2014年9月の映画  戻る


物語る私たち STORIES WE TELL
ロサンゼルス映画批評家協会賞2013ドキュメンタリー賞
2012年 108分 カナダ
監督・脚本 サラ・ポーリー
メモ 2014.9.6(土) シネ・リーブス梅田
あらすじ
「スウィート ヒアアフター」のサラ・ポーリーは母ダイアナ・ポーリーの5番めの子。末っ子は子供の頃から兄姉たちに「父親に似ていない」と言われ、奔放だった亡き母ダイアナを思うにつけ「もしかしたら」と父親探しを始める。
母は最初の結婚の時に長兄を産んだが、離婚時の親権争いで破れたカナダで最初の母親だった。
感想
ポーリー家の過去のファミリービデオと現在の父、兄と姉たち、母の友達へのインタビューが交互に流れ、バイタリティ溢れ走りづづける母ダイアナが浮かびあがってくる。サラ・ポーリーは母が43歳の時の子供で11歳の時に母は癌で亡くなる。
「えらく監督さんの私的な内容のドキュメンタリー映画やねんな。 それが劇場公開されるんか・・・」と半ばあきれると共に感心しながら見ていたんやけど・・・・
 
以下ねたばれ
不思議だったのはいやにぎょうさんのファミリービデオが残っていること。それもお母さんが誰かに電話して取り乱しているシーンとかの決定的なシーンが写っている。 これ普通の事? 母の葬式でポーリーの実父がちょっと写っているのもわざとらしい。11歳のサラ・ポーリーとお父さんが雪だるまを作っているシーンも、ふたりっきりになったのにそのビデオ誰が撮っているの?
あやしい・・・
と思っていたら最後の方に役者さん達が化粧をしているシーンがちらっと写る。
そしてエンド・クレジットには若い頃を演じた役者さん達の名前。
いやはや。このお話のどこまでが実なのか、虚なのか。映画って盗み見でもあるし、また創作でもあるね。そして中にそれぞれの真実も含まれている。
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LUCY/ルーシー
2014年 89分 フランス
監督・脚本 リュック・ベッソン
撮影 ティエリー・アルボガスト
編集 ジュリアン・レイ
音楽 エリック・セラ
キャスト スカーレット・ヨハンソン(ルーシー)/モーガン・フリーマン(ノーマン博士)/チェ・ミンシク(韓国マフィアのボス)/アムール・ワケド(刑事)
メモ 2014.9.14(日)TOHOの日 TOHOシネマズ梅田
あらすじ
台北で遊び呆けていたルーシーは、巻き込まれてお腹に袋を埋め込まれマフィアの運び屋にされてしまう。その袋の中身は得体のしれない合成薬。胎児の骨格とかを作るために放たれる物質だそうだ。ヤクザのケリで袋が破れたルーシーの体は進化しだす。
感想
韓国マフィアのボスが「シュリ」「オールドボーイ」のチェ・ミンスク! いやあステロタイプのボスがいいわ。 観客はこの人が登場したところで「あ。中国マフィアは韓国マフィアに負けたのね」と思わなきゃいけないの。
 
イルカが脳を20%使っている生きたソナーだったとしても、人間の脳が覚醒したら、あんなことやこんなことが出来るようになるなんてとても思えんわ。天井知らずやねんよ。一瞬で髪の色が変わったり、人を宙に浮かせたり。それは魔法やわ。
最初は血みどろで、おばかなルーシーが賢くなっていって、話は哲学になって、物悲しく終わる。変わった作品やった。
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