2019年7月のミステリ 戻る

青雷の光る秋 BLUE LIGHTNING
2010年 創元推理文庫 448頁 アン・クリーヴス著 玉木亨訳
あらすじ
シェトランド署の警部ジミー・ペレスは婚約者のフランを両親に紹介すべく故郷のフェア島に降り立つ。
両親はフェア島の野生生物観察フィールド・センターで婚約披露パーティを開いてくれるが、翌日センターの職員アンジェラが殺されているのが見つかる。アンジェラはテレビで知られた有名人だった。
嵐でシェトランド本島と船も飛行機も行き来が断たれ孤立した中で、ペレスはひとりで捜査に立ち向かう。
感想
アン・クリーヴスのシェトランド四重奏カルテット 「大鴉の啼く冬」 「 白夜に惑う夏」 「野兎を悼む春」に続く第四作。今までの3作も島の話やったけどさらに小さな隔絶された島でのクローズドサークル物。捜査官はたったひとり。
舞台のシェトランド諸島はブリテンの北の島々でノルウェーに近いところみたいです。
ハリー・ポッターシリーズの最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝」と同じく、本作で作者は大胆なことをしはりました。
 
 
この間英国のドラマ「ヴェラ 信念の女警部」シーズン7の「連鎖の島」を見ていたら野生保護の話でこの「青雷の光る秋」とちょっと似ているなあ
と思っていたんやけど、ドラマの原作の「ヴェラ・スタンホープシリーズ」はこのアン・クリーヴスの作品やったんです。。
お薦め度★★★★戻る