「全サイコパスのうち、成功しているサイコパスが1%で、”危険地帯”の奴らも1%だ。残りの98%は、手の届く範囲の人間をコントロールしたり傷つけたりするだけで満足する凡才だ」
その「1%の成功しているサイコパス」が集うクラブ「キリングクラブ」の会員が殺される。殺す方やなく殺される方になる。
誰が何のために殺したのか。
クラブの給仕と黒服は犯人探しを命じられる。クラブから示された容疑者は3人だ。
感想
日本人がサイコパスと聞いて思い浮かべるのは織田信長やなかろか。子供の名前がちゃせん丸とかひしゃく丸、五徳姫と道具の名なのは好き。
「第四章 脳外科医」の生真面目で最後読んでいる方が椅子からずり落ちそうになる話が面白い。
外科医は腕、愛想はいらんと思てたけど、切り刻むのが好きなひとたちやったんかwww
最後の解明編はちょっとばかし冗長に感じるけど、エキセントリックな書き方が多い変質者物としては珍しく読みやすい文体。