
お母さんはかんかん。「動物が出ていくか、私が出ていくか」となって。
動物をかかえて途方に暮れていたミーチャを街で見かけたカーチャが同情して、後先考えず家には誰もいないから行き先が決まるまで動物を預かってあげるといいだす。
ミーチャには海辺に住む友達がいて、そこで夏の間預かってもらえるか頼みに行く間預けることにした。
知らない女の子に預けるのを不安に思いながらも究極の選択。
カーチャとミーチャはカーチャの家に動物を連れて来るんやけど、オーケストラで練習をしているはずのお父さんは家でヴァイオリンを弾いている。
幼稚園に行っているはずの妹ミルカはベッドで寝ている。幼稚園で伝染病の子供がでたので早く帰ってきていたのだ。
話が違うとミーチャは言うが、カーチャが泣くので動物の預かり書を書いてもらって出かける。
が、カーチャがワニをバスタブに入れてうさぎのエサのカラスムギを買いに行っている間に、妹のミルカが起きだして動物のかごを開けてしまう。
そこからド近眼のお父さんや買い物に行っていたおばあちゃんや、動物嫌いのお隣さんを巻き込んで起こる大騒動。
で、ワニはアパートの雨どいから顔を出していた!
 
このなーんの教訓もないドタバタ話がいいな。なのに、読書感想文の課題図書やったのよ。。。(面白かった、以外の何を書けと?)
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