2014年12月の映画  戻る


ゴーン・ガール GONE GIRL
2014年 149分 米国 FOX
監督 デヴィッド・フィンチャー(「セブン」)
原作・脚本 ギリアン・フリン
撮影 ジェフ・クローネンウェス
編集 カーク・バクスター
キャスト 演: ベン・アフレック(ニック・ダン)/ロザムンド・パイク(完璧なエイミー・ダン)/ キャリー・クーン(ニックの双子の妹マーゴット・ダン)/キム・ディケンズ(刑事ボニー)/タイラー・ペリー(弁護士ターナー・ボルト)/ニール・パトリック・ハリス(エイミーの元彼デジー・コリンズ)
メモ 2014.12.29(月) 大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
ミズーリの田舎町で暮らしているニックとエイミーは結婚5年。ニューヨークで暮らしていたが二人共失職しニックの母が乳がんになり、エイミーの作家の母も出版社との契約がらみのトラブルでお金が無くなり、ニックの田舎に引っ越して3年。母も亡くなってしまった。
双子の妹としている「ザ・バー」も赤字続き。そして夫婦の倦怠期。
にっちもさっちもいかなくなっている日、エイミーがいなくなる。世間的には美男美女のカップルの夫ニックは「妻を愛している。見つかって欲しい」とTVで呼びかけるが、世間の目、マスコミの目は「夫がどうにかしたんちゃうの・・・・」という疑惑に変わっていく。
感想
妻の罠なのか、それともやっぱり夫がやっっちゃったのか。
・・・・・二転三転する展開で死刑か終身刑かってな具合でブラック、真っ黒け。
大なり小なり男の人は結婚って罠にハマったような気がするんちゃうかなあなんて思ったりしたり。
お薦め度★★★★戻る

インターステラ Interstellar(惑星間の)
2014年 169分 米国 ワーナー
監督 クリストファー・ノーラン(「フォロイング」「メメント」)
脚本 ジョナサン・ノーラン/クリストファー・ノーラン
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集 リー・スミス
音楽 ハンス・ジマー
キャスト  マシュー・マコノヒー(クーパー)/ジェシカ・チャステイン、マッケンジー・フォイ、エレン・バースティン(クーパーの娘マーフ)/アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド)/マイケル・ケイン(ブランド教授)/ケイシー・アフレック 、ティモシー・シャラメ(クーパーの息子トム)/ジョン・リスゴー(クーパーの義父ドナルド)/デヴィッド・ジャーシー(宇宙飛行士ロミリー)/ウェス・ベントリー(宇宙飛行士ドイル)/マット・デイモン(マン博士)
メモ 2014.12.20(土) 大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
近未来の米国、元宇宙飛行士のクーパーはとうもろこしを育てている。地球は異常気象により砂嵐が頻発し、麦の疫病により人類は激減、滅亡へと向かっていた。
10才の娘マーフがポルターガイストと呼ぶ現象が起こり、娘の部屋に描かれた砂の線が座標を示している事を悟ったクーパーは、秘密基地「NASA」にたどり着く。ブラント教授と再開したクーパーはミッションに誘われる。NASAでは、極秘裏にラザロ計画が進められプランAとプランBが立てらていた。プランAは、地球人が移住する星をみつけるもの。プランBは移住は諦め、受精卵を新天地で孵し新しいコロニーを作り種を存続させるものだった。
土星の近くに穴(ワームホール)があり、別の銀河へ通じているらしい。今まで12の探査船を送り込み、3つ有望な星が見つかっていた。クーパーは「私たちを捨てていくの」と引き止めるマーフを説得できないまま、息子と娘を救うためミッションにエンジニア、宇宙飛行士として参加し、ドイル、ロミリー、ブラント教授の娘アメリアとともに宇宙船エンデュアランスで宇宙に旅立つ。
感想
壮大なSFファンタジーでした。タイムリミット物。相対性理論はわからへんけど、時間は一方通行、地球時間と宇宙の星の時間の流れは異なる事が頭にあればなんとかついていける。
コミック「宇宙兄弟」では月に行くのに訓練につぐ訓練をしているのに、いかに元宇宙飛行士といえどもすぐに宇宙に旅立つの?、そこまで切羽詰まっているのか? その割にミッション参加は偶然やったんちゃうん。とかは置いといて、あれよあれよという展開に目も頭もぐるぐる。
今回TARS(ターズ)とCASEという賢いユーモアのあるロボット(ドローン)がでてきたのがこの映画の特筆すべきところ。TARSは「禁断の惑星」のロビー、「宇宙家族ロビンソン」のフライデー、「スターウォーズ」のR2-D2の人型とは違う。たぶん違うと思う。「サイレント・ランニング」のヒューイ、デューイ、ルーイとも異なっている。
まっ平らになるから持ち運びに便利。形に愛想がないぶん、よくしゃべる。回転して空も飛べる。盾になってアメリアも守る優れもの。頼りになる相棒なの。
お薦め度★★★★戻る

美女と野獣
2013年 113分 仏/独
監督 クリストフ・ガンズ(「ジェヴォーダンの獣」「サイレントヒル」)
脚本 クリストフ・ガンズ/サンドラ・ヴォ=アン
撮影 クリストフ・ボーカルヌ
衣装 ピエール=イヴ・ゲロー
編集 セバスティアン・プランジェール
音楽 ピエール・アデノ
キャスト ヴァンサン・カッセル(野獣)/レア・セドゥ(ベル)
メモ 2014.12.6(土) TOHOシネマズ梅田
あらすじ
裕福な商人一家は、嵐で3隻の持ち船が沈没、全財産を失い田舎に隠遁する。贅沢に慣れた兄3人姉2人は都が恋しいが、末娘のベルは野菜や花を育て田舎暮らしを楽しんでいた。船が見つかったとの知らせを受けて、父は喜び勇んで港にでかけるが船は税関に没収され失意の帰り道、吹雪で迷い古城にさまよいこむ。主人がいない古城でワインと料理で腹を満たし、帰りしなに末娘への土産にと庭のバラを手折ると恐ろしい野獣が現れた。商人の命をいただくという野獣に、家族との別れのため一日猶予を願う。家に帰ってきた父から事情を聞いたベルは、父の身代わりに早朝家を抜け出し馬で古城に向かう。
古城でベルは取って食われることはなく、ただ野獣とディナーを共にすることを求められる。
感想
仏の物語を「ジェヴォーダンの獣」の クリストフ・ガンズ監督が映画化。久しぶりに劇場で仏映画を観た。
映像がきれい。仏映画界を担うというレア・セドゥは、鼻の頭が丸い、色の白い柔らかそうな人でした。ヴァンサン・カッセルが10才くらい若かったらなぁとは思いましたが、まあ許容範囲。おじさんが帰って来ると思っていたら、純真無垢な美女が帰ってきて心臓がパクパク。無骨な繊細さがヴァンサン・カッセルはうまいな。我を忘れ追い求める男のサガと近寄れないせつない男心を好演。
「人魚姫」とか「鶴の恩返し」とか万国共通するロマンティックな事態が起こっていたんですよ。昔は。
お薦め度★★★1/2戻る