2019年9月のミステリ
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そして、バトンは渡された
本屋大賞
2018年 文芸春秋 372頁 瀬尾まいこ著
あらすじ
「私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。(姓は四回変わった)
でも、全然不幸ではないのだ」
感想
現在と過去を行ったり来たりしながらゆるゆる話が進む。後半高校最後の合唱から面白くなった。
「優子がDNAを引き継いだ親がこれはないよな。ジジババもいるんやし。だいたい身内がいないやら疎遠な人ばっか」と大きな違和感を持つ。
なんやら昔読んだような話やし。
そしてわかったの。これはおとぎ話の変形なんやわ。
魔女が女の子を森の奥にさらう。女の子は森の大きな老木の庇護を受け、やがて少し偏屈で変り者やねんけど有能な森のこびとに大切に育てられる。
そしてあらわれる王子様。
★★★★
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